国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

国鉄改革のあゆみ 113

2010-09-30 10:39:20 | 国鉄改革関連
にほんブログ村 鉄道ブログへにほんブログ村
にほんブログ村 JR・国鉄

ランキングに参加しています、是非ともクリックをお願いします。                                                  

 ランキングに参加しています。

今日も引続き、公企労レポートを引用したいと思います。

【いずれにしましても、完全な一本化はならず、労々間、労使間とも複雑なっまで移行することになったわけですが】

確かにある時期には非常に多くの組合がありましたが、今年に入ってから、それが統合しつつあります。その中で一番大きな流れとして今申し上げた鉄道労連が2月2日発足しました。

【第2次共同宣言を結んだ組合は一本化されましたが、国労が二つに分かれ、一方が鉄産労という形になっており、その間の関係も分かりにくい点があるようですが】

鉄産労加入の組合については第一次労使共同宣言は締結したところが沢山でてきました。その意味では、大きく分ければいわゆる改革協グループ、鉄産労の流れ、それと現在の国労の三つになります。ただ、組合のウエイトから見ますと、労使共同宣言を締結した組合に所属する人たち、改革に協力するという立場に立った人たちが全体の八割近くを占めることとなり、従来とは全く逆の形になっているということがいえると思います。

【大変な苦労をされてここまで来られたわけですが、一段落した今、ふり返ってどのように評価されておられますか】

一年前に想定された姿と比べますと、大きく様変わりをしました。職員の雇用対策という面では、政府をはじめとした公的部門、一般産業界等、各界のご協力をいただいて相当に広く展望が開けたのではないかと思います。しかし、雇用先の決まっていない職員が、北海道・九州を中心にまだ残っておりますから、引続き現国鉄として一生懸命やらなければならないと思っています。ここまできた以上、一片の心残りのないようにしたいわけで、今後も各界の一層のご協力もお願いしなければなりませんし、そのためにも自助努力の限りを尽くしていかなければならないと考えています。

【今後の鉄道のあり方、問題点、見通し等についてお伺いしたい】

これからの新しい旅客会社、貨物会社は、現在国鉄の行っている鉄道事業を中心として、新しい経営形態のもとでスタートするわけです。やはり、民営化された会社ですから、皆が一丸となってそれぞれの会社が、きちんとやっていけるように頑張らなくてはなりませんし、そのことが国鉄改革の過程において、希望退職に応じた人たち、あるいは別の企業に転職されていった人達に対するいわば神聖な義務であろうと考えます。その人たちから、それぞれの会社がちゃんと育っているなというように思ってもらえることが、国鉄を去っていった、また去っていく職員の気持ちに応えることではないかと思います。
いままで国鉄の労使関係なり、多くのことについてご批判をいただいたことは、労使ともども反省をしなければならないことが多いと思いますが、本当に、今回の改革を鉄道事業の再生、活発化の最後の、唯一のチャンスとして、それぞれの各社において、新しい経営者、組合、または組合員との間で、本当に新しい鉄道事業と、安定した相互信頼に基づく労使関係をつくりあげていきたいと思います。
もちろん、企業ですから、業績をあげることを中心にしなければならないのは当然のことですが、一面、やはり鉄道事業を運営していく以上。それぞれの地域に対しての、社会的使命があるわけですから、そうしたものにも応えられるよう、それぞれの地域でお役に立てるような会社に育てていかなければなりません。
そのために、その基礎づくりに向けて、残り期間は短いのですが、我々としてもやるべきことは最後まできちんとやっていかなければと考えています。

【春闘シーズンになりましたが、ベースアップ等について、新会社としてはどのようなことになるのでしょうか】

これにつきましては、新しいそれぞれの会社で、それぞれ労使の立場で考えることだと思っています。新会社が発足した段階で、一定の意見の交換等があると思いますが、いまはお答えする立場ではありません。

以上

*****************************************************************
取材・記事の執筆等はお気軽にお問い合わせください。
下記、入力フォームからお送りいただけると助かります。
http://jnrera3.webcrow.jp/contact.html

日本国有鉄道研究家・国鉄があった時代
http://jnrera3.webcrow.jp/index.html
*****************************************************************

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国鉄改革のあゆみ 112 | トップ | 国鉄改革のあゆみ 114 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国鉄改革関連」カテゴリの最新記事