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第三章 分割・民営化攻撃の本格化と国労闘争
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第一〇節 「緊急方針」を否決した修善寺大会
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├○ 二 国労第50回臨時全国大会(修善寺) │
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分割・民営化反対方針の堅持を選択
国労第50回臨時全国大会(修善寺)は10月9日、ほぼ予定時刻に開会したが、実際の議事は大幅に遅れて始まった。大会代議員定数306人中274人の出席が確認され、大会は成立していた。酒井副委員長の開会挨拶が行われたあと。議長団が選出された。
ところが、大会はその後、長い休憩に入った。大会が再開されたのは、午後1時を過ぎてからであった。
山崎委員長は冒頭挨拶で、まず当面の緊急対処方針をなぜ選択したのかについて、七つの背景を述べたうえで、「雇用安定協約や組合差別の撤廃、人活センターの根本的改善、等距離労使関係の確立、組織の相互尊重など、さまざまな問題についての労使間の交渉、協議を我々が要求いたしますと、当局側は、労使共同宣言の調印をはじめ幾つかの条件を出します」「共同宣言の持つ意味は十分理解していますし、今までこれを批判してきた」「しかし、現実に組合員の雇用不安は拡大し、組合員の動揺は深刻であり、とりわけ人活センターにおける不当差別や専制支配による動揺に対し、多くの組合員からものすごい反発が起こっていることも、私は十分承知しています。この不安、不満をどう解消するか、これには労使関係を正常化し、ノーマルな交渉体制を確立するためには、この方針しかないと考えるのであります。この大胆な妥協は、必要な妥協であり、自信と確信に裏づけられた勇気を必要とするものであります」と述べ、①組合差別をさせない、②組織に手をかけさせない?人活センターにおける差別的、非人間的な扱いを解消させる、③雇用不安の解消をはかる、ことに全力を挙げて取り組む決意を明らかにした。最後に「提起した方針は苦しい選択です。
しかし、この方針以外に雇用を守り、組織を回復する手段はありません」と緊急方針への支持を訴えた。
書記長による「緊急方針」の提案後、討論に入った。討論では、「緊急方針」反対の発言が多かった。その趣旨は、「大胆な妥協というが、妥協ではなく、全面武装解除の屈服であり、職場組合員の血のにじむ努力を裏切る道」「国労を支えてきた組合員・家族、そしてともに闘ってきた地域の仲間たちに対する裏切り行為だ」「当局の手によって首を切られた仲間が裁判闘争を闘っているのを見殺しするのと同じだ」「提訴の取り下げは、不当労働行為はもっとひどくなる。見て見ぬふりは国労として許されない」「組合みずからが差別・選別をすることになる」「労働者階級と全体の利益を守る見地や、労働運動の階級的前進の見地から判断すべきで、雇用と組織の次元だけで判断すべきでない」「闘って当局の不当労働行為をやめさせる以外に組織防衛はない」などであった。
これに対し、「緊急方針」を支持する意見は、「雇用と組織を守るためには緊急方針でいく以外にない」「依拠する場所は社会党、総評の政治力しかない」「やむを得ない緊急避難の方針だ」「勝利の展望は閉ざされており、政労交渉で一日も早く労使協議のルールを確立することだ」「共同宣言を結べば脱退がとまるかどうかは未知数だが、少なくともわが分会ではとまる」などが発言された。
大会2日目は9時開会の予定だったが、「緊急方針」支持派の代議員が9時過ぎても出席せず、大会成立要件(204人)を満たしていなかったため午前中休憩となった。流会の恐れもあったが、12時過ぎてから執行部の説得により代議員が会場に入り、256人の出席が確認されて再開された。この日は8人の発言が終わったあと、書記長の総括答弁が行われ、答弁の最後に「議長団にその扱いをお任せする」と結んだ。これを受けて議長団は採決で大会の意思決定を行うこととした。
採決方法は、58人からの動議により挙手によらず、35年ぶりに無記名投票が実施された。採決の結果は、「投票総数298人、有効投票数298人。賛成101票、反対183票、保留14票、以上の結果をもちまして、原案については否決を決定」と報告された。
執行部はただちに中央執行委員開催し、=六本木敏(盛岡)、副委員長=嶋田俊男(北陸)、同=佐藤智治(東京)、書記長=稲田芳朗(門司)の各氏が選ばれた。
六本木委員長は就任挨拶で、「今日、国労に求められているものは『分割・民営』反対の立場を堅持し、労働者と労働組合の基本的権利と輸送の安全を守るために、広範な勤労国民と連帯して闘い抜くことであると信じる」と決意を表明した。最後に大会は、「国労の団結と統一を守り、闘いぬく臨時全国大会アピール」と「国民の皆さんに訴えるアピール」の二つのアピールを採択し閉会した。
続く
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