(C)2023 映日果人
田口敬太監督
映画「たまつきの夢」
〈あらすじ〉
第二次世界大戦前夜の日本。
主人公のきし乃は妾として
軍需工場経営者で
地主の熊野の邸宅で暮らしている。
そんな中、
戦地の北京から弟の戦死の知らせが届き
恋人と心中を図る。
自殺しようと山中に
足を踏み入れたところ、
浅次郎という男に出会う。
きし乃は浅次郎に亡くなった
弟の面影を重ねる。
当時流行していた結核を
患っている浅次郎は
兵役免除となり
人目につかないように暮らしている。
同じく結核で亡くなった妻と始めた
撞球場(ビリヤード場)は長引く戦争で
風紀を乱すという理由から
警察の取締の対象となっている。
それでも浅次郎には夢があった。
ビリヤードの
世界チャンピオンになること。
浅次郎の夢の話を聞いたきし乃は
自分の夢を浅次郎に伝えようと、
一緒に熊野邸に忍び込むが……。
<高橋裕之のシネマ感>
レトロ感、漂う映画だった。
監督の魅せる撮り方が良かった。
本当に浪漫な恋愛でした。
セットというか美術も
昭和十年代を出せていた。
アンティーク物が見れるだけでも
価値があるかもしれない。
中篇で無駄がなく
酔いしれる事が出来る作品。
インディーズ系だか秀作。
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