22才のおたんじょうび

Happy Birthday to me
Happy Birthday to me
Happy Birthday dear My-self

お誕生日おめでとう、ぼく。






22歳のお誕生日はね、沈んだり、とっても嬉しかったり、やっぱり悲しかったりしたよ。






好きな人さんがお仕事終わりに来てくれる約束だったんだけど、優先する予定が入ってしまって急にひとりで過ごすことになったの。3日しか違わないお互いのお誕生日デートに行こうねって言ってた日もお仕事が入ったから行けないって。

その人とはこの何か月か、半同棲みたいになってて、好きな人とずっと一緒に居られて嬉しかったしずっと幸せだったの。だけど自分にとって良くも悪くも大事な日に限ってぼくの部屋には帰ってきてくれなくて、約束だってしてたのに期待だけさせてどうせぼくはその程度の相手でしかないんだなって。

好きな人さんは、用事が終わったらすぐにぼくのところに来てくれるつもりだったらしいのだけれど・・・・・・ぼくはそんな希望を一切考えられないくらいに落ち込んでしまっていて、なんにも見えていないくて、とにかくこのタイミングで衝動的に死ぬための行動を取ってしまわないようにしなくちゃってことで頭がいっぱいだった。死んでしまうのもこの先を生きていくことも怖くて仕方がないのに、どちらも見せつけられる日だから逃げられない。

誰も責めたりしないように、ツイッターなどで心配かけないように、とりあえずスマートフォンの電源を切って、泣きながら手首を切って少し落ち着いてから、お薬をいっぱい飲み込んで眠ってしまうことにしたの。



15日の17時くらいに目が覚めてね、好きな人さんからいっぱい着信とかラインが来てて、夜からうちのすぐ近くでずっと待っててくれたり、最寄駅まで何往復もしてくれたりしてるのがわかって、うわわって思って抜けきらないお薬でふらふらしながら電話をかけなおしてね、ぐらぐらしながらごめんなさいして、おうちに来てくれて、前日の仕事終わりのスーツ姿のままで先輩もいっぱいごめんねってしてくれてね、ぼくはすぐに来てくれたことや起きるのを待っていてくれたことが嬉しくて放置されていたわけではないしこれでおしまいじゃないんだって安心したの。

それだけで充分すぎるくらいにすてきな日だと思ったのに、ネームプレートが乗ったくまさんケーキと動物のおしり図鑑を買っててくれていて、ぼくの好きそうなものちゃんと選んでくれたんだろうなって、すごく嬉しかったの。普段は苗字にちゃん付けで呼んでくれるのだけれど、店員さんに名前を書いてもらうのにかおるちゃんて言うのが恥ずかしかったと言って、メイドカフェや最近バイトしてしたガールズバーでの源氏名「いくちゃん」がネーププレートに書いてあったのも愛おしい。ケーキにろうそくを立てて、火をつけて、ふーって消して、おしり図鑑を見ながら、買ってあったお酒を飲んで、ケーキを食べて、しあわせだった。まだお薬が残っていて少しふらふらしていて記憶もほわほわしているのが悔やまれる。

友人や久しい先輩や初彼さんなんかからもおめでとうメールやラインが来てね、ぼくとても嬉しかったの。でもね、家族の誰からもそういうのが来なくてね、とても悲しくなったよ。ぼくは1人ずつにメールを送るだけれど、ぼくが思ってるほどみんなからぼくは思われていないんだなて実感して、とてもつらくなった。15日が終わる最後まで、本当はずっと待っていたの。日付が変わってすぐ、堪えきれなくなって先輩の隣でぼくはやっぱり要らない子なんだねって横たわって、昨日あんなに我慢しないで死んじゃえばよかったのかなって泣いて、そんなことないよ大丈夫だよって抱きしめてよしよししてもらってしまった。そのままゆるゆると眠ったのかな、よく思い出せない。ただ、つらかった。


食べきれないほどのケーキを2日かかって食べて、バイトの出勤先まで一緒に行って朝ごはんデートしたり、お誕生日デートもできたし、しあわせの方がいっぱい、だよね。

お誕生日デートに行った時、ネックレスを買ってくれたの。2万以上もするやつ(！！)ぼくは普段つける習慣がないし高い宝石に興味ないのに、何度もお店往復して一生懸命選んでくれたの。パールと金のネックレス。どんな時に着けるものなのかわからなくて、今のところは好きな人さんと会う時だけ着けている。それ以外は買った時の箱に大事に入れている。

素敵な人やアクセサリが似合うような女性になりたいな。大人になりたい。

でも怖い。



そんな誕生日でした。
かおちゃん、大丈夫なのよ、きっと。