自宅近くでタクシーを拾おうとしたのだが、なぜか、どのタクシーも行き先を告げると行き渋る。なぜか?その答えは行ってみてわかった。
サンタクルスの住宅地が途切れるピライ川の橋を渡ってまもなく、舗装道路が未舗装道路に変わった。埃を巻き上げてモトクロスのバイクが何台もわれわれのタクシーを追い抜いていく。そのたびに窓全開のタクシーの車内にいるわれわれは埃にむせぶ。ほとんどのタクシーに冷房はないので常に窓は全開なのだ。
道路は平らでなく、モトクロスに丁度いいくらい波打っている。
その上、大きな上り下りを繰り返す、下りの底は大きな水溜りで、車体がつかるくらいの水深。これではタクシーの運転手は二の足踏むのも当たり前。タクシーがエンコしてもおかしくない。2日前に大雨が降ったので、大きな水溜りができている。
たった7km先にあるリゾート地だが、とても不便。5台目のタクシーでわれわれはやっとの思いでタクシーに乗り込んだのだった。
サンタクルスは大都市だが、ちょっと郊外の住宅地に行くとほとんどが未舗装道路、雨の日は私たちには考えられないほど、大量の雨水で道路は車も人間も通行が難しくなる(4輪駆動車が多いのもうなずける)、そのため、多くの人が仕事に行くのをやめるのだそうだ。道路といえば舗装道路と考えるのはここでは通じない。インフラ整備さえ充分ではない途上国の現実を知った日でもあった。
写真はグエンベのラグーンに映る真夏の植物園の空。
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