あえて記してから…
娘夫婦たちの結婚を祝う訪問者があった。
主人を弟のように思ってくれている同郷の友人である。
それまでは、娘夫婦の体面をおもい沈黙していたが、
その友人から
「自分らが結婚したころは、何もなくても平気だったがなあ・・・。」と、同居している息子夫婦たちの様子を交えて世間話を始めた。
“隣の芝生はあおい”とはよく言ったものだが、実際はそれなりにいろんな問題が潜んでいるものだ。
主人と二人で悶々と毎日を過ごしていたので、思い切って今抱えている心配事を話した。
話し出すには勇気が要ったが、苦しい思いを誰かに聞いてもらうということは、重たい荷物を少し持ってもらったような気がした。
笑顔で迎い入れることができずに、お祝いに来てくれた友人にはまことに失礼な限りであったが、
この訪問で気持ちが一歩前に進むことができた。
私の中で以前から妙な思い込みがある。
それは、「悪い事態が起これば、それを公表することで好転する。」といことである。
まだ、一喜一憂する日々が続いているのが現状だが、それでも、出産に向けて転居し、新しく家電も揃え環境が整えられていく。
一日一日が何事もなく過ぎていくことに安どしている。
この先どうなるかは、だれにもわからない。ただ、娘が決めたことを遠くから見守るだけである。
いつまでも子供は子供。愛おしくてたまらない。
DV男であれ親は同様の想いであろう。
人間の性格などは急に変わるものではないと思うが、新しい環境に変わることで、好転の可能性を願わずにはいられない。
ホンマに夫婦仲良くいてくれるだけで、お母ちゃんらはしあわせなのになあ…。