毎日毎日帽子もかぶらず朝日のガンガン当たるベランダに出て洗濯物をせっせと干す。
遠くに見える奥様は長そでに麦わら帽子のいでたちで干しているというのに、私はなんだか雑に時間を過ごしてるなあと、その姿を見ると思う。
たまに、バスタオルを物干しざおにひっかけたまま、広げるのを忘れてしまうこともある。
きちんとやったつもりが、できていないのである。
最近、それが目立つ。
そんな自分を認められるようになり、若い時よりもずっと気楽に生きれるようになってきたように思う。
昨年、8年勤めた会社を退職してから何をするでもなく、気ままに毎日を過ごした。
このまま家でいても仕方がないのでと、年明けに再就職したものの、半年を待たずに退職。
扶養の範囲内の収入ぎりぎりまで稼がしていただき、失業保険も全額支給されたので、今年はこれでお仕事は打ち止め
両親の医者がよいやら買い物のお供をすることにした。
家事をしながら時間を作るのは結構忙しい。で、外出となるとそれなりに財布のひもも緩みがちに。
自分へのご褒美にと旅行もしたし、日ごろ主人からは無駄遣いを叱られているので、精神的にも、もう遣えません…。
懐がさびしいと、出るのも億劫になる。家にいても節電のため極力電燈は消している。仕事から帰ってきた娘に「暗い、家暗すぎ!!」と叱られる。
主人の稼ぎとは別に、自分の稼ぎがないのでできるだけ節約しなければと思っただけなんですけど。
・・・来年にはまた、どこか使ってくれるところがあれば働きに行くわい…ささやかにいじけるワタクシでした。
失業保険をもらう条件の一つに働く意欲の証明がいる。
ーーー職安で就活しました!ーーー
職安を訪ねた日のハンコをもらえばいい話なのだが、来年の再就職に向けて他の人材センターへ登録もしておいた。
あくまでも、今の年齢で応募できる職種や慢性的に求人募集をしている会社などの情報収集するためである。
センターからは大概随時で求人募集のお知らせが郵送で届くので便利である。
と、先日そのセンターから電話連絡が入る。そんなことは初めてである。
求人広告を打つ前に、私に適当な会社かなと判断していただいたようで、声がかかった。。
電話だけでは詳しい話ができないとのことで、翌日センターへ出向き、業務内容など聞いたうえで、面接を受けるかどうかを返事する。
仕事の内容は、今までは現場で働く実務であったが、今回は、真逆で実務を支援する立場で事務職のようだ。
何をする会社なのかよくわからない。が、これも何かのご縁かな…と面接を受けることにする。
履歴書や職務経歴書など早急に仕上げ、いざ面接へ。
行くや否や、テスト
初っ端、エクセル。関数なんてるかったことないやん…。計算は暗算でしたものの、解答欄の作成など間に合うはずもなくノー解答。
次はワード。 書類を読んで要点をまとめよ。…内容が難しい。 少々時間足らずで、これも中途半端のままテストは終了。
それから、面接。
…志望動機は、---声がかかったのも何かのご縁かと、ダメもとでやってきましたーーー
あろうことか、自己PRなどかけらもなく。
その夜、主人に呆れられるやら、友達には「あほちゃうか!!!」それから延々とレクチャーを受ける。もう、後の祭りである。
自分を飾ることも忘れてしまっていることに気が付く。
お気楽主婦の典型というよりも、ただのおっちょこちょいである。
ーーー明日も、ばあちゃん歯医者へ連れていかなあかんしなあーーー
こんな私でもそれなりに今すべきことをあれこれ考えながら、まぁ、面接受けたものの、このような状態では期待が持てるはずもなく、ええ加減な自分に恥ずかしくもなる。
そして、結果は採用・・・アンビリーバボー
主人 「よっぽど人、けえへんかたんやな・・・」と、ポツリ。
友人 「あぁww・・・」
二人とも、「なんでもええわ!縁があったんやからがんばれよ」と励ましてくれた。
そうやな、なんでもええわ!がんばるわ~~~。
「まだまだ勉強せよ」という、何かのご縁だろうか。
流されているのか、なるようになっているのか、わからないけど新しくまた始めるしかないんだね。