今日は風が強くてなんだかひんやりしていました。
風邪などお召しになりませんように。(*^_^*)
さて バチカン奇跡調査官 第8巻 終末の聖母を読みました。
2度目の読書です。
ミステリーだから通常2度目は楽しみが半減するものですが
ほらなにせ鶏頭。
大筋も小筋も種明かしもほぼ忘れてしまうわけなので
2度目だと全体の3分の2くらいまでは
初めて読むのに近い感覚で楽しめるのです。
流石にその程度読むと
おおっつ。この話はアレ(種明かし)であったか。
と思い出すのですが それでも楽しめるのが
バチカン奇跡調査官の長所。
平賀とロベルト(主人公 バチカンで奇跡調査を仕事にしている『聖徒の座』の一員)は
直属の上司サウロ大司教の代理としてメキシコのグアダルーペ寺院へ赴くことになった。
メキシコの気鋭彫刻家モラリスの記念式典に参加するためだ。
ところが赴いた先で 自爆テロが起きる。
メキシコでは爆発的に流行している民間信仰信者とカソリック教徒との間で摩擦が生じていた。
モラリスが寄贈した十字架彫刻の記念式典で事件は起こった。
十字架がぐんぐんと宙へとあがり 空中で静止したのである。
それだけではなかった。
人々の耳には天上の音楽のような美しい旋律が聞こえてきた。
奇跡。それ以上の言葉で言い表すことのできない光景であった。
さて これまでご紹介した通り 信仰心があつい二人はそれぞれの専門分野を駆使し
奇跡と思われる現象を調査していくのである。
毎回すごいなあと思うのだが 藤木さんの描く世界の
どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのか
わからないのである。
今回もものすごいある意味奇跡的な事実が判明するのだが
ともかくすごい。(<日本語貧弱すぎ)
スケールが大きい。
そしてその謎を解明していく過程がすごい。
多少んーと思うところもあるのだが
全体のストーリーにとっては瑣末なことである。
前回このシリーズを読破した際 藤木稟とは何者?と思ったのだが
謎は解けないままである。
例えば 上橋菜穂子さんは 自身の仕事を小説の太い幹にしている気がする。
だとしても すごい作家さんだが この藤木さんは
歴史研究家?科学者?言語研究者?カソリック教徒?
一体何者なのという知識量なのだ。
その知識で溢れすぎて本がバラバラになりそうな
危うい感じもまた藤木さんの魅力なのですが。。。
私的には 長編も面白いのだが 長いので(当たり前?)
読みやすく登場人物の過去や個性が際立つ短編集をお勧めする。
そして何より短編集にはみなさまお待ちかねの
ホンマモンの奇跡が多々起こっているのである。
もちろん長編も一気に読まされる感じである。
ただ内容が濃いので読むのに時間はかかる。
読み終わると いいなあバチカン奇跡調査官‼️としんみりしてしまう。
ぜひご一読を!
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