Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

映画『耳をすませば 実写版』

2022-10-19 14:27:00 | 映画
10月14日公開。


映画館は7月の『ジュラシックワールド』以来なので期待も大きかった。

ジブリのアニメ版を子供部屋の小さなTVで観たのは20年以上前だ。
当時はまだ児童文学の夢を捨てきれず、私も書くことに悩んでいたっけ。
通っていた中部児童文学会ではダメ出しばかり、才能ないなぁとめげていた。
今から思えば夢があるだけマシだったし、才能はなくて当たり前だったのだが。

アニメの『耳をすませば』は、ジブリ好きの次男が買ったDVDで観た。
読書好きの主人公・雫が住むのは狭い集合住宅。図書館司書のお父さんは立花隆が声を吹き替えていた。
生活感に溢れ、それが自身の過去を見るようで、つい入れ込んでしまったのだ。
ちなみに相手役の聖司は高橋一生(声)、バイオリンを弾く。
小説(物語)を書く雫を応援し、10年後の再会を約束して話は終わる。
実写版はその続きなのだろうか。

実写版の雫は清野菜名、聖司は松坂桃李。
雫は東京で売れない小説を書きながら編集者、聖司はイタリアでプロのチェリストを目指している。
テーマは遠距離恋愛に変わってしまっている。
ルームシェアする友人なども登場し、映画というよりドラマ風。
マンガが原作で、アニメの続編という出自もあり、どうも登場人物のリアクションがアニメ(マンガ?)的に感じる。
大袈裟に「えっ!」と驚くセリフ、いるの?
登場人物に肉体が似合わない。
ふたりで歌う「カントリーロード」は、チェロ伴奏の「翼をください」に変わっていた。
演出は基本、前のままなので消化不良を起こしそうだ。
2次元の世界が、勝手に3次元になってしまった。
2人にとっての10年は何だったのか。
いや時間による変化ではないから、3.5次元というべき?

過去と現在、イタリアと東京を行ったり来たりしながら最後はハッピーエンド。

夢をあきらめない。
それがテーマ。
このブログを3ヶ月ぶりに更新しているのも、そのせいかもしれない。
歳を理由に、年寄りくさくなっちゃダメだよと、唯一変わらなかったネコのバロンに言われた気がした。

続けることの大切さを教えてもらった。
その意味で、いい映画だったのかもしれない。




カフェ・ミライ

2022-10-19 07:50:00 | 日記
10月6日、自転車で最寄りのJR駅へ。
早朝ではないので、いつもの青空駐輪場は満車だった。市の駐輪場は屋内で、青空より10円高く、しかも有人だった。勝手に止めようとしたら「先にお金を払って」と言われる。
数日停めるならこちらの方が安心かもしれない。
覚えておこう。

今日のソロ活は、関ヶ原。
JR東海道線下りで大垣まで一駅、乗り換えて二駅。関ヶ原は近いが電車では不便。
が、今は公共交通機関で行けることが嬉しい。
関ヶ原駅で友人と待ち合わせている。
だからソロ活崩れか。

関ヶ原駅から歩いて10分ほどのはずだが、車に乗せてもらうと、途端に方向がわからなくなる。
はじめての場所を歩くのは不安だ。
きっとひとりだったら迷っただろう。
(それがひとりの面白さでもある)

まずは未来食堂へ。
ここは関ヶ原製作所内にあり、わかりにくい場所だが、店内は盛況だ。
皆さんSNS情報で知るのだろうか。
そういう私もそのひとりだけど。



窓際の席に座れてよかった。
ひとりで来ている人はいない。
ひとりでは来にくい雰囲気が、確かにある。
友だち誘って正解だったかも。

続いて、一年前に開店したカフェミライへ。それまではこちらがカフェミライだった。ややこしいが移転したのだ。
田舎道を歩いて5分ほど。
さすが関ヶ原、島津義弘の陣跡などの表示を見ながら、ススキや柿の道を歩く。
人っ子一人いない。
これはソロ活向きの道ではなかった。
危ない、危ない。




二階席がよいと聞く。
とても落ち着くスペースだ。
外を見ながら本など読んでまったりしたい。



ここは時間を忘れてもよい場所。
と言っても、小心者の私は帰りの電車時間が気になってしまう。
友人とは2年ぶり。
コロナ禍で疎遠になっていたけれど、また活動再開できたらいいな。
以前に戻ることは無理でも、戻す努力をしなければ老いの坂を転げ落ちるだけ。
無駄な抵抗でも、しないよりいい。

駅まで送ってもらい、空き時間で孫用の武者箸を買う。
あーあ、やっぱりどこまで行っても〈ばぁば〉だわ。