NHKの土曜ドラマの配信で知り、松坂慶子が一人暮らしの老女を演じるというので、つい観てしまった。
松坂は同い年の女優、若い時は美貌で鳴らし、どちらかと言えば高慢な印象だった。ところがこれは惨めな老女、だ。
パチンコ店を掃除し、若い店長に刑務所の情報を教えてもらうため、袖の下を渡す。
この店長(岩田剛典)がまたカッコいいのだ。
他人事ではないので、すぐに図書館に予約を入れた。ドラマの進行を待っていられなかった。ところが読み進めると、2話しか観ていないのに、その内容だけで小説の半分ほどは行ってしまう。ということは、面白さは設定にあった? キャスティングの妙かもしれない。
やはり、ドラマの演出の方が抜群に面白い。お金もかかっていれば、アイデアを持ち寄る人数も圧倒的に多い共同作業なのだもの。(それは映画にも言えることで、昨日の『沈黙のパレード』のように〈原作に忠実〉なのは本当にもったいないよ)
そうそう桐子さんの話。
読了してまず思ったのは、老女の一人暮らしの大変さ。
年金は少ないし、働き口も限られる。
保証人の問題もある。
介護が必要になったらどうするか。
ドラマはこれからどう描いていくのだろう。しばし静観してみようか。
店長もいい味出してくるみたいだし(笑
↑藤原奈緒さんのドラマ評