よりみち人生ぷらり旅

久々の再開なのですが・・宝塚歌劇や舞台のことメインになりそうです。。

どこまでが真実?!映画「ハートロッカー」

2010-03-29 00:24:45 | 映画鑑賞
アカデミー賞を受賞した「ハートロッカー」見てきました。
イラクに駐留するアメリカ軍の中でも、最大の危険を伴う爆発物処理班の兵士の視点で見た戦争。
アメリカ兵は、危険な任務を遂行したら帰国して、また次なる任務に配置される。
「死」の恐怖と常に闘いながら、ただの一つの駒のように働かされている軍人たち。
国家批判も含まれているような作品。

非常に、非常に重たい映画でした。
見終ったあとは疲労困憊。
作りものとわかっていても思わず目をそむけたくなるようなシーンも・・
どこまで真実なのか実際のところはわかりませんが
どれもありそうなドキュメンタリーのようです。
アカデミー賞をアバターと競い合ったようですが
アメリカの人にしたら、この作品が本当にリアルに感じられ響いたのでしょう。
あれが現実ならば、日本はなんて平和な国なんでしょう。
平和しか知らない日本人は、映画ででてきた現地を知らない軍医と同じでしょうね。

娯楽要素はゼロ!です。





映画「シャーロック・ホームズ」見に行きました。

2010-03-15 00:36:17 | 映画鑑賞
3月14日(日)、映画「シャーロック・ホームズ」見てきました
私よりも旦那さんがかなり前から関心を持っていた映画。
私は・・といえば、小学校の時に本を1、2冊読んだかな・・くらいの記憶。
父がテレビで見ていたのを横目で見ていた程度の記憶
(と思っていたが調べたらシャーロックホームズではなく、コロンボでした
特に深い思い入れもなく、ホームズど素人の鑑賞ですが、
想像していた以上に面白かったです

コロンボも、シャーロックホームズもイギリスが舞台で淡々と静かに物語が
進んでいくイメージだったのですが、今回の映画は相当アクション系に完成した作品でした。
ホームズもワトソンもめちゃくちゃ強く敵をバタバタと倒して行ったり、
敵との格闘シーンも相当多い。
アクション映画お決まりの高いところでのアクションシーンや、
爆破シーンもありハラハラします。
でも、アクションだけではなく、馬車が走る昔のイギリスのイメージを再現し、
クスッと笑わせるユーモアもあり
事件を解決していく観察力と行動力は天才的
ホームズの思考をスローモーションで表現してくれるので
ストーリーにスピードがありつつもわかりやすい。
全然飽きることなく、引き込まれていました
また、映画に欠かせない音楽も、ホームズの世界観を壊さない
ピッタリの音楽だったような気がします。
ホームズファンには賛否両論あるようですが、
私の感想は、娯楽映画としてとても楽しめ、おススメの作品です




早春の風景と映画鑑賞「人間失格」

2010-02-21 23:52:02 | 映画鑑賞
友達が泊まりにきてくれました

昨日は夕方からまたまた「のだめカンタービレ」に誘いこんで鑑賞
いよいよ1日1回公開になってしまったので、これが見納めになると思います
何度見ても、大好きな作品、大好きなキャスト。
映像も、音楽も毎回楽しませていただきました
4月17日からの「のだめカンタービレ後編」に期待して待機することにします

夜中3時まで話し込んで少々睡眠不足・・
でも本日は「人間失格」見に行くことにしていたので、昼から出発

あまりに天気がよかったので、せっかく大阪から遊びにきてくれた友達に
きれいな風景を見せてあげたくて、守山・なぎさ公園に寄ってみました。
新聞でもとりあげられて、私の好きなあむねさんのブログにも素敵な写真が載っています。

一面にひろがる菜の花の黄色いじゅうたん、琵琶湖、対岸には雪をかぶった比良山。
早春を感じさせられる風景です。あたりは菜の花の香りも漂っていました。
まだまだ、枯れることなく咲き誇っています

  

なぎさ公園地図はこちら↓↓
http://www.pc-moriyama.jp/wp/wp-content/uploads/2007/12/1212.pdf

琵琶湖岸をドライブして映画館へ
友達のリクエスト「人間失格」。
言わずと知れた太宰治の「人間失格」が原作です。
とはいえ、原作を読んだことがないので、予備知識なしに映画鑑賞。



原作を知らないものにとっては、それぞれの人物の背景が描かれてなく、話が唐突で
うわべだけをなぞらえたような印象・・でした

主人公・大庭葉蔵(生田斗真)は裕福な家庭に生まれ、純粋な少年だったのに、
遊び人の堀木(伊勢谷友介)や詩人の中原中也(森田剛)と出会い、酒や女におぼれる放蕩生活を送るようになって、精神的に疲弊していく。
・・とyahooあらすじには書かれているけれど、堀木たちの影響をうけただけであそこまで堕落していくのか、
きっと原作にはそれだけではない何か別の理由が書かれているのではないのか、
と感じます。

あれでは葉蔵はただの酒に溺れた人・・としか思えない。
前半が睡魔と闘っていて見逃した部分もあるかもしれませんが、
葉蔵の心に影響をあたえた人たちとの、人間ドラマをもう少し深く掘り下げてほしかったと思います。
とりあえず、映画だけでは不完全燃焼なので、原作を読むことにしたいと思います








映画「アバター」見ました。

2010-01-11 00:04:29 | 映画鑑賞
話題の映画「アバター」見てきました
あの登場人物の姿が正直怖くて少々敬遠していたのですが
やっぱり3D映像が見たいという好奇心には勝てませんでした。

昼過ぎに行ってみたら大盛況。
(その日の午前中のテレビでも取り上げられてた影響か?!)
子供から大人まで幅広い年齢層が来ていました。
(のだめファンの私としては複雑・・・)

入口で3D専用眼鏡を渡されて入場。
映画が始まる前に「これから3D映像が流れます」って映像予告。
さっそく眼鏡をしてみると・・・

なるほど、映像の中に自分が入り込んだみたいに立体的に見えます。
飛び込んでくるものもあるし、面白いですねえ。
(途中でこんな映像、USJに行ったときに見ていたことに気付いたのですが、すっかり忘れてた!)
実際にアバターが始まったら・・
例えば人が並んでいる映像では、自分もその中の一人になっていて目の前に
たくさん人がいる光景にみえる・・そんな感じです

昔から、「宇宙人が地球に紛れ込んでいて偵察にきている。実は身近なあの友達の正体は宇宙人だった」
ような話はありましたが、まさにソレですね。

相手に接近するのは眠っている時だけで、覚醒したらもとの世界に戻る・・
っていう設定は新鮮だった気がするけど・・

地球人が他の惑星に乗り込んで、そこに住む生物(原住民)に近づいて
親密になり、恋愛したところでそれまで情報を流した組織に裏切られ、
心通わせている原住民と、元々所属している侵略者との板ばさみになる・・

よくある話なだけになんだかつらいなあ
ナヴィ族王女、自分が愛する人が送り込まれた敵だと知った時の悲しみ、
裏切られた絶望感、憎しみ入り混じった表情が一番心に残りました。

今回の主役は、味方の仲間がいただけ、救われたし、
その後の展開も望む方へ進んでいったので救われました。

エンディングの音楽もきれいな曲でした~
そしてエンディングクレジットの多いこと・・・・
この映画がこれだけの人でつくられていることに改めて驚きました
日本映画との規模の違いを見せつけられたというか・・
こりゃあ大作です

最初に心配した登場人物の姿も、入り込んだら気にならなくなりました。
それにしても、ほとんどCGなんでしょうけど、よく出来てますね
アバターとナヴィ族の人、顔や上半身途中までは特殊メイクで本物なんだろうけど
体CG合成してるんでしょうか、絶対あんな人間はいないと思うのです。
異常にやせていますもん・・
どうやって撮影しているのか見てみたくなりました・・



映画鑑賞~「引き出しの中のラブレター」

2009-10-25 00:17:03 | 映画鑑賞
見終った後になんだか温かくなるような、そんな映画をみました
今公開中の「引き出しの中のラブレター」
テレビ予告からなんとなく気に入って興味を持った作品です

       

      「引き出しの中のラブレター」公式HP


私は動物モノの作品には弱いのですが、人間の作品だと感動してジーンとしても
涙がでることはあまりありません。
人間しかでてこない最近のドラマや映画やドキュメンタリーで涙がでたのは
「篤姫」「余命1カ月の花嫁(ドキュメンタリー)」・・くらいです。
その私がこの「引き出しの中のラブレター」は不覚にも涙してしまいました
それもいくつかのシーンで・・・

ラブレターといっても、恋愛だけではありません。
とりあげているのはほとんど「家族愛」のほうです。

「伝えたいのに伝えられない想いありませんか」
ラジオで募集したリスナーの「言葉」を
ラジオパーソナリティーの久保田真生(常盤貴子)が紹介していく・・
リスナーの「ありがとう」や「ごめん」の素直な告白を紹介する
真生の声がふんわり優しく心地よく、映画を見る私たちの心に響いてくるような感じです


函館のきれいな風景がまた優しい雰囲気をかもし出します。
特に海から坂の上の教会へまっすぐつづく並木道がとても印象的でした

また出てくる人がみんな純粋に「いい人」ばかりだったのも
温かな気持ちにさせてもらえたのかな

役者さんは片岡鶴太郎さんや仲代達也さん、八千草薫さん、六平直政さん、
吹越満さんなどベテランの役者さんはもちろんよかったし、
芸人でも中島知子さんや岩尾さんなかなか頑張っていたと思います。

そして私が若手で今大注目しているのが林遣都くん
「バッテリー」で日本アカデミー賞新人賞を受賞したときに見ていて
「なんて目が澄んでてきれいな顔してるんだろう」と
一目で気になる存在になってしまった彼

今回は函館に住む純朴な優しい高校生を演じていて、
彼の持ち味にぴったりの役柄でした
これからも演技力を磨いて、素敵な俳優さんになってほしいなあと
期待をしています

     (前列男子が遣都くん)

・・ちなみに以前、林遣都くんの話を職場でしていたら、
高校3年生の野球部所属の息子くんがいる同僚女性

「林遣都くんて中学の時、うちの息子と同じ中学の野球部で息子より1つ先輩だった子やわ
うっそ~~こんな身近にそんなつながりのある人がいたとは・・
遣都くんは滋賀県出身で、修学旅行の時に東京でスカウトされたという話はきいたことがあったけど・・
「中学生の時から女の子にキャーキャー言われてたわ、確かに」って・・
あんなきれいな子がいたらそりゃあ目立ちますよね
ますます応援したくなりました

ぜひ、ひいき目なしに、「心安らぎたい人」おススメの映画です

滋賀県が舞台の、滋賀県で撮影された映画「火天の城」!

2009-10-01 01:33:36 | 映画鑑賞



ただいま公開中の映画「火天の城」見てきました。
「利休にたずねよ」で直木賞をとられた山本兼一さんが書いた小説を映画化したものです。
今はやりの戦国時代、安土城築城にまつわるヒューマンドラマです。
去年の秋、滋賀県各所でロケが行われました。1年後、ようやく公開になって
感無量。
興行ランキングも4位⇒7位⇒5位となかなか検討していて嬉しいです。


戦国時代の作品てどれも武将の戦いをとらえた作品ばかりで、
こういう民衆の視点で描かれることあまりないんですよね。
戦国時代なのに戦いのシーンが一つもない。これがかなり異色な面白い部分です。

主人公は西田敏行さん演じる岡部又右衛門。大工の頭領です。
織田信長(椎名桔平)に3年で安土城を作ることを命じられた又右衛門。
自分の家族や大工仲間との絆を安土城築城の中で描いています。

少しネタばれです。

前半は、どんな安土城を作るか、他の大工と競いあう、
今でいうプレゼンテーションがなかなか楽しい展開になっています。

中盤は、プレゼンで自分の指図(設計図)と総棟梁の座を勝ち取った又右衛門が
総頭領としてよい材木を探しに行くところが見所。
そま人(木を育て、管理する)甚兵衛(緒方直人)と又右衛門、
石工頭の清兵衛(夏八木勲)、それぞれの匠が相手を信頼して尊重する姿には感動します。大好きなシーンでした

後半は又右衛門と妻の田鶴(大竹しのぶ)の夫婦愛が誰に聞いても絶賛です。
田鶴は控えめだけど芯が強く、しっとり夫に寄り添って…
古きよき妻の典型。
又右衛門と互いに相手をいたわって着物を掛け合うシーンは
その後の展開にむけ涙を誘います。
そして夫婦愛だけでなく、又右衛門とその一門みんなの心が一つにまとまり、
深い絆がうまれる。

「城づくりは国づくりと同じ、みんなが一つにならなければいい城や国は作れない」
今の希薄になった人の繋がりに、問いかけるようなメッセージになっています。

エンディングの主題歌は中孝介さんの「空が空」。
これがまたきれいな優しい歌声とメロディーで温かい気持ちになります。

演技達者なベテラン俳優さん勢揃いで、本格的な芝居が見たい人にはぜひオススメです。

映画鑑賞~おくりびと(少しネタバレ)

2009-03-20 02:23:30 | 映画鑑賞
1週間前、話題の「おくりびと」やっと見にいきました。
「ハンカチ持参で」と行った人にも言われましたが、私の感想はちょっと違うものでした。不謹慎かもしれませんが、コメディ映画ともいえます。もちろんお葬式シーンはたくさんあるし、仏さんもたくさんでてくるし、仏さんの家族関係やそれまでの人生を想像するとその別れの悲しみは理解できます。でもただの感動映画ではなくて、笑いがちりばめられたそのバランスがよかったなあというのが一番の感想です。私は大いに笑わせてもらいました。

あちこちで言われている、本木雅弘さんや山崎努さんの「納棺師」の所作、ほんとに仏さんに対する敬意や優しさを感じる美しいものでした。ラストで違う業者の納棺作業を見ることでより、この2人の心をこめた納棺がひきたちました。
映画にでてきた仏さんは、孤独死のお年寄りを除き、みんな家族に愛されていました。それがまた涙を誘うのでしょう
社長さん(山崎努さん)は飄々としながら優しく、時に厳しく、とても素敵な人物でした。この映画に欠かせない存在感ある人物でした。
火葬場職員(笹野高史さん)の自分は「この世からあの世へ旅立つ人の門番」であるというセリフも残りました。2年前に祖父を火葬場の焼炉に入れる瞬間を思い出しました。あの時はつらかったなあ・・ずっと夫の職業を嫌っていた妻(広末涼子さん)がラストで堂々と力強く「夫は納棺師なんです」と言うセリフも印象的でした。
子供の時行き別れ、顔も覚えていない父親の死との対面。しっかり握りしめていた石文で、目の前の仏さんが自分の父親であると確信する。自分を捨てた父親が、自分との思い出の石文を離さずもっていたことでわだかまりも消え、愛おしさに変わるシーンが一番心に響きました。
最後に何度か流れる久石譲さんのチェロの音楽が場面を盛り立て、美しい音色を奏でてました。
涙あり、笑いありの映画、日本映画快挙ですね!

余談1:本木さん、脱いだらすごかったです韓国俳優のようなマッチョな体でびっくりあのスマートで涼しげで端正なお顔からは想像できませんでした

余談2:オーケストラ団員だった本木さんの第九演奏シーンの指揮者、飯盛範親さんは「のだめカンタービレ~ヨーロッパ編」で玉木くんに指揮の指導をされた本物の指揮者さんでした

東映映画「剣岳」試写会に行きました!

2009-02-10 00:14:38 | 映画鑑賞
1月30日、東映さん配給の「剣岳」試写会に行ってきました。
浅野忠信さん、香川照之さん、松田龍平さん、宮崎あおいちゃん等など、
豪華な俳優陣できっとヒットするんだろうなと気になっていた映画です。
役者もさることながら、監督の木村大作さんは、「八甲田山」や「鉄道員(ぽっぽや)」などのカメラマンとして有名な方。
大自然と向き合ってきた監督が、映画人生をかけて取り組んだ初監督作品だそうです
その熱意はすごいもので、監督自ら自家用車で47都道府県全国行脚を計画し、富山、石川、福井をまわり、滋賀が4県目とのこと。
今は静岡県あたりを行脚しているようです。

作品は新田次郎氏の「剣岳 点の記」原作。
日本地図を完成させるために命をかけた男たちの記録。
富山県の剣岳は、その険しさから「針の山」「死の山」と恐れられ、地図上で最後の空白地点だったそうです。
その最後の空白を埋めるため、陸軍参謀本部陸地測量部の測量手、柴崎芳太郎(浅野忠信)がまかされたのが剣岳登頂と測量だったのです。
芳太郎とその仲間たちの記録・・というわけです。

撮影は四季折々の美しくも厳しい大自然やそこに挑む人間の儚き姿をフィルムに焼きつけるために、
200日以上費やし、標高3000メートル、最低体感温度、氷点下40度超の剣岳・立山連峰各所でロケーションを敢行したとか。
今は当たり前のCGなどをあえて使わず、昔ながらの撮影法で、すべて生身の人間が演じているとのこと。滑落シーンには驚かされました。
映画の作り方も、今は各シーンが順序ばらばらに撮影されるようになってますが、この映画は最初からストーリーに沿って撮影されたそうです。
なので、山に登るときはすっきりした顔の浅野さんや香川さんが、
登頂した時にはひげもじゃに・・
ひげ一つをとっても、リアルさを追求しています。

作品は、アクションなどの派手さはないのですが、厳しく、雄大な、スケールの大きい剣岳はさすがカメラマンだけあってきれいでしたし、
すべて生身の人間がやっていると思うと、感動を覚えます。
私も数年前に立山(雄山)にのぼり、すっかり美しさに心奪われた一人なので、
実際目に焼き付けた風景を見ることができて嬉しかったし、
雨と濃霧でまるで視界のない立山もみているので厳しい山も想像できました。

役者さんもみんな体当たりの撮影で生半可な気持ちでは取り組めなかったと思います。
私は特に剣岳の案内人を務めた宇治長次郎(香川照之さん)の存在がとても大きく印象に残ってます。
山を知り尽くし、内に秘めた闘志を燃やし、優しくて人間味のある宇治長次郎が
頭から離れませんでした。香川さんすごいっ

映画終了後、監督がなんでも質問に答えてくれるという、質問コーナーがありました。とても69には見えない若々しく、ピンと背筋の伸びた木村監督でした。
試写会後、サインをもらってしまいました。(希望したらみんなに書いてくれました。)とても気さくな監督でした。

木村監督も、全国行脚、お体に気をつけて頑張ってくださいね

6月20日(土)、全国ロードショーです

※この文章はサインをしていただいたチラシと、質問コーナーでのエピソードを参考に、書きました。