2009年、初めての観劇は、三谷幸喜さん演出の
『グッドナイト スリイプタイト』
三谷作品の舞台は『コンフィダント・絆』以来。
そして、舞台は中井貴一さんと戸田恵子さんの二人芝居です。
一人芝居はみたことあるけど、二人芝居は初めての体験
前回の『コンフィダント・絆』はゴッホ・ゴーギャン・スーラなど
有名画家が無名の頃のアトリエでの絆を描いた作品で、中井貴一さんもスーラ役で出演、美術に疎い私でも大変楽しく、美術館見学までしてしまいました。
今回は全くちがう、普通の?!夫婦の物語。
舞台セットは夫婦のベット(寝室)と、結婚してからの日数をカウントする日にち表示のみで結婚生活の30年間の出来事を演じてくれます。
舞台のスタートも、ラストも30年間の夫婦生活にピリオドを打つ日

(要するに別居する日)
なんで離婚するに至ったか、それまでの酸いも甘いもある夫婦生活を、2つのベットの距離のみで舞台表現するのですから奇抜です。
音楽を奏でるのも4人(5人?!)のみ

ただのバックミュージックだけでなく、いろんな音を表現したり、時には舞台の世界に出演してみたり・・

でも違和感がないので不思議です。
三谷幸喜さん自身も、途中たて笛で登場してくれました。
大きなミュージカルと比べると、舞台セットがとても簡素だし、舞台転換もほとんどないし、楽団の人数は少ないし、お金かかってないように見えるのですが、それでもオシャレなんですよね・・
中井貴一さん、妻に頭の上がらない、ちょっと気弱だけど自分の関心のあることにはとことん頑固な、基本あんまり売れていない作曲家役。
東京公演のときはちょうどドラマ「風のガーデン」が放映中でシリアスな役どころのドラマ(末期がんで余命わずかな役ですから

)と真逆のこの役をやっていたそう。
ギャップが楽しかっただろうなあ。はっちゃけてます

戸田恵子さんも、期待通りの笑いを提供してくれました。
中井さん演じる夫が家庭を顧みず、好き放題やってついていけない妻

・・って演出でありましたけど、いえいえ、この妻も相当、我の強い妻だと私には見受けられました。(それも夫のせい?!)またそれが笑えるのです。歌もお上手でした。
私はダンナさんと2人で見に行ったのですが、
「古畑任三郎」をこよなく愛すダンナさんも、初の三谷舞台観劇を
心から楽しんでいたようです
私も、大変楽しみつつ、我が生活も考えさせられました
舞台のHP紹介します。→
グッドナイト スリイプタイト