ダジャレ好きの私は、やっぱりダジャレ好きの学生を集めて
お互いの作品を
「くだらない~」とか「さむ~い」と大笑いしながら
披露しあっています。
ことばを楽しみ、ことばの面白さを味わう、という点では
かなりマニアックな趣味ですが、有意義な駄洒落活動です。
記事を読んで『見出し・小見出し』を考える授業。
キャッチコピーを作る「ことば遊び」ではありますが、
同時に
記事を深く読み込んで全体を把握していないとできない
少々むずかし目のクラスです。
ということで
日本語超級レベル、高度な日本語を運用できる留学生が集まっています。
入試で科に入学した時は、みな同じような日本語のレベルなのに
その後、人によって大きく差が出てきます。
同じような授業を受けていても、です。
『基礎文法復習』のクラス
このクラスは指名された学生が入らなければならないクラスです。
ある学生は、豊かな感性とユニークな語彙が単語レベルで使えます。
ただ、いい味は持っているのに、相手に伝えるための日本語文ができません。
つまり相手にその豊かな感性を伝えることができないのです。
本人自身が一番よくわかるのでしょう。
相手に伝わらないとき、焦ったりイライラしたりするようです。
我が家の息子たちが小学生だった時、何人かの留学生が遊びに来ました。
息子たちも交えておしゃべりしながら夕食を食べていると
突然長男が「もうちょっとちゃんとした日本語を話してよ、わからない」と言いました。
ストレートなことば。
言われた学生はショックだったと思います。
大人は『(そのレベルにしては)日本語が上手』と相手を励ますのですが、
実際には留学生の日本語が聴き手に伝わっていないことがよくあります。
大人は広い心を持って、一生懸命相手の言っていることを理解しようと努力し
ある時は推測、ある時はわからなくてもわかった振りをしてニコニコ笑います。
子どもは正直ですね。
先日、『日本語が上達していない』という理由でリストラされた卒業生。
現実社会は『ぬるま湯』ではありません。
さらにさらに厳しいようです。
学生がどんな学習の目標、将来の夢を持っているかによって異なるとは思いますが、
『せめて相手に伝わるような日本語』が話せるようになってほしいと思います。
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*ちゃんとした日本語=せめて相手に自分の言いたいことが伝わる日本語