buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

どん底

2010年09月04日 | 友だちの友だち
カシュガルのムラティさんからメールをもらいました。
ムラティさんはシルクロードの案内人で、日本語が上手なウイグル族です。

ちょっと前の中国新疆自治区での暴動以来、
日本人観光客の足が遠のいてしまい
ガイドさんたちにとって、今は「どん底」の状態なのだそうです。

ぜひぜひ、お客さんを連れてシルクロードにやって来てください、
というお願いメールでした。

カシュガルは新疆ウイグル自治区の一番西側、トルキスタンやアフガニスタンと
国境を接しています。
もちろん過激派が出没する危ない地域だと言えます。








でも、この辺りは見上げれば崑崙山脈と天山山脈、大地はタクラマカン砂漠、
北に向かえば大草原という、
信じられないくらい美しく厳しい自然を見ることができる場所です。







タクラマカン砂漠





また、世界遺産レベルのたくさんの仏教遺跡も残されています。
私もこのシルクロードにある
キジル石窟で見た金色の巻き毛で青い目の仏陀の壁画に魅せられたひとりです。
シルクロードは
まさに「仏(=ほとけ)の来た道」、仏教が伝わった伝道の道なのです。






楼蘭寺院跡






ムラティさんの要望には応えたいけれど、
今のところ、私以外にシルクロードに行きたい、って思っている人は見当たりません。
でも、私も今はまだ少々危ないかな~、と懸念しています。

ごめんね、ムラティさん。
でもムラティさんのことは忘れていないからね。

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