母体から赤ちゃんへの伝播もあります
以前のこちらの記事などでふれていますが、
このファイザー社ワクチンの脂質ナノ粒子は、肝臓と脾臓で最も多く蓄積されることがわかったため、やはり「肝臓の有害事象はどうなのだろう」とは思い、探しますと、
> 海外 C4591001 試験の第II/III相パートにおけ る肝胆道系の有害事象の発現割合は表 8 のとおりであった。 (19ページ)
とあり、その表は……。
海外試験における肝胆道系の有害事象
特例承認に係る報告書
黒塗りでした(苦笑)。
この黒塗りした表の下に、
> 本剤接種によるヒトでの肝毒性に関するリスクは低いとする申請者の見解は受入れ可能と考える。
というように、この項目を「クリア」しています。
臨床試験における有害事象については、いろいろとありますが、試験が中止された事例は、以下のようになっていました。
特例承認に係る報告書
これもどうして中止されたのかはわかりませんでした。
あと、これは「伝播」の話と関係しているのかどうか不明確なのですが、以下の下りがありました。
妊婦及び授乳婦に対する接種
自発報告のうち、妊婦は 28 例及び授乳婦は 39 例確認された。
妊婦 28 例のうち、26 例で妊娠中のワクチン曝露が報告され、そのうち 9 例で臨床症状を伴う非重篤な事象(ワクチン接種部位疼痛 4 件、頭痛及び四肢疼痛各 2 件、血性分泌物、筋肉痛、疼痛及び鼻漏) が報告された。(特例承認に係る報告書)
ここに、
> 妊婦 28 例のうち、26 例で妊娠中のワクチン曝露が報告され
とありますが、これが、赤ちゃんに曝露したのかどうか、意味はやや不明です。
ただ、
授乳中の乳児 39 例において、4 例で非重篤の事象(腹部不快感、食欲減退、過敏症、疾患、乳児嘔吐、 乳児易刺激性、不眠、易刺激性、嗜眠、発熱、発赤及び嘔吐各 1 件)が報告された。(特例承認に係る報告書)
とありまして、授乳では赤ちゃんに伝播するようです。