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あか~いワインよりも

2004年10月17日 21時21分12秒 | 呑食
 昨日、アップしようと思っていて、結局書けずじまいだった話 ... 。

 金曜日は、久方ぶりに会う友人と、吉祥寺で呑んでいた。

 その前々日に、「呑まない?」 なんて急に言われたのだけど、しばらく疎遠になっていたので、時間を作って、会うことにした。

 この友人から呼び出されると、いつも、なにか、話したいこと、訊きたいこと、というのがあることが多いので、内心ちょっと、どきどきしていた。

 ひょっとして、こっそり blog (のようなもの) を更新しているのが、ばれたのかな?? とか。

 「**ちゃん、見たよ。 なんか、へんなタイトルの blog,公開しているよね?」

 なんて、言われるのかも ... と。





 お互い酒豪なので、生ビール中ジョッキを五杯くらいずつ、いい感じに呑みすすめながら、いろいろ話をして、盛り上がった。

 ふと、私の呑みかけの ... といっても、底 1 センチあるかないかだけ呑み残しているビール・ジョッキを、女性店員のかたが下げに来た。

 あ、まだ、ほんのちょっと残ってる ... と思ったけれど、あれっぽっち、けちるのも めんどうだから、いいや ... と、そのまま下げてもらおうとしたら、私の友人が、

 「あ! それ、まだ残ってるから、下げなくていいです!」

 なんて言って、それを制してくれた。

 ちょっとびっくりしたけれど、はっきり、そう言える友人がうらやましいな、と思った。

 「ああ、ごめんね。 わたし、ああいうとき、はっきり言えないのよね ... 。 まあ、いいか ... とか思っちゃって ... 」

 と私が言うと、

 「いやあ、たとえ、ほんのちょっとでも残っていたら、下げないのが当然だから。 下げるとしても、一言断ってから下げるのが、フツウでしょう?」 と。

 友人は、新宿高層ビル街にある、オトナっぽ~いラウンジ・バーで、バーテンダーをしていたことがあるのである。

 うーん、かっこいいなあ。 かないませんわ。





 そんなこんなで、さらに呑みすすめていて、お互い、ビールに飽きたので、カクテルでも頼もうか ... ということになったとき、女性店員のかたがやってきて、

 「ビール、追加ですか?」 なんて訊いてきて。

 ビール党の女子二名だって、ばれてる! と、ちょっと笑ってしまった。

 (そりゃあ、ばれるか!)

 「いやあ、ビールは、さすがに飽きたんで、別なものを呑みます。 わたしは、生グレープフルーツ・サワーをください」 と、友人。

 私は、カクテルに鞍替えするにしてもビール・ベースのものが良いと思い、「レッド・アイ、ありますか?」 とたずねた。 すると、快く、ありますよ、と言うので、それを注文した。

 そうして、待つこと数分、私たちの元に、生グレープフルーツ・サワーと、赤ワイン が運ばれた。

 ん?

 生グレープフルーツ・サワーはいいとして、なんで、赤ワイン? ... と思ったけれど、気弱な私は、まあいいか! と思って、そのままそれをもらおうとしたら、友人が、

 「あれ? これ、ちがう!」

 と言ってくれて ... 。

 「あれ? お客さま、赤ワイン、頼まれましたよね?」

 「いえ、レッド・アイを頼んだんですけど」

 「え! レッド・ワインじゃないんですね」

 うわ~ん、レッド・ワイン! 私の滑舌が悪いのね!

 それにしても、赤ワインを頼むときに、「レッド・ワインを ... 」 なんて言う人、いるか?! と思って、そのことのほうが衝撃的だったりして ... 。

 だって、じゃあ、白ワインを頼むときは、「ホワイト・ワインを ... 」 とか言うの? うーん、ありえない ... 。





 私が、「いいです、これ、呑みます」 と、赤ワインを呑もうとしたら、

 「いえ、大丈夫です。 お取替えします!」 と言って、赤ワインを引き取ってくれて、レッド・アイを持ってきてくれた。 友人に、はっきり言ってもらったおかげ。 はっきりと言えるのって、ほんとうに、いいなあ ... 。





 そして、結局、友人の話は ... というと、さいきん、私が付き合いが悪いので、どうしたのかな? と心配して ... とのことだった。

 ええと。 じつは、blog 更新にウツツを抜かしていて、あまり外で呑まなくなっていただけなのだが ... 。 友だちに、そんな心配をかけていたとは、申し訳ない ... 。 (反省)





 そんなこんな、いろいろありながら、その夜は閉店までその店にねばった。

 わが友人は、なんだかんだ、お店の人に言ったりもしたが、お会計を終えて、帰るときには、「ごちそうさま。 おいしかったです。 また来ます」 と、お店のかたがたに ことばをかけていた。

 じぶんが、“提供する側” に立ったことがあるからこそ、“提供された側” として、最大のことばをかけているのだろう ... と思った。

 きっと、お店の人も、うれしかったのじゃないかしら??

 おいしい、って言ってもらえて。 また来ます、って言ってもらえて。

 気持ちよく、仕事が終えられたのなら、いいなあ。





 うん。 私も、今度、真似してみようかしら ... ?










 BGM:
 Yasuyuki Okamura ‘Daisuki’

 (きみが大好き(?!)、あか~いワインよりも ... )


コメント (14)
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