命のカウントダウン2(健康余命793日)

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帯状疱疹ワクチンについて

2024-04-23 21:42:52 | 医療
50過ぎたら帯状疱疹と言う病気にかかりやすくなりますよ
掛かる前に予防接種受けましょうってCM TVで見ますよね。
有名人に言われると、何となく「そうかなぁ」と思ってしまいますよね。
SNS上の有名人を語る投資詐欺もそんな心情に乗じたものなのでしょうね。

ご存じだとは思いますが、帯状疱疹と言う病気は、水ぼうそうと同じウィルスが原因でおこる病気です。そして多くは、50歳以上で発症します。
60代、70代、80代のあたりで発症される方が大半です。
死ぬまでに、1/3の方が少なくとも1回掛かるのだそうです。
季節としては夏に多いとのことです。(水ぼうそうは冬に多い)
これから暑くなりますよね。50歳以上、特に60代、70代、80代の方は今の季節にワクチン接種を考えてください。
帯状疱疹は、体のどこにでも出来ます。顔面、頭部に出現すると、失明や聴力低下、顔面神経麻痺などを来すこともあるので、私は可能であれば入院していただきます。四肢、胸腹部などの場合は、内服薬と点滴を併用して最初の2日通院、残りの5日間は自宅で加療していただくことが多いです。
治療薬については明日にでも解説させていただきます。
帯状疱疹という病気が広く知られるようになったためでしょう。私が医師になった30年ほど前は、背中半分から前胸部の半分など半身が赤黒くズル剥けになった様な状態で来院される方も多くおられたのですが、(帯状疱疹のほとんどが半身にだけ出現します。)最近では水泡が出たか出ていないか位の超早期に来院される方が多いです。

治療が早ければ早いほど、治療効果は大きいのですが、水泡がまだ出ていない状態だと、帯状疱疹であるという診断を付けることが出来ず、水泡出現を待って直ちに治療に入ることも良くあります。チクチクピリピリ、痛痒さを伴った小水疱が数個列をなして出てきたら、ほぼ100%帯状疱疹です。直ちに内科または皮膚科を受診してください。

帯状疱疹のワクチンには2種類あります。ビケンとGSKという会社で、CMも小林薫さんがビケン、風吹ジュンさんと井上真央さんがGSKのCMに出演されています。

ビケンのワクチンは一回の接種で済みます。そして価格も¥7,000程度とまだまぁ手ごろというか手の出る範囲の価格です。一方のGSKのワクチンは2か月以上6か月までの間隔をあけて(場合によっては一か月開けての接種も可能)2回接種する必要があります。そして、2回で5万円以上もかかります。その上、打った後腫れて痛いです。
 というと、GSKの高くて痛くて2回も打つワクチンなんて誰が打つの?と思われますよね。でも、予防効果と有効期間が段違いにGSKの方が良いのですよ。
詳しくはこちらを見てください。
私は、50歳以上の方は、 免疫不全や免疫抑制状態の方や妊娠中でなかったらビケンのワクチンを打つていただきたいと思っています。
でも、私はGSKのワクチンを2回打ちました。打った医師が上手かったのでしょう、痛くもなかったし腫れもしませんでした!(自分で打ちました)
私は、これまでに帯状疱疹後の神経痛で何年間も痛みに苛まれた人を何人も見てきましたので、効果が高く効果の持続も長いGSKのワクチンを選択しました。
しかーし、どちらを選択するか迷うより、どちらかを接種することが重要だと私は思います。
兎に角、50歳以上の方は帯状疱疹ワクチン打ったほうが良いですよ
ワクチンには2種類あって、随分性格も負担金も違いますが、兎に角、どちらかを打ったほうが良いと私は考えています。