アンパンマンかけて～

　私が朝、保育室に入ると○○くんが私の顔を見るなり「せんせい～、アンパンマンかけて！」と朝のご挨拶。「かけて～」と言うのですが、「ぼくが、CDをセットして再生ボタンを押すところをやるからね！」という意味が含まれているんです。
　
　「先生、みんなの連絡帳を読むからそれまで待っていて。」と言うと素直に「うん！」という返事をしつつ、私の行動を逐一チェックする○○くん。そして「もうそろそろ、せんせいのおしごとおわったなぁ」と判断すると、すぐにやってきて「CDかけて～」と嬉しそうにやってくるのです。

　「じゃぁ、かけようか！」と言うと「待ってました！」とばかりに、CDの置いてあるところからアンパンマンのCDを選んで、ケースからCDを取り出し、CDデッキにセットし、それから電源ボタンを押し、さらに再生ボタンを…。しばらくすると大好きなアンパンマンの音楽が流れてくるのでした。

　一連の作業をすることが楽しいようです♪しばらくはアンパンマンの音楽が流れていることを楽しんでいましたが、一連の作業をしたことにすっかり満足したようで、その後はすっかりアンパンマンの曲は頭から消え去り、違う遊びを始める○○くんなのでした（笑）♪

歯科検診

　今日は、年１回実施している歯科検診日でした。嘱託医の先生に来てもらい、一人一人の歯の状態をチェックしてもらいました。事前に医師に聞きたいことがある方は検診表に記入してもらった上で、子供の歯の状態を見ながら質問内容にお返事をいただいています。

　毎年、歯科医に「歯磨きをしていても、「歯」のみならず「歯茎」も歯ブラシで優しくブラッシングすることが大切です。」とアドバイスいただきます。ついつい「虫歯があるかどうか？」が心配になってしまいますが、歯茎にブラシの毛先を軽く当てながら優しくブラッシングすることにより歯茎のマッサージになります。

　それを怠ってしまうと歯茎が赤く腫れてしまったり、もっとひどくなるとタポタポ状態となってしまいます。今日から、「歯」だけでなく「歯茎」のブラッシングもおこなってみてください。

　また２つめとして毎年言われることは、「指しゃぶりの常態化」についてです。指しゃぶりをするお子さんは、１歳を過ぎたころから少しずつやめさせていかないと、上の前歯が指しゃぶりによって前に出てきてしまい、それにより今度は「開口」と言って、歯を閉じた時に前歯の上と下が開いた状態になってしまいます。大きくなってから運動やスポーツをする時に、奥歯でグッと力をいれても開口になっていると力がいれにくくなってしまいます。
（おしゃぶりも同様で、1歳を過ぎてから少しずつ、離していった方がいいですね。）

　そして３つめとして、硬い物を食べることが大切です。柔らかいものばかり食べていると顎が大きく成長できず、永久歯が生えてきたときには（乳歯より永久歯の方が大きいので）１つ１つの歯が顎の中に納まりきらなくなり、歯並びが悪くなってしまいます。今のうちから、硬い物を食べる習慣をつけて顎の成長を促してください。そして硬い物を食べることにより、唾液の分泌量も増えるため、虫歯になりにくくなります。また噛む回数が増えれば増えるほど、脳への刺激も多くなります。

　柔らかいものの方が食べやすいので、それに慣れてしまったお子さんは硬い物を食べることを嫌がる傾向にあります。できるだけ、硬い物を食べる習慣をつけましょう。

　乳歯が生えている時は、歯と歯の隙間がなくきれいに並んでいるよりも、少し隙間がある方が理想です。永久歯が出てきたときには、きれいな歯並びになるからです。

　「歯医者」＝「虫歯の有無」と考えがちですが、この時期はできるだけ硬い物も食べて唾液の分泌量を増やしつつ、脳への刺激を促すこと。そして「歯」と一緒に「歯茎のブラッシング」も大切にしながら、１本1本の歯を大切にしていってもらえたらなぁと思います。

やった～！

　夕方になり、お友達の一人、二人…と帰っていくと、甘えたくなる〇〇くん。

　つい最近、少しずつハイハイができるようになってきて、この夕方の時間になると周りをキョロキョロと見渡して「先生～、ボクをかまってよ」と手の空いていそうな先生に熱い視線を送るのです。

　夕方におむつを替えようかなぁと思い、〇〇くんと△△ちゃんをトイレのところまで連れて行って、△△ちゃんのおむつを取替えている間はすぐそばで待っていてもらいました。そんな時でもハイハイしながら自分から私の所へとやってきて「抱っこして～」と甘えていた〇〇くんでしたが…。
　
　〇〇くんのおむつ交換の番になったので、取り替えようとした時にパパのお迎えが！パパの姿を見た途端、「やった～！パパがお迎えに来てくれた！」と大喜び。そしてパパの方へくるっと向きを変えて「パパ～、抱っこして～！」と全身でアピールする〇〇くんでした。

　「今まで私のところへ来て’抱っこして～’と言っていたのになぁ…。やっぱりパパには勝てないなぁ…」と心の中でつぶやいたのでした（笑い）。そんな我が子の姿を見たら、仕事の疲れも一気に吹っ飛んでしまいますね。そんな想いがパパの表情から読み取れたのでした。

お迎えの時のコミュニケーション

　玄関の入り口付近に、その日に食べた食事とおやつのサンプルがおいてあります。お迎えに来た保護者の方はそこを通って保育室へと入っていくのですが、その時に今日お子さんが食べたものを見ることができます。

　お迎えに来て、先生と「さようなら～」と挨拶をして帰る時に必ずそれを見て「今日は、これを食べたんだね」「今日は○○だったんだね。」と保育園の中で親子の会話を楽しむ方も少なくありません。

　そのお母さんの問い掛けにお子さんも「ん！ん！！（今日はね～、これを食べたんだけど、おいしかったんだよ）」なんて言っているかのように、お母さんにお話しをしている場面も見られます。

　「食べること」というのは、活力源であり生きていくために大切なものであると同時に、その人（その子）を思いながら作るもの（行為）でもあるので、食事を作る過程のなかで「愛情」という栄養素がたっぷり入っているんですよね。それを話題にしながら親子で「こんなものを食べたんだよ」「おいしかった？」などというやり取りは、親子のコミュニケーションにおいて、とても素敵なものだなぁと思うのです。

照れちゃう…。

　今日の朝の会の時に１１月生まれの○○くんと△△ちゃんのお誕生日会をしました。

　朝から、「今日は、○○くんのお誕生日会をするから、トイレを済ませておもちゃも早く片づけちゃおうね！」と伝えていました。自分が主役でしかもお誕生日会をしてもらえる嬉しさで楽しみにしていて、お片付けもいつにも増して張り切っていました。

　そして朝の会が始まる前にいつもの自分の席ではなく、お友達の前に座ることに…。「たんたんたんたん、たんじょう～び…♪」とみんなにお誕生日の歌を歌ってもらっている間は、ちょっと照れながらも嬉しそうにしておりました。

　そして先生からお誕生日カードをプレゼンとされて、△△ちゃんと一緒に記念撮影を…。するとカメラを向けられると「照れ」が最高潮に達して、「やめて～」と手で顔を隠してしまうのでした。

　嬉しくて楽しみにしていた反面、とっても恥ずかしくなりついついこのような態度になってしまった○○君でした。△△ちゃんは、○○くんとは逆に堂々として「私にも早く誕生日カードをちょうだいなぁ」とばかりにぐいぐいと来るのでした。（対照的な２人の姿に笑ってしまいました♪）