ぷらぷらholy

2000年にやってきた、黒ラブ犬holyとお絵描きが仕事のぷらぷら日記

アリス・イン・ワンダーランド イラストのはなし

2010-05-29 13:00:08 | アート
ルイス・キャロル原作の
「不思議の国のアリス」は
多くのクリエイターを刺激するらしく、
1903年、イギリスで約8分のサイレント映画を
始めとして何回も
映像化されてきました。

やはり、一番影響を与えたのは、
ディズニーアニメです。
金髪、青いドレスに白いエプロン。
アリスのイメージを定着させました。


また、挿絵もダリ、テニエル、トーベ・ヤンソンなど
多彩な作家が手がけています。

一番有名なのは
ジョン・テニエル
風刺漫画誌「パンチ」で、50年間に渡り
風刺漫画を描いた画家です。

そういえば、ただかわいいだけのアリスではなく、
6才のこどもらしからぬ、冷めた表情や
視線は、批評精神からきているのでしょうか。



頭と体のアンバランスなアリスが不思議です。

このアンバランスさをキャロルに指摘されながらも
このまま描き続けていたのは、もう、テニエル自身が
ワンダーランドの住人になってしまっていたのかも。





アーサー・ラッカムのアリス。





古き良きイギリスの草木の影から
不思議が当たり前のように飛び出してきそうです。

ラッカムのアリスは均整のとれた
その時代の理想のような女の子。

しかし、当時、このアリスは酷評され、
もー、やってられっかい!と「鏡の国のアリス」
は断ったということです。

ラッカムは挿絵黄金期の大御所なので、
他にも有名な作品を数多く残しています。



さて、最後は、キャロルの描いたアリス。
絵までつけているところに、作品に愛着が感じられます。
キャロル自身、この物語に文章と同じくらい、
挿絵を重要視していました。





あまりにも有名すぎるこの作品に
新たに挑む、画家が出てくるのが
楽しみです。




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