居所(おりどころ)、寝屋(ねや)は、つねに風寒暑湿の邪気をふせぐべし。
風寒暑は人の身をやぶる事、はげしくて早し。
湿は人の身をやぶる事おそくして深し。
故に風寒暑は人おそれやすし。
湿気は人おそれず。
人にあたる事ふかし。
故に久しくしていえず。
湿ある所を、早く遠ざかるべし。
山の岸近き所を、遠ざかるべし。
又、土あさく、水近く、床ひきゝ処に、坐臥すべからず。
床を高くし、床の下の壁にまどを開きて、気を通ずべし。
新にぬりたる壁に近付て、坐臥すべからず。湿にあたりて病となりて、いえがたし。
或(あるいは)疫病をうれふ。
おそるべし。
文禄の朝鮮軍に、戦死の人はすくなく、疫死多かりしは、陣屋ひきく、まばらにして、士卒、寒湿にあたりし故也とぞ。
居所(おりどころ)も寝屋も、高くかはける所よし。
是皆、外湿をふせぐなり。
一たび湿にあたればいえがたし。
おそるべし。
又、酒茶湯水を多くのまず、瓜、菓、冷麪を多く食(くら)はざるは、是皆、内湿をふせぐなり。
夏月、冷水を多くのみ、冷麪をしばしば食すれば、必(かならず)内湿にやぶられ、痰瘧、泄痢をうれふ。
つゝしむべし。
・居室や寝室は、いつも風・寒・暑・湿の邪気を防いでおくことが大事。
・風・寒・暑は人体への影響が強くて早い。
・それに対して湿は、ゆっくりと深く人体へ悪影響を及ぼす。
・だから、人は風・寒・暑は恐れて気をつけるけど
・湿に対しての警戒感は薄い
・だけれども、湿によって病気になると、容易には治らない。
・湿のあるところからは早く離れないといけないよ
・川岸に近いところや水に近い低地で、床の低いところにいないように
・床を高くし、風通しが良くなるように床下に窓を開けておく
・湿気から伝染病になることもあるので恐れないといけないよ
・寝室も居室も、高く乾きやすいところがいい
・また、酒や茶、湯水を多く飲み過ぎたり、瓜、果物、冷たい麺を食べ過ぎると、
・身体の内側の湿気が多くなる
・熱病や下痢などにかかりやすいので、用心して慎むこと。
ところで
・加湿器の掃除
を怠ると怖いですねぇ
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