ほか、
支給される20万円の使途としては、介護ウェアの購入や移動手段の確保、引っ越しなど様々なものが想定されている。
ようです。
ほか、
支給される20万円の使途としては、介護ウェアの購入や移動手段の確保、引っ越しなど様々なものが想定されている。
ようです。
日本人の寿命伸長:要因と展望
寿命伸長の諸要因として気になったのは、
以下一部引用です。
・日本人の食生活
伝統的な日本の食事パターンでは,ヨーロッパや北米の経済先進諸国に比べて,野菜・魚・大豆食品の割合が高く,肉(とくに赤身肉)・乳製品の割合は低い.全体的な食事の 分量も, 少なめである.
このため, カロリーの量や脂肪の摂取が, 比較的低い.
栄養不足が深刻な問題であった時代では,このような食事パターンは,必ずしも健康のために有利な要因ではなかったかもしれない.
しかし,メタボリック症候群が深刻な問題である現代社会においては,健康的な食習慣と考 えられるであろう.
いくつかの研究において,このような日本的食事パターンが,循環器疾患やメタボリック症候群のリスクを低めることが示唆されている.
なお,日本食や,以下に論ずる伝統的なライフスタイル,さらに遺伝的要因などは,長期にわたって日本人の健康と生存に影響してきたのであるから,ここ数十年の急速な寿命 伸長を説明する要因ではないように思われるかもしれない.
しかし,長期的な要因であっても,疾病パターンの変化などによって,寿命にたいする影響力が,比較的短期間に増加または減少することはあり得ることである.
短期的な変化との交互作用に留意して,長期的な要因も検討することが必要であろう.
・伝統的な衛生習慣・健康志向
史料によれば,すでに江戸時代において,個人的衛生・公衆衛生・健康習慣に関する日本人の意識は,けっして低くなかった.
入浴の習慣は広く普及しており, 水の供給・使用や下水の設備も,比較的整っていた.
18世紀初頭に書か れた貝原益軒の「養生訓」(初版1713年)においても,食事,入浴,運動,睡眠,ストレス処理,性生活など広範にわたって,健康促進のための心得が論じられている.
歴史統計的な国際比較は不可能であろうが,産業化以前の社会としては,日本では,衛生水準と健康志向が比較的高かったようである.
これには,漢方の歴史的な影響や,神道における清明性の重視も関連していたのかもしれない.
このような伝統を背景とした健康への関心が,慢性疾患の早期発見などの形で,現代日本における疾病率・死亡率の低下に寄与している可能性も,考慮されるべきであろう.
・遺伝的要因
ApoE4(ApolipoproteinE4)対立遺伝子がアルツハイマー病および心臓病と強く関連 していることは,よく知られている.
日本では,この遺伝子を持つ人の割合は,他の国々 と比べて,著しく低い。
したがって,日本の急速な寿命進展に遺伝要因が関連している可能性も無視できないように思われる.
とくに今後の研究の進展が期待 される領域であろう.
以上、引用終わり。