茶、上代はなし。
中世もろこしよりわたる。
其後、玩賞して日用かくべからざる物とす。
性冷にして気を下し、眠をさます。
陳臓器は、久しくのめば痩てあぶらをもらすといへり。
母けい(ぼけい)、東坡(とうば)、李時珍など、その性よからざる事をそしれり。
然ども今の世、朝より夕まで、日々茶を多くのむ人多し。
のみ習へばやぶれなきにや。
冷物なれば一時に多くのむべからず。
抹茶は用る時にのぞんでは、炊(い)らず煮ず、故につよし。
煎茶は、用る時炒て煮る故、やはらかなり。
故につねには、煎茶を服すべし。
飯後に熱茶少のんで食を消し、渇をやむべし。
塩を入てのむべからず。
腎をやぶる。
空腹に茶を飲べからず。
脾胃を損ず。
濃茶は多く呑べからず。
発生の気を損ず。
唐茶は性つよし。
製する時煮ざればなり。
虚人病人は、当年の新茶、のむべからず。
眼病、上気、下血、泄瀉(せつしゃ)などの患(うれい)あり。
正月よりのむべし。
人により、当年九十月よりのむも害なし。
新茶の毒にあたらば、香蘇散、不換金、正気散、症によりて用ゆ。
或白梅、甘草、砂糖、黒豆、生薑(しょうが)など用ゆべし。
・茶は上代にはなかった
・中世に中国から入ってきた
・その後、人々から愛されて日常に欠かすことのできないものとなった
・性質は冷で気を下し、眠りを覚ます
・陳臓器(唐時代の医師)は、長く飲むと痩せて脂肪を落とすと言った(当時は痩せることは不健康だった?今と逆?)
・母けい(ぼけい)、東坡(とうば)、李時珍などは茶の性質はよくないと言っている
・だけれども、今の世の中朝から晩まで1日中毎日茶を飲む人が多い
・飲むことが習慣になると、体を損わないのだろうか
・気を冷やすものだから一度にたくさん飲んではいけない
・抹茶は炒ったり煮たりしないものだから、きつい
・煎茶は炒って煮るものだから、柔らかい
・だから普段は煎茶の方を飲むのが良い
・食後に熱い煎茶を飲んで消化を促し、渇きを潤すのが良い
・塩を入れて飲んだらダメだよ
・腎を痛める
・空腹でお茶を飲んだらダメだよ
・脾胃を痛める
・濃い〜お茶は飲んだらダメだよ
・新たに発した気を損なうことになる
・中国製のお茶は成分が強い
・製造の時に煮ることをしないから
・虚弱な人や病人は新茶を飲まない方が良い
・目の病気、気が上る、下血、下痢などの病にかかりやすい
・正月からのお茶を飲むのが良い
・人によっては(虚弱、病人じゃない人)、9月10月からのお茶を飲んでも害はない
・新茶の毒にあたったら、香蘇散、不換金、正気散(漢方薬)などを症状に応じて飲みなさい
・あるいは、梅干し、甘草、砂糖、黒豆、生姜などを使っても良い
お茶請けに梅干し
美味しくて体にもよさそうですねぇ〜
「緑茶」「梅」は感染症対策にもよさそうです。(「効く」とは言えません。「良さそ〜」です。)
レポート03 緑茶成分によるインフルエンザ予防 ~新型インフルエンザの感染も抑制~ | 研究開発レポート| 研究開発 | 伊藤園
【梅干しの効能】ウイルスや細菌の増殖を抑制 生活習慣病の予防効果も ご飯やお茶と一緒にとるのがおすすめ - かぽれ
10月から入国・渡航制限が次々と緩和されていくと思われます。
感染症予防、油断せず、できる対策は取っておきたいと思います。
最後まで読んで頂いて有り難うございます
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