「さっぱりしたわー」
「すごくいいお湯でした、ありがとうございました」
「あ〜〜気持ちがいい」
やっぱり嬉しいです、こう言ってもらえること。
わたしが介護職に転職を決めた理由のひとつに
介護の理念:自立(自律)支援・尊厳の保持
を現場で実践できたらなんと素晴らしい職業なんだろう!
という想いを抱いたこと、があります。
自立(自律)支援は、出来ることは自分でやってもらう。意思決定も自分で行えるように支援する。そうすることで、お年寄りの残された能力を維持出来る。
逆に何でもやってあげてしまうと、どんどん出来なくなることが増えて老化も進む。
わたしたちの介護の仕方で、お年寄りの残りの人生の質が大きく違ってくる。
尊厳の保持は、老人ホームが「収容の場」と呼ばれていた頃の介護が人間としての尊厳が守られていなかった、という反省から生まれた理念だと思います。
老化ホームが「収容の場」から「生活の場」へという転換がされたのが確か1970年代。
お年寄りが最後まで人としての尊厳を感じながら生活が出来るように介護する。
理念の実践はどんな業界でも大変なことだと思います。
介護の世界はとくに人手が足りず、余裕がない中でこの理念を実践することは容易ではないだろう、と覚悟を決めて転職をしました。
しかし、5年目のいま、日々の業務が大きな事故もなく、無難に済んだらいいなぁ、と初心を忘れかけていました。
でも、今日利用者さんとお話ししながら入浴のお手伝いをしてこの記事の最初の言葉をいただいたら、初心を思い出しました。
*自立(自律)支援
*尊厳の保持
そして、
*安心感を与える介護士
という最初の志を胸に抱いて、また明日から頑張ります。
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