かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

意外な共通点

2015年02月10日 | 昼下がりの外来で
今日、帰宅する途中、運転しながらふと考えたこと…

帯の仕立てと禁煙の治療、ちょっと似ている。


一言で帯の仕立てといっても、帯教室でやっていることは様々。

古い帯を仕立て直したり、キモノや羽織を解いたものを帯に仕立てたり、風呂敷やテーブルクロス、手拭いなどから仕立てたり…

帯用の反物から仕立てることは意外やあまりしない。

たまに帯反から仕立ててみると、布の切りはぎやら柄あわせやらに悩む必要がないので、すごーく仕事が楽に感じる。


禁煙外来にくるひとも様々。

教科書どおりにシンプルに治療が進められる人もいるが、長年やっていると、厄介な応用問題みたいなのを引き受けることが多くなる。


案外扱いに苦労する布だったり、布にあちこちダメージがあって、色々と修復が必要だったり、いい加減な仕立てがされてしまっていて、治しが必要だったり…

仕立てあげるのが目的であり、仕上がりが楽しみであるのは確かだけれど、仕立てあげていくその過程そのものに一番の楽しみがあるというところも、似ている。

過程を楽しむのは、禁煙治療中の当事者にもいえることである。

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