右肩の痛みが続いている。
動かせる範囲(関節可動域)は、半分以下。
腕を伸ばしたままでは肩から上に持ち上げられないので、運転席から駐車場のチケットを取ったり、暗証番号を入力するのがつらい。
トイレで、脱ぎおろしたズボンを、引き上げて服を入れるときに、痛みで右後ろ側がうまくたくしこめない。
いよいよ、チェロを弾いていて痛みを感じるようになったので、股関節の術後定期チェックをしてもらっている同僚の整形外科医に相談し、関節内注射をしてもらうことにした。
自発痛はおさまりかけていると思われたので、ステロイドは断り、ヒアルロン酸を。
実際の注射は他の医者がやるという。
関節に注射なんて、やったこともやられたこともない。
変形性膝関節症の患者さん達(高齢の女性たち)から、やれ水を抜いてもらっただの、痛み止めをうってもらっただのといった体験談は内科の外来でもよく聞かされてきたが、痛そうだなあと他人事ながらも思っていた。
内心かなりビビって、介助についてくれるという旧知のナースに
「○○先生って、上手?」とコッソリ聞いてみた。
「若いから、大丈夫よ」
ここでいう「若い」とは、30ー40代前半くらいまでを言う。
外科系の医者は、日常のちょっとした手技は、このくらいの年代がほぼ外れなく、巧い。
彼は今年度転属されてきて、喋ったことがなかったので、私が同じ職場の医者だとは認識していなかったようだったが、処置室に入ってきた彼は、胸の名札を見せながら挨拶し、注射前に丁寧に診察してくれた。
「ああ、かなり痛そうですねえ。誰かにマッサージしてもらえるといいんですけどねえ」
毎夜マッサージしてくれるような優しいパートナーが家にいるわけではないけれど、時々お金払ってプロにやってもらってますという意味を込めて、「マッサージもしてます」と答えた。
肝心の注射は、麻酔薬のキシロカイン入りではあったけれど、痛みはそれなり。
でも、薬液が関節腔に注入されている感覚は、ピタッとツボにはまった、痛気持ちいい指圧の感覚に近かった。
前情報どおり、上手だった。
あちこちガタがくるのは仕方ない。
うまくメンテナンスして使っていくしかない。
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