アンコール曲にどんな曲をもってくるか?
これは、コンサートの余韻を大きく左右する重要ポイントだと常々思っている。なぜなら、アンコールは、その場を共有した観客へのプレゼントそのものであるから。
昨日のBBC Proms Japanでは、エルガーのコンチェルトを弾いたソリストのソル・ガベッタが、何度目かのカーテンコールに応えた後、アンコールを弾き始めたときには、一瞬「鳥の歌?」と思ったけれど、違う曲だった。
けれど、それは「歌」だった。
弾きながら歌う曲で、彼女の澄んだ美しい高音の歌声の、なによりその声量に驚いた。
無駄な脂肪のない美しく鍛え上げられたしなやかな筋肉をみれば、なるほどそれもありなんと納得した。
優れた演奏家はアスリートでもあることを改めて認識し、感動した。
BBCオケによる武満徹のワルツ曲もとても良かった。
なんていう曲だろうと、帰宅してから検索したら、映画に使われていた曲のようだった。
検索音源は尾高氏指揮のN響であったけれど、昨日の演奏は別の曲ではないかと思うほど、素晴らしかった。
この日指揮したDalia Stasevskaはフィンランド人。
彼女のドボルザークの8番を聴いてみたいと思った。
ここで、どんな曲だったかを動画サイトでにあがっている過去の演奏会のものや、他の演奏家による音源を引用するのはやめておく。
昨日の感動の共有にはならないし、生音で聴いたときの感動の余韻にもう少し浸りたい。
何を着ていくか、かなり迷ったが、結局赤い結城風紬に、先日、名古屋帯から半幅帯に仕立て直したこぎん刺しの帯に。
女子オフ会も楽しかった。
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