宮原猛の”歯”から”全身へ”、”全身”から”宇宙”へ!

歯の問題は「病気」ではありません。ただの「信号」です。
歯の治療は「治療」ではありません。ただの「修理」です。

お医者さんTV

患者さんの眼

2013年03月05日 | 歯医者が知らない歯のこと

久しぶりの更新になります。

 

皆様、私のこと、覚えていただけてますでしょうか?しょぼん



先日の日曜日、「日曜当番医」なる役目を果たしました。

 

歯科医師会で、当番制で日曜日の救急当番を担当するシステムです。

 

私は昨年保険医を辞退しましたので保険は適応できません。

 

しかし、当番は1年以上前から決まっていた事ですので、

 

不履行することは身勝手なことですので、

 

通常の窓口負担金のみで診療しました。

 

それはどうでもいいのですが、

 

保険診療をを辞めて半年以上が経ちまして、

 

改めて感じたことを書きたいと思います。



皆さん、保険診療を辞めた歯医者って、どんな生活してると思います?

 

お金持ちのおばさま、社長様ばかり相手にして左うちわだと思います?

 

詳細は書きませんが、多分、皆さんの想像が及ばないくらいの状況です。

 

いい意味で?悪い意味で?

 

・・・ご想像にお任せします。

以前から私のことをわずかでも気にかけて頂いてる方がいらっしゃれば、

 

私がどんなことやってるかは想像がつくと思いますので、それ以上は申しません。

 

大体は予想はついていましたので、特別慌てもいたしませんショック!



・・・で、休日当番の話です・・・。

 

来院される患者さんは当然全員ウチ(当院)は初めての方。

 

たまたま当番医だっただけで、ウチを求めて来られた訳ではない。

 

ウチがどういう理念でどういうシステムでやってるかもご存知ない。

 

また、休日当番医、というのは、患者さんが後日かかりつけの医院で

 

きちんと治療しやすいように、特殊な余計な珍しい治療はしないように

 

心掛けないといけないので、私も応急処置だけに徹するつもりでいました・・・。



・・・しかし、いつもの癖がでてしまいました。

 

最近の休日患者さんというのは、10年くらい前に感じたのとちょっと違うのです。

 

「1ヶ月前から痛んでいたんだけど・・・」

 

「先週も先々週も休日当番で差し歯を付け直してもらったんだけど・・・」

 

「子供のベロの腫れがちょっと気になるんですけど・・・」

 

「普段忙しいんで、親知らず抜いて欲しいんだけど?・・・」

 

といった感じです。

 

近頃は日曜日も通常診療している医院が増えてきましたので、本当だったら

 

そういう医院で日曜の度ごとに治療すればいいじゃありませんか?

 

応急処置歯科できない、初見の、どんな歯医者かわからない歯科医院へ

 

休日診療加算で費用の高い日に受診しなければならない理由の患者さんは

 

ほとんどいらっしゃいませんでした。

 

・・・感じたことは・・・・

 

「平日は仕事が忙しい」

 

「平日は子供は学校だし、下校後は自分の仕事もあるし連れていけない」

 

「切羽詰らないと、自分への危機意識が高まらない」

 

「できればギリギリまで歯医者なんて行きたくはない」

 

・・・そんな印象を受けました。

 

はっきり申しますが

 

普段のケアを怠って、悪い時だけ処置しても、健康は手に入りません。

 

また、医者はそんな状態でも治せるような魔法使いではありません。

 

仕事や日常が最優先なのはわかりますが、少なくとも自分の身体に

 

関心がない方は健康なカラダ、いえ、納得した体調は手に入れることはできません。

 

そしてそんな状態を、国民全員で出し合っている国の医療費で賄うことは、

 

常日頃自分でケアしながら保険料を払ってる人からしたら、理不尽なことです。



・・・・いつもの癖、というのはそういう話で患者さんと盛り上がってしまった、ということです。

 

初見の患者さんにもかかわらず、半分以上がそんな話になってしまいました。

 

いえいえ、患者さんの方からですよ。

 

なので、救急処置はほとんどせず、結果的にいつもの診療(ほとんど話?)

 

になってしまいました。

 

でも、私は非常に嬉しかったです。

 

患者さんのなかにも、「やっと話を聞いてくれる歯医者がいた」という

 

かたがいらっしゃいました。

 

正直、気が重いだけの日曜の朝でしたがいい経験をさせていただきました。

 

ヤッパリ「医療難民をなくすネットワーク」 活動、「自分研究ワークショップ」

 

やらなきゃいけないし、広めなきゃいけない、と強く感じました。




「とことんまで何でも話聴きます。その上で、あなたは本当はどうしたいの?」

 

それがわからないと,関わり方が決まりません。

 

関わり方が決まらないと、歯の処置だけするのか、全身から診るのか、

 

生活にアドバイスするのか、生き方に協力するのか、そこが決まりません。

 

そこを決めるのに、今決めるのか、歯の処置をしながら関係を築いていくのか、

 

数年越しのお付き合いしながらになるのか・・・。




なんてことない日曜当番医から、いろんなことを考えた1日でした。




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1月28日(月)のつぶやき

2013年01月29日 | 歯医者が知らない歯のこと

ブログを更新しました。 『「好き・嫌い」「損・得」「良い・悪い」』 amba.to/X6Vrk5



顎の位置

2013年01月22日 | 歯医者が知らない歯のこと

『脳が喜ぶ顎位』

「顎の位置」は誰が決めるものでもありません。





皆さんは、「顎位」ってご存知ないでしょう。

歯科では、矯正や噛み合わせ調整や入れ歯、差し歯の治療において、
顎位というものを重要視します。

要するに、顎の位置ということです。

普通に考えれば、上顎と下顎があるのですが、歯科においては残念ながら、多くの場合下顎の位置にウェイトをおいています。

つまり、上顎は頭蓋骨にくっついているので、上顎は動かないものと考えて
上顎を基準にしたときの「下顎」の位置を意味しています。

しかし、頭蓋骨は縫合だらけで、上顎と言っても、一つの骨で出来ているわけではありません。

しかも頭蓋骨は頚椎の上に乗っており、頚椎は、胸椎、胸椎は腰椎、腰椎は仙骨、仙骨は腸骨や恥骨座骨の上に位置しています。

非常に下からの影響を受けやすい存在です。

つまり、身体全体からみて、上顎は、何一つ固定された状態ではなく、
つまり、固定されていない上顎を基準とした下顎の位置をああだこうだ言っても全く意味がありません。

よって、歯科で言う「顎位」という概念は、あって無いようなものです。

あって無いようなものの理屈に基づいて歯を削ったりかぶせたりする根拠を説明できる歯医者が何人いるでしょうか。

柔整や整体の先生方、もっと歯医者にツッコミ入れてください!


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