私の家は、県境近くにあります。
もともと私の祖父母は隣の佐賀県の農村集落の出身。
あるきっかけで、今の地で鍼灸院を開業しました。
私が幼いころは、親類や、祖母のいとこの友達の妹の旦那の・・・・
とかいう人たちが、治療のついでに、米、野菜、ミカン、漬物・・・
なんかをたくさん持ってきてくれました。
亡くなった今でも時々米や野菜をいただくことがあります。
「うまい野菜は虫が喰ってる」とか
「虫も喰わんような野菜は人が喰ってもいかん」とか
教わっていました。今でもそう思ってます。
というか、思ってました。
でも、先日観た映画をきっかけに、
家庭菜園すら興味がなかった私ですが、
少し調べてみて驚きました

「害虫被害に遭わない、肥料を使わない自然農法」???
意味が理解できませんでした。(ほんと、物を知らないんですね

作物を荒らす虫を害虫と位置付ける。
雑草しか食べない虫を益虫と呼ぶ。
では、両方食べる虫はどちらなのか。
害虫を食べる虫は益虫なのか。
さらにその虫を食べる虫は害虫なのか。
害虫の幼虫に寄生する虫がいて、
さらにその虫の幼虫に寄生する虫もいる・・。
益虫が生きる為には害虫が必要。
と、なれば、害虫は大きな顔して威張っててもいいのでは?
作物によっては、害虫に吸汁されることで免疫力をつけるものもある。
畑や田んぼの上では、到底図り知ることができない
絶妙な生態系のバランスがあるらしい。
であれば、なるべく多数種の雑草や虫たちと共生した方が良い
さらに、土中のバクテリアも含めた生態系も侵すことなく
土本来の養分とエネルギーにまかせる・・。
肥料を与えないことで、作物は、より土中の養分を
得ようと、深く深く根を伸ばすらしい。
結果、台風や猛暑、冷夏などにも強い作物に育つ。
そんな作物達とそうでない作物の違いは、
「醗酵」するか「腐敗」するか。
考えてみれば、人間が食べさえしなければ
果実や穀物も雑草も同じ植物。
人間目線で見なければ害虫も益虫もただの虫。
存在する理由があって存在しているにすぎない、
という、とてつもなく素晴らしい摂理だと思う。
きっとそんな作物や雑草や害虫や益虫達は、
それぞれしっかりと「ゆらぎ」が届いてるんだと思う。
・・・さて、人間はどうだろう?。
「病気」という出来事が
「醗酵」になるのか「腐敗」になるのか?。
そんなことを考えていると、クモ君やゴキブリ君は・・・
・・・・・やっぱりイヤじゃ~!
