宮原猛の”歯”から”全身へ”、”全身”から”宇宙”へ!

歯の問題は「病気」ではありません。ただの「信号」です。
歯の治療は「治療」ではありません。ただの「修理」です。

お医者さんTV

虫に学ぶ!

2011年02月18日 | 日記
 

   私の家は、県境近くにあります。

  もともと私の祖父母は隣の佐賀県の農村集落の出身。
  
  あるきっかけで、今の地で鍼灸院を開業しました。

  私が幼いころは、親類や、祖母のいとこの友達の妹の旦那の・・・・

  とかいう人たちが、治療のついでに、米、野菜、ミカン、漬物・・・

  なんかをたくさん持ってきてくれました。

  亡くなった今でも時々米や野菜をいただくことがあります。

  「うまい野菜は虫が喰ってる」とか

  「虫も喰わんような野菜は人が喰ってもいかん」とか

  教わっていました。今でもそう思ってます。

  というか、思ってました。

  でも、先日観た映画をきっかけに、

  家庭菜園すら興味がなかった私ですが、

  少し調べてみて驚きました


   「害虫被害に遭わない、肥料を使わない自然農法」???

  意味が理解できませんでした。(ほんと、物を知らないんですね

  作物を荒らす虫を害虫と位置付ける。
  雑草しか食べない虫を益虫と呼ぶ。
  では、両方食べる虫はどちらなのか。
  害虫を食べる虫は益虫なのか。
  さらにその虫を食べる虫は害虫なのか。
  害虫の幼虫に寄生する虫がいて、
  さらにその虫の幼虫に寄生する虫もいる・・。
  益虫が生きる為には害虫が必要。
  と、なれば、害虫は大きな顔して威張っててもいいのでは?
  作物によっては、害虫に吸汁されることで免疫力をつけるものもある。

  畑や田んぼの上では、到底図り知ることができない

  絶妙な生態系のバランスがあるらしい。

  であれば、なるべく多数種の雑草や虫たちと共生した方が良い

  さらに、土中のバクテリアも含めた生態系も侵すことなく

  土本来の養分とエネルギーにまかせる・・。

  肥料を与えないことで、作物は、より土中の養分を

  得ようと、深く深く根を伸ばすらしい。

  結果、台風や猛暑、冷夏などにも強い作物に育つ。

  そんな作物達とそうでない作物の違いは、

  「醗酵」するか「腐敗」するか。

  
   考えてみれば、人間が食べさえしなければ

  果実や穀物も雑草も同じ植物。

  人間目線で見なければ害虫も益虫もただの虫。

  存在する理由があって存在しているにすぎない、

  という、とてつもなく素晴らしい摂理だと思う。

    
   きっとそんな作物や雑草や害虫や益虫達は、

  それぞれしっかりと「ゆらぎ」が届いてるんだと思う。

  ・・・さて、人間はどうだろう?。

  「病気」という出来事が

  「醗酵」になるのか「腐敗」になるのか?。


   そんなことを考えていると、クモ君やゴキブリ君は・・・

   ・・・・・やっぱりイヤじゃ~!


  

 

    
  
    



  

「ゆらぎ」って??? Ⅲ

2011年02月16日 | 歯医者の主張


   前回、「最先端の現代医療の反省点」と、締めましたが、

  私も現代医療をやっている一人ではある訳です。

  (まあ、決して『最先端』ではありませんが

  
  

   前にお話しした「ゆらぎ」ですが、

  「フットワーク」というとお分かりでしょうか?

  ボクシングなどの格闘技を見ていると、

  「脚を使え!。」とか「脚を止めるな!。」とか

  解説者が言ってるの聞いたことありますか?。

  脚の動きが止まったり、重たかったりすると

  相手のパンチをまともに受けてダメージが大きいんですって!。

  反対に、足元が軽やかでチャッチャカチャッチャカ動いてると

  パンチをかわしやすいし、かわした後次の動作にすぐ移れる。

  たとえパンチを受けてもダメージは少ないし、すぐ反撃できる。

  「いやいや、顔面を鍛えて、首も岩のように鍛えれば!?」

  っていう声が聞こえてきそうですが、身体を鍛えるのは限界があります。

  それに、相手がかなりのハードパンチャーだったら

  そのうち踏ん張ってる足腰がもたなくなってきますよ。

  それでも耐えていれたら・・・

  ・・・・直立不動のまま”ゴロン”とリングに倒れるだけです。

  良いボクサーの条件はいろいろあるでしょうが、

  「攻撃に強い」「しかもラストラウンドまでの長丁場」

  ということになれば、「フットワーク」は欠かせません。

  

   これって、ボクシングや格闘技に限らず、色んな事に共通だと思います。

  はい、ここで話はようやく「歯」に戻ってくるわけです

  「歯」は、試合中のボクサーみたく、チャッチャカチャッチャカ動いてません。

  ハードパンチャーの攻撃にラストラウンドまで棒立ちでは

  たまったもんじゃあありません

  でも、多くの人の歯は結構耐えてるんです。

  それは「ゆらいでいる」からです。

   
   
  「ゆらいで」いるのは歯だけではありません。

  歯茎も、周りの骨も、あごの関節も、そのもっと周りも・・・

  すべて「ゆらいで」いることが正常なのです。

  「ゆらいでるのなんて見えないぞー。」というひと。

  カラダを造っている細胞は呼吸しています。栄養を吸収したり、

  老廃物をだしたり、新陳代謝を常に繰り返しています。

  細胞のもっと元になっている分子や核やなんかも

  間違いなく生きて、刻一刻と変化しています。

  それなのに、あなたは昨日と同じ姿・形をしているんです。


  
  なんだったら本当は、「昨日と今日とでは全身変わりまくりの別人」

  といってもいいくらいです。

  それくらい、生き物の変化は見た目ではないのです。

  「ゆらいでいる」あなたは、ついさっきまでとは別人?なのです。

  そんな「ゆらいでいる」歯や歯茎は、攻撃を受けてもダメージを残しません。

  歯に「ゆらぎ」が無くなると、棒立ちのボクサーのように

  パンチをまともに喰らい始め、ダメージは蓄積していきます。

  ヒビ割れ、すり減り、虫歯、歯周病・・・歯医者通いの始まりです。

  皆さん、どう思いますか?。


  話したいことはまだまだあります。

  なにせ、将来の夢は「浮世離れ歯医者」ですからねっ。 

 

「生き方を探る」シンポジウムin久留米

2011年02月15日 | 人生


   2月12日(土)、久留米市民会館というところで

  映画「降りてゆく生き方」上映会とシンポジウムが開かれました。

  広告・宣伝やTVコマーシャルを一切しない、

  普通の映画館での上映やDVD化を一切しない、

  という、まさに時代に挑戦する、「降りてゆく映画」です。

  内容は・・・、そういう映画ですから、皆さん、

  機会があればご自身で感じたほうがいいと思います。

  公式HPもありますのでそちらを参考にどうぞ
  http://www.nippon-p.org/mov.html

  来月は福岡市で上映です。

  ”不可能”といわれていた無農薬リンゴの栽培を成し遂げた

  木村秋則さんの講演もあるようです。

  そんな常識を覆すような偉業に成功したのは、

  人と自然と地球を愛する熱いココロがあればこそなのでしょうね?。

  「昇ってゆく生き方、降りてゆく生き方」

  「昇ってゆく医療、降りてゆく医療」

  最先端の現代医療の反省点がここにあるように思います。



   

「ゆらぎ」って? Ⅱ

2011年02月10日 | 人生
 
 
   ~「ゆらぎ」について続きです。

  
  
  歯に強い力が慢性的に加わり続けるとどうなるか・・・

  ちょっと専門的な話になりますが

  

   歯の表面は「エナメル質」という堅い組織で覆われています。

  (人間の身体の中で一番堅いとか?)

  それでいて、一枚板ではありません。エナメル小柱という層が
 
  幾重にも重なってできています。

  小柱と小柱の間はちょっと軟らかい繋ぎのようです。

  堅い組織は、繰り返しの負荷に弱いのです。

  針金でも、手で曲げ伸ばし曲げ伸ばしを繰り返していると

  しまいには折れてしまいますよね。

  堅いエナメル質は、繰り返しの強い力に耐えきれなくなり、

  一部エナメル小柱にヒビが入り崩れ始めます。

  表面にキズが入り始めたり、塗装が剥がれ始めた車のボディーは

  表面をいくら拭いてもサビが起こりやすくなります。

  サビが起き始めてもなお、キズつけられ続けたら、

  たまったもんじゃあありませんよね



   くいしばりや歯ぎしりやかみ合わせの状態によっては、

  歯にも同じことが起こっているのです。

  いくらブラッシングしても、甘いものに気をつけても、

  専門的なクリーニングやフッ素塗布を受けても、

  いくらか遅らすことは出来たにしてもいずれは・・・です。



   では、歯ぎしり、くいしばり、かみ合わせの悪い人は

  皆そうかと言うと・・・決してそんなことはありません。

  それが「ゆらぎ」なんですね。

  ・・・前回と同じ終わり方やないかいっ!って

  突っ込みが聞こえてきそうですが  

  長くなりそうなので続きはⅢにて~ 
  

   
  

降りてゆく生き方

2011年02月06日 | 人生
 昨年から注目していた映画「降りてゆく生き方」

 なかなか福岡では上映無いなーと思っていたら

 いつの間にやら上映決定していました

 ちっとも気付きませんで、慌てて「次の時代をともに創る実行委員会」宛て

 に連絡をとり、チケット持ってきていただきました。(わざわざすいません)

 
 「降りてゆく生き方」公式HP/映画情報

   http://www.nippon-p.org/mov-intro.html

 
 私は主催者ではありませんし、まだ映画を観たことはありません。

 戦後、この国は経済成長を遂げながら、急速に「昇って」きました。

 その結果なのか、或いはもともとそうだったのか、

 明確な思想のもとの独自の文化を持てず、うわべだけの先進国の

 仲間入りを果たしたような気がするのです。

 人は「昇って」行く時は、あまり周りのことには気を遣わないものなのでしょうか?。

 周りを見てはいるけど、それはどちらかというと、隙をみつけ、抜け駆けし、

 最悪は踏み台に利用するため?。

 なのに、社会からは才能と結果が評価を受け、

 「昇って」いる最中はそんなこと感じないようなシステムになっている。
 
  
  経済的に豊かになった後、それを維持していくにはやはり

 自ら築き上げた独自の文化と国民の結束が不可欠なんですが

 この国にそんなものあったでしょうか?。

 歯止めが利かなくなった風船ははじけて割れるしかありませんでした。

 自ら勝ち取った文化、思想、倫理を持たない人達の欲は、
 
 ますます暴走するばかり。 利己主義まっしぐらです。

 しかも、それが自分勝手な行為だとは気付かされないような仕組みが

 いつの間にか出来あがってしまっている。

 
  この国には、経済的に貧しくても皆が助け合っていた時代があった 
 
 と、亡くなった祖父母から教えてもらいました。

 私の親の世代、更にもう一つまえの世代の皆さん、如何でしょうか?。

 「昇って」きたことは決して悪いことではないでしょうが、皆が忘れて

 しまった(忘れさせられた?)たことに気付くためには・・・

 そう「降りて」みることではないでしょうか?。
 
 「降りて」行く時には、きっと周りを気遣いながら、

 アドバイスや手助けをする余裕もできるはず。

 「自分ばっかり損してる!」、「なんでうちの子だけが?!」

 なんて言葉は少なくなるのでは?。 
 
 僕は、そんなことに気付かせてくれることを期待しながら

 上映の日を楽しみに待っています


 
   ■日程:2月12日(土)
   ■会場:久留米市民会館 大ホール
       (久留米市城南町16番地1/電話 0942-39-2500)
    http://www.kurume-shiminkaikan.jp/modules/tinyd2/

  
  チケットは宮原歯科でも取り扱っております。
  ご連絡は(0942)32-9199 まで

    

「ゆらぎ」って???

2011年02月02日 | 歯医者の主張
1月の26日~29日まで合宿に参加してきました。

 「リンパマッサージ」あらため「ゆらぎ回復マッサージ」合宿です。

 みなさん、聞いたことないマッサージですよね?。

 私自身も改名されたのを参加直前に知りました
 
 何故歯医者がマッサージやビューティーを勉強するのか?

 変ですか
 
 詳しい内容はいずれご紹介するとして・・・

 

 皆さん、虫歯の原因って何だと思います?。

 虫歯菌?ブラッシング?甘いもの?

 どれも間違いではないと思います。

 でも、長いこと歯医者やってると、そんなもの関係ナシに

 虫歯になってたり、虫歯になってなかったり、

 という大人やお子さんをたくさん診てきました。

 そこでひとつ解ったことがありました。

 ・・・「力(ちから)」です!。

 歯ぎしりやくいしばりもその原因のひとつでしょうね。

 繰り返し強い力がかかっているところは、細かなヒビが入ってたり、

 表面が粗造(曇りガラスのようにガサガサ)になってたりします。

 虫歯はそんなところから始まりやすいようです。

 或いは、力によって、それぞれの歯が異なった微妙な揺れを繰り返すと

 歯と歯の間に虫歯のできやすい環境ができるようです。

 ちなみに私は、歯医者でありながら、上の前歯と前歯の間(ど真ん中)

 に虫歯があります。(高校生の時から進行してません)

 磨きにくい奥歯ではなく、もっとも手の届きやすい前歯ですよ!。

 私の中では原因は明らかです。

 前歯のかみ合わせが強いのです。

 (カチカチするときに前歯の表面に指を触れてると歯が動いてるのが解ります

 私は患者さんに説明するのに解りやすので治療せずにそのままです。

 進行しなければ治療する必要ないですもんね~


 「じゃあ、歯ぎしりする人は皆虫歯なんだ!?」

 ・・・いえ、そんなこともありません。

 それが「ゆらぎ」なんですね~。

              ~つづく~