宮原猛の”歯”から”全身へ”、”全身”から”宇宙”へ!

歯の問題は「病気」ではありません。ただの「信号」です。
歯の治療は「治療」ではありません。ただの「修理」です。

お医者さんTV

金八最終回を思い出す

2013年03月13日 | 病気と社会

アメリカで、あらゆる抗生物質が効かない「スーパー耐性菌」

 

の感染が広まってるようです。↓



http://matome.naver.jp/odai/2136264549070920501



インフルもそうですけど、事実なのか、仕組まれた脅しなのか

 

個人的にはよくわかりません。

 

わかりませんし、わかったところで何か対策を立てようとも思いませんけど。



理屈からいけば、事実であって何ら不思議ではないですよね。

 

同じ抗菌スペクトルの薬剤でも、世代があります。

 

抗菌スペクトルというのは、種々ある細菌の中の、

 

どのグループの菌に対して効き目を持っているか、ということです。

 

抗菌スペクトルが広い薬剤は、幅広い種類の細菌に効き目がある、ということになります。

 

一般的な感染症で投薬する場合、「セフェム系」という抗生物質を

 

使うことが多いのですが、今使われているのは第4世代が多くなってきています。

 

アップルの i phoneや i pad も第○世代って言いますよね。進化してるんです。

 

なぜ抗生物質は第4世代まで進化したのでしょう?

 

いや、「なぜ進化させたのでしょう?」と言ったほうがいいかな?

 

以前にも書きましたが、人間のカラダなんかは、60兆個もの細胞で出来てるといいます。

 

それに比べ、菌の多くは単細胞生物です。

 

ウィルスに至っては、細胞を持たず、細菌よりもはるかにちっちゃい。

 

すべての生物の大先輩である単細胞生物はウィルスとうまく付き合いながら

 

太古の昔から地球で暮らしてきました。言わば人間の大先輩です。

 

僕は菌の専門家ではないですが、

 

きっと人間よりも生命力や環境に適応して生きていく力を持っているはずです。

 

だから、「生物」としては動物よりもシンプルで強いと思っています。

 

そう考えると、植物は自分でエネルギーを作れるし、動物と違って

 

動き回って餌を探す必要がないわけですから、これまた動物よりも生命力がつよい。

 

菌もウィルスも植物も、喋ったり怒ったりしないのをいいことに、

 

動物は好き放題やってきたわけですね。

 

しかし、野生の動物は地球上での自分の位置をしっているのか、

 

ある種を徹底的に滅ぼすことはしないですよね。

 

ある種を根絶してしまうと自分の餌がなくなることを知っているからかな?

 

・・・・人間は、ちょっとやりすぎてしまいましたね。

 

ほんの数百年前まではまだよかったのに、

 

ここ100年くらい、いえ、ここ60,70年くらいは特にやりすぎてしまいました。

 

菌やウィルスや植物、野生動物の、億単位の年月の歴史から考えると

 

ほんの一瞬で大きく変えてしまいました。

 

現代人がそう考えるようになったことでさえ、地球上での成り行きと言ってしまえば

 

それさえも「自然」かもしれませんが、だったら、

 

スーパー耐性菌が現れたことくらいでガタガタ騒がないで欲しいもんです。

 

喋ったり怒ったりできない大先輩からの信号かもしれないと思って

 

受け入れるしかないでしょう。



普通の気のいい友人だって、腹に据えかねることがあれば殴ってきますよ。

 

殴った理由をきいて、こっちが悪ければ素直に謝って、

 

向こうが勘違いしてれば、話し合ってわかりあえばいいじゃないですか。

 

「あいつは言っても通じない」のは、生まれつき言っても通じない人な訳ないですよ。

 

生まれついての「悪人」っていると思いますか?

 

育ってきた環境や出会った人との関係でそうなったのであって、

 

生まれた時は皆同じ100%だったと思いますよ。

 

同じ地球上に存在した人間、菌、ですから、分かり合えるはずですけどね。

 

ちょっと喧嘩したからって、すぐ悪者に決めつけないで、仲直りする方法を

 

考えればいいと思うんですけどね。

 

ちょっともめたらすぐにのけもの、のけもの・・・・

 

そのうち、一体何が残るでしょうね。

 

一体、どういう仕打ちが待ってるでしょうね。



金八先生の最終回見た人います?

 

分かりやすかったと思いますけどね。

 

「悪はどこにありますか?路地裏のゲームセンターにありますか?

 

悪は皆さんの心の中にあります」

 

悪と決めつけ排除する前に、自分はどうかと振り返ってみたいもんです。

 

僕だって、腹に据えかねることがあれば人を傷つけるかもしれない。



「あいつは単細胞のバカだから・・・」って言われても怒ることないですよ。

 

生き物としては、最上級の褒め言葉ですよ、きっと。






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患者さんの眼

2013年03月05日 | 歯医者が知らない歯のこと

久しぶりの更新になります。

 

皆様、私のこと、覚えていただけてますでしょうか?しょぼん



先日の日曜日、「日曜当番医」なる役目を果たしました。

 

歯科医師会で、当番制で日曜日の救急当番を担当するシステムです。

 

私は昨年保険医を辞退しましたので保険は適応できません。

 

しかし、当番は1年以上前から決まっていた事ですので、

 

不履行することは身勝手なことですので、

 

通常の窓口負担金のみで診療しました。

 

それはどうでもいいのですが、

 

保険診療をを辞めて半年以上が経ちまして、

 

改めて感じたことを書きたいと思います。



皆さん、保険診療を辞めた歯医者って、どんな生活してると思います?

 

お金持ちのおばさま、社長様ばかり相手にして左うちわだと思います?

 

詳細は書きませんが、多分、皆さんの想像が及ばないくらいの状況です。

 

いい意味で?悪い意味で?

 

・・・ご想像にお任せします。

以前から私のことをわずかでも気にかけて頂いてる方がいらっしゃれば、

 

私がどんなことやってるかは想像がつくと思いますので、それ以上は申しません。

 

大体は予想はついていましたので、特別慌てもいたしませんショック!



・・・で、休日当番の話です・・・。

 

来院される患者さんは当然全員ウチ(当院)は初めての方。

 

たまたま当番医だっただけで、ウチを求めて来られた訳ではない。

 

ウチがどういう理念でどういうシステムでやってるかもご存知ない。

 

また、休日当番医、というのは、患者さんが後日かかりつけの医院で

 

きちんと治療しやすいように、特殊な余計な珍しい治療はしないように

 

心掛けないといけないので、私も応急処置だけに徹するつもりでいました・・・。



・・・しかし、いつもの癖がでてしまいました。

 

最近の休日患者さんというのは、10年くらい前に感じたのとちょっと違うのです。

 

「1ヶ月前から痛んでいたんだけど・・・」

 

「先週も先々週も休日当番で差し歯を付け直してもらったんだけど・・・」

 

「子供のベロの腫れがちょっと気になるんですけど・・・」

 

「普段忙しいんで、親知らず抜いて欲しいんだけど?・・・」

 

といった感じです。

 

近頃は日曜日も通常診療している医院が増えてきましたので、本当だったら

 

そういう医院で日曜の度ごとに治療すればいいじゃありませんか?

 

応急処置歯科できない、初見の、どんな歯医者かわからない歯科医院へ

 

休日診療加算で費用の高い日に受診しなければならない理由の患者さんは

 

ほとんどいらっしゃいませんでした。

 

・・・感じたことは・・・・

 

「平日は仕事が忙しい」

 

「平日は子供は学校だし、下校後は自分の仕事もあるし連れていけない」

 

「切羽詰らないと、自分への危機意識が高まらない」

 

「できればギリギリまで歯医者なんて行きたくはない」

 

・・・そんな印象を受けました。

 

はっきり申しますが

 

普段のケアを怠って、悪い時だけ処置しても、健康は手に入りません。

 

また、医者はそんな状態でも治せるような魔法使いではありません。

 

仕事や日常が最優先なのはわかりますが、少なくとも自分の身体に

 

関心がない方は健康なカラダ、いえ、納得した体調は手に入れることはできません。

 

そしてそんな状態を、国民全員で出し合っている国の医療費で賄うことは、

 

常日頃自分でケアしながら保険料を払ってる人からしたら、理不尽なことです。



・・・・いつもの癖、というのはそういう話で患者さんと盛り上がってしまった、ということです。

 

初見の患者さんにもかかわらず、半分以上がそんな話になってしまいました。

 

いえいえ、患者さんの方からですよ。

 

なので、救急処置はほとんどせず、結果的にいつもの診療(ほとんど話?)

 

になってしまいました。

 

でも、私は非常に嬉しかったです。

 

患者さんのなかにも、「やっと話を聞いてくれる歯医者がいた」という

 

かたがいらっしゃいました。

 

正直、気が重いだけの日曜の朝でしたがいい経験をさせていただきました。

 

ヤッパリ「医療難民をなくすネットワーク」 活動、「自分研究ワークショップ」

 

やらなきゃいけないし、広めなきゃいけない、と強く感じました。




「とことんまで何でも話聴きます。その上で、あなたは本当はどうしたいの?」

 

それがわからないと,関わり方が決まりません。

 

関わり方が決まらないと、歯の処置だけするのか、全身から診るのか、

 

生活にアドバイスするのか、生き方に協力するのか、そこが決まりません。

 

そこを決めるのに、今決めるのか、歯の処置をしながら関係を築いていくのか、

 

数年越しのお付き合いしながらになるのか・・・。




なんてことない日曜当番医から、いろんなことを考えた1日でした。




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