保険診療をやっていては、気づくことができなかったことが
たくさんあります。
今日の勉強会でも、そんなことに気づかせてもらえました。
普通であれば、歯医者をやっていく上で
保険診療を辞めよう、なんて考えるのは正気ではありません。
けど、もともと歯医者なんて正気ではないので、
正気でない歯医者のほうが正気なのでは?と思っています。
保険診療は、治療するところがあって始めて成立する制度です。
「虫歯をなくそう」と言いながら、ホントになくなったら、保険医療制度自体
成立しないのですから。
そもそも、戦後、国民皆保険制度ができたのは、今とは全く事情が違うし、
病気の質も違っていたのです。
先日、ある歯科医師のブログで、70年前の歯医者の教科書の実物が
紹介されていました。 なんと、
今と全く、何ら変わってないのです・・・・。
そりゃあ、機械や器具は多少進歩してるようでしたが、
向上心がないというか、疑いを持たないというか、探究心がないというか・・・。
ビックリ、がっかり・・・でも、ヤッパリ、という印象でした。
生身の人間の体を削ったり抜いたりしないで済む方法を探したり研究したり
しないなんて・・・。正気でない、と言ったのはそういう理由です。
乳幼児の負担金がゼロなのは、サービスではないのです。
子供が治療の間、待合室でケータイいじってる場合じゃないんですよ、お母さん!
歯磨き、フッ素、で虫歯が防げたら、苦労はしないんです。
もっとも、子供に虫歯が出来て苦労してるのは、お母さんでなくて
歯医者のほうかもしれませんが。
保険医療制度は、
「自分でやるべきこと、自分でできることを後手後手に
まわして、コンビニ的に処置できる医療的サービス業務」
って言う意味ではないんです。
それを知ってもらうためにも、保険を辞めた正気の歯医者も必要だと思います。
→自分の存在をかけて訴えること(伊東聖の発信)
ブログランキングに参加しています。どれでもポチっとしていただけるととてもうれしいです。