宮原猛の”歯”から”全身へ”、”全身”から”宇宙”へ!

歯の問題は「病気」ではありません。ただの「信号」です。
歯の治療は「治療」ではありません。ただの「修理」です。

お医者さんTV

ミュージシャンに学ぶⅡ

2011年03月03日 | ひと

 

 突然ですいません!

アメーバブログにお引越しいたします!!

(徐々にです)

どうぞよろしくお願いいたします。

http://ameblo.jp/miyahara-dc/   ですっ!

        

 

       前回のミュージシャンネタついでにもうひとつ。

   当院では、日頃の診療中に、診察室では

   FMラジオを流しております。

   ヒーリングBGMとか、スタンダードジャズとか、R&B系バラードとか

   オルゴールインストとか、いろいろ試してきたのですが、

   正直、音楽が人に与える影響というか、体の反応というか、

   そういうことを考慮し出すと、特定の音楽というものが

   都合が悪いことが多々ありまして・・・

   通常の保険診療をやるうえでは、(比較的)人畜無害の

   垂れ流しにしようと思った訳です。

   通常ではない診療の時は無音です。

   ・・・・・・通常でない診療?。

   それは近々書きたいと思いますが。まあ、それはさておき・・・・

   診療中にFMから流れてきた曲にハッとしたことがありました。

     ほんとうのやさしさとは~

       人に席をゆずってあげることではない

        ゆずられた席には   自分で選んだ責任と

          勝ち取った   喜びがないから  

     というフレーズでした。

     「浮世離れ歯医者」を目指している私にとって、

     ピン!とくるには十分すぎる程のフレーズでした。

     声からして、”森山直太郎”さんであることはわかりましたが、

     歯医者特有の「ギュイ~ンッ」の音にかき消されて

     曲タイトルまでわかりませんでした。

     で、後日調べた結果、ようやく見つけました。

     ”優しさ”という曲でした。

     正直、彼の曲といえば、「さく~ら~、さく~ら~」しか

     知りませんでしたし、あまり興味はなかったのですが、

     歌詞を見てチョット涙ぐんでしまいました。

       ほんとうのやさしさとは

         むやみに励ましてやることではない

           光は暗闇を射すのだから  ひとりで生きる孤独を

             奪い取ってはならない  

     正直、それを”優しさ”と表現するのが

     正しいかどうかはわかりませんが、

     今の社会が良かれと思って履き違えていることの

     ひとつであることは間違いないと思うのです。

     「ひとりで悩むな!」とか「落ち込む必要はないよ!」とか

     励ましの代名詞みたいに言いますが、

     つまずいて落ち込んで七転八倒して、

     それを乗り越えるからこそ次の困難にも立ち向かえるし、

     乗り越えたときの達成感を知れるし、

     幸せを感じれる瞬間があるのだと思うのです。

     せっかくのそんなチャンスを、

     「いかにダメージなくスルーさせてあげるか」?

     それは「優しさ」ではなく、

     「潰し」と言ってもいいくらいではないでしょうか?。

     どういう経緯か知りませんが、あんな若者が

     華奢な体と柔らかい声でとても力強い歌を歌っていることに

     ちょっとジーンときたのでした

PS.  「あんな若者」と書いたけど、彼ってもしかして

     結構なおっさんなのか?  ゴメン!

          

     

    

       

             

 

 

 

 

         

   


ミュージシャンに学ぶ

2011年03月02日 | 人生

     実は私、音楽結構好きです。

   アメブロのほうではプライベートのブログも持っていまして、

   音楽と子供のことを綴っています。

   (捜さないでください。たぶん捜せないと思います。)

   

    ところで皆さん、忌野清志郎さんご存じですか?。

   RCサクセションのです。亡くなったあの、です。

   ”タイマーズ”なる過激なバンドで活動していた時期もあり、

   反戦、反原発を歌って放送禁止になったり、

   その出来事を更にまた歌にしてみたり、

   大学時代、私も観に行きましたけど。

   くるめの~  人はいい人~

      だけどくるめには~  二度とくるめ~  とか歌ってました 

       

   亡くなってしばらくして、

   ある新聞に過去のインタビューを振り返るコラムが載っていました。

   

   記者:「清志郎さんは音楽で世界を変えようとしましたよね。」

   清志郎:「うん、でも音楽で世界なんか変わらないよ。 

         でもやり続けることが大事だと思う。

         自分が生きてる間には変わらないだろうけど・・・。」

 

   以下はよく覚えてないのですいません。

   音楽で世界を揺さぶったジョン・レノンを敬愛している

   清志郎から出た言葉だったので、

   とても深いなあ、と思った記憶があります。

   自分が正しいと思ってやったことを、

   子供とか、他の誰かが見て感銘を受けて受け継いでいく。

   そのまた子供が・・・。なんか、いいですよね。

   きっと世の中って、良くも悪くも

   そんなふうにして動いていくんですね。

   個人個人が集まって世界があるわけですけど、

   その個人個人は、地球があって初めて存在してるんですね。

   地球から生まれた人間だから、

   当然に地球のいろんな現象の影響を受けているんです。

   地球上では、気圧の変化や温度変化、汐の満ち引きとか

   いろいろ起こってて、人間や動植物にも当然変化が起きている。

   その結果体に起こる変調、それを いつしか「病気」と称して 、  

   特に皆が嫌いな「痛み」は邪魔なもの、悪いもの

   として排除しようと研究してきた訳です。

   そして、その研究の成果をもってして、

   「病気を治すというわけです。

   更に、「その研究データではちょっと・・・」とか、

   「いやいや、我々の研究チームの論文の方が信憑性が・・・」とか、

   「この方法で治療したのだから、良くなってないはずはない」とか、

   「老化現象だからこれ以上は良くならないよ」とか、

   優秀な(?)人たちはまあ、勝手なことをあれこれ言うわけですな。

  

    長い人類の歴史の中で、

   どこかで筋道を間違えてきた、としか思えません。

   さらにそんな地球でさえ、宇宙の何もないところから生まれ、

   太陽や他の惑星と引っ張り、引っ張られしながら

   何億年も変化し続けてきた訳です

   太陽があったから地球上で生命体が生まれ、

   そこから我々の祖先が生まれ、今自分がここにいる。

   いや、その太陽でさえ・・・・・・・。

   

    私たちの体の痛みには、そんな壮大なスケールの

   ドラマがあったのかもしれません。

   ね?。痛みって素晴らしいでしょ?。

   ・・・・・あれれ?何の話でしたっけ?

   ・・・・・・ま、「音楽はすごい」ってことで!

 


「老いの才覚」  曽野綾子著

2011年03月01日 | 人生

  

    昔の人は平均寿命50歳だったそうな・・

   今は83とか84とか・・ 

      人生が長く楽しめるのは素晴らしいことです。

   喜びは2倍、悲しみは半分、なんて言い方がありますが、    

   喜びは、悲しみや苦しみを知っているからこそありがたいものです。

    

    私の父は還暦を迎えた翌月に他界しました。

   祖父は91歳で他界しました。   

   祖父は息子を先に見送った訳です。

   私は、祖父と同じくらいの年になった父と、

   父と同じくらいの年になった私とで    

   一緒に仕事をする光景を想像したりしていましたが、

   叶うことはありませんでしたし、

   どんなにか待ち望んでいた孫(私の息子)    

   を見せてあげることもできませんでした。

   人生、思い通りにはいかないもんですね。    

   

    夢は大事ですが、

   叶えることと、叶えようと日々100%で生きていくこと

   どっちが大事でしょうか。 

   私は、(あくまで私は)後者です。

   そうやって生きてって、歳をとったらなにしようか・・・。   

   ホントに尊敬できるお年寄りって

   少なくなったように思うのは私だけでしょうか?。

   青春時代を、戦後復興の時代と同じくして

   駆け登ってきた今のお年寄り世代。

   自分と自分の家族を精一杯守って

   生きてきた世代、素晴らしいことです。

   でも、どうしても、明治生まれだった祖父と比べてしまうのです。

   社会や、若い世代のために

   自分の残りの人生を使おう、とするのか

   社会や若い世代から労わってもらおう、とするのか

   私は医療関係なので、医療の現場から

    「自分の身体は自分で責任を持って!」

   を訴えていきたいのです。

   若い世代の為を考えたとき、

   お年寄りの役割はとてつもなく大きいと思うのです。

   甘やかすことなく、ふんぞり返ることなく、縮こまることなく、

   ・・・・です。

   「自分のことは限りなく自分で」

    やってないと、本当に「人にしてあげるべきこと」なんて

   分かりっこないですから。

   「人の『自分でやるべきこと』」まで

   とりあげてしまってる人があまりにも多い!。

   特に医療現場には多すぎると思います。

   (教育現場もそのようですね・・・)

   才覚ある生き方をしたいものです。