真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

17億年前の原子炉 核宇宙化学の最前線 黒田和夫 1988/02 その2

2023-03-10 | 読書-自然科学
前日の続き
17億年前の原子炉―核宇宙化学の最前線 (ブルーバックス) 新書 – 1988/2/1
黒田 和夫 (著)


挫折から再生へ:大正・昭和の化学者たち(4)頭脳流出--黒田和夫 天然原子炉の予言 : 2004-09|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

2001年の博士の逝去を受けて、Geochemical Journalに寄せられたミズーリ大Oliver K. Manuel教授の追悼文
Issue:Professor Paul Kazuo Kuroda 1917-2001 : Geochemical Journal

じつは、1977年に黒田教授が四面楚歌になった際、「城を取り巻く敵の軍勢の急先鋒は昔、私の弟子であったミズリー大学のマニュエル教授であった。」と明記(p181)されてるんだが。
高弟が恩師放逐の急先鋒とは、そのショックはいかばかりか・・・。

それが恩師の逝去に際してはしれッと弟子代表みたいにして大仰に追悼してみせる、と。
業績をたたえ、人徳を褒めちぎり「われら新旧教え子をお宅に招いてのスキヤキディナーも云々」とか言っちゃってさ。
まあ、こうでなくっちゃ、という?

April 17, 2001 University of Arkansas←アーカンソー大の逝去公告

DR. PAUL KAZUO KURODA

University of Arkansas News

 


それと、これは当該文書へのリンクが直接貼れないので検索窓から検索してくだされ
東京大学学術機関リポジトリ
rgn33_1_7.
名誉教授より
不破敬一郎
黒田和夫博士を偲ぶ
東京大学大学院理学系研究科・理学部廣報, 巻 33, 号 1, p. 21-22, 発行年 2002-02
他には見られないかなり微妙というか破天荒というか、婚約破棄?の件が記されている~指導教官の木村教授の娘さんと「婚儀が成立していた」のだがそれをナニして渡米、その後米教授のお弟子のオランダ女性と結婚されたのです、と。(周囲が心配したのなんの…と)

名誉教授最強説~もう何も遠慮する必要がない立場?
不破敬一郎先生を偲ぶ - 日本分析化学会
「当時,先生の先輩の黒田和夫先生がおられたアーカンソー大学を経て,ハーバード大学医学部の B. L. Vallee 教授のもとで,1968 年に東京大学農学部教授として帰国するまでの 14 年間の長きにわたり,米国で過ごされたのである。」
なるほど諸事情にお詳しい後輩であられた、と。

州の偉人!
Kuroda, Paul Kazuo - Encyclopedia of Arkansas
Kuroda was the first researcher to calculate mathematically that Enrico Fermi’s reactor had the potential to operate in nature.
Loes Moren =Louise Morren=ルイズ夫人?
けっこういい加減かも。音で聞いたのを適当に書いた?
固有名詞は難題だね。奥さんの旧姓の綴りとか。

天然原子炉を予言した核化学者 黒田和夫(Paul Kazuo Kuroda)先生の足跡 | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター

ご本人の寄稿記事だ!
米国アーカンソー大学特任名誉教授 黒田和夫
「ベッケレルの誕生から核兵器の開発まで」

keea=九州環境管理協会~環境管理第24号かな?
knakyokanriクナキョカンリとはいったいナニゴト?と思ったのだが、さてはkankyokanriカンキョウカンリにするところaとnが入れ替わったな。
1995年発行の第24号でした~同協会の理事長だった高島良正九大名誉教授にお願いされて年報に寄稿したものとみられるね。
あった。
第24号 転換期に想う | バックナンバー | 環境管理 | 一般財団法人 九州環境管理協会

と こ ろ で、本書中で繰り返し引用される長岡半太郎の宇宙論がすこぶるfascinatingなんだが、検索しても見つけられないので書き写してしまう。

大正5年か6年頃に、当時の東北帝国大学理学部の創立記念講演を行ったときに、
「‥‥始めに宇宙に細塵群があって、それが万有引力でいくつかの小星となり、それが引き合って集まり大きい星となるが、それが次第に収少されて熱し、光輝を発し大光圧で飛散し、また引力で集まるが、また爆発するという過程を繰り返し、最後にすべてが宇宙塵となる。そしてこれがさらに集って大小の星となる。・・・」
長岡半太郎の宇宙論(p15挿絵のキャプション)
それは、「星間雲が凝集して星ができ、その星がやがて成熟・老化して、重力による収縮のあと大爆発する。その残骸の中からまた新しく星が生まれる」とする現代の星の一生の理論によく合致している。

そうなのよ!スヴァラしいことに。

長岡半太郎博士と東北大学
東北大学百年史編纂室news04.pdf

天然原子炉について、その東北大学オータニ先生の2015年パワポ資料らしきもの~
オクロ現象: 天然原子炉の謎
大谷 栄治名誉教授かな。

天然原子炉については日を改めて

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