愛国とノーサイド―松任谷家と頭山家
延江 浩【著】
価格 ¥1,836(本体¥1,700)
講談社(2017/03発売)
第1章 つぶやき
第2章 愛国の擾乱
第3章 伝説の秘密クラブ
第4章 未来は霧の中
第5章 聖地神宮
第6章 風街ろまん
第7章 左岸と右岸
第8章 たしなみ
第9章 ブルジョアのロック少年たち
第10章 飯倉片町キャンティ
第11章 真っ赤なペディキュア~松任谷國子の時代
第12章 ロックミュージカル『ヘアー』
第13章 私立と都立
第14章 ルーツ
第15章 最後の『ノーサイド』
第16章 尊皇、一流、アマチュア
第17章 大隈を殺れ!
第18章 黒蜥蜴
第19章 近代ゴリラ
第20章 頭山の残滓
第21章 伊藤野枝と大杉栄
第22章 霊南坂
第23章 あの頃のまま
第24章 抹殺
第25章 桜の国
第26章 あの素晴らしい愛をもう一度
第27章 1969年、パリ
第28章 ひこうき雲
第29章 結婚しようよ
第30章 五右衛門風呂
第31章 弟
第32章 恩送り
第33章 祝福
ユーミンと大物右翼「頭山家」の知られざる血脈と交流
ポップカルチャー界の「華麗なる一族」
「実は、わたし、下手なんです」
「下手?」
「歌が下手なんです」
あはは。分かってる分かってるww
「週刊現代」2017年3月25日・4月1日合併号より
両家を軸に見直す昭和
「存命の登場人物には話を聞いて回った」のだそうで、参考文献(巻末に掲示)を幅広く漁ってエピソードを丹念に拾った労力は多としたい。
お馴染みの歌手や関係者の印象的なエピソード等が丹念に拾われていて、楽しく読みましたとさ。
とはいえ、偏った思想の持ち主の著書のみから情報収集してそのまま記載している箇所は、読者に、著者が反社会的な立場に立つ者なのかと思わせてしまう可能性があることを指摘しておく。
具体的には、p239からの、「日本赤軍は73年にリビア行き日航ジャンボ機を乗っ取り」以下のくだり。
(そもそも、リビア行の便が運航されていたと読めてしまう記述自体が笑止)
ドバイ日航機ハイジャック事件は、パリ発アムステルダム、アンカレジ経由羽田行きの日本航空404便を乗っ取り、ドバイを経てリビアのベンガジに着陸したもの。
結果として予定外のリビア行となったに過ぎない。どんな需要があるというの。
この件では、服役囚や未決囚の超法規的釈放はなかったが、その後のハーグ事件(1974年)、
クアラルンプール事件(1975年)、
ダッカ日航機ハイジャック事件(1977年)と続き、1975,1977両年の事件で「超法規的措置」としてテロリストを野に放ったもの。
これを「捕虜」と表記するのは、日本赤軍側の立場に立つことに他ならない。
日本赤軍側は「捕虜」としているが、刑事犯として拘留中または裁判で有罪となり服役中の者を釈放したのだという事実を付記しておかないと、戦果を誇るテロリストに連帯を表明していることになるのだが、そのつもりか?
延江 浩【著】
価格 ¥1,836(本体¥1,700)
講談社(2017/03発売)
第1章 つぶやき
第2章 愛国の擾乱
第3章 伝説の秘密クラブ
第4章 未来は霧の中
第5章 聖地神宮
第6章 風街ろまん
第7章 左岸と右岸
第8章 たしなみ
第9章 ブルジョアのロック少年たち
第10章 飯倉片町キャンティ
第11章 真っ赤なペディキュア~松任谷國子の時代
第12章 ロックミュージカル『ヘアー』
第13章 私立と都立
第14章 ルーツ
第15章 最後の『ノーサイド』
第16章 尊皇、一流、アマチュア
第17章 大隈を殺れ!
第18章 黒蜥蜴
第19章 近代ゴリラ
第20章 頭山の残滓
第21章 伊藤野枝と大杉栄
第22章 霊南坂
第23章 あの頃のまま
第24章 抹殺
第25章 桜の国
第26章 あの素晴らしい愛をもう一度
第27章 1969年、パリ
第28章 ひこうき雲
第29章 結婚しようよ
第30章 五右衛門風呂
第31章 弟
第32章 恩送り
第33章 祝福
ユーミンと大物右翼「頭山家」の知られざる血脈と交流
ポップカルチャー界の「華麗なる一族」
「実は、わたし、下手なんです」
「下手?」
「歌が下手なんです」
あはは。分かってる分かってるww
「週刊現代」2017年3月25日・4月1日合併号より
両家を軸に見直す昭和
「存命の登場人物には話を聞いて回った」のだそうで、参考文献(巻末に掲示)を幅広く漁ってエピソードを丹念に拾った労力は多としたい。
お馴染みの歌手や関係者の印象的なエピソード等が丹念に拾われていて、楽しく読みましたとさ。
とはいえ、偏った思想の持ち主の著書のみから情報収集してそのまま記載している箇所は、読者に、著者が反社会的な立場に立つ者なのかと思わせてしまう可能性があることを指摘しておく。
具体的には、p239からの、「日本赤軍は73年にリビア行き日航ジャンボ機を乗っ取り」以下のくだり。
(そもそも、リビア行の便が運航されていたと読めてしまう記述自体が笑止)
ドバイ日航機ハイジャック事件は、パリ発アムステルダム、アンカレジ経由羽田行きの日本航空404便を乗っ取り、ドバイを経てリビアのベンガジに着陸したもの。
結果として予定外のリビア行となったに過ぎない。どんな需要があるというの。
この件では、服役囚や未決囚の超法規的釈放はなかったが、その後のハーグ事件(1974年)、
クアラルンプール事件(1975年)、
ダッカ日航機ハイジャック事件(1977年)と続き、1975,1977両年の事件で「超法規的措置」としてテロリストを野に放ったもの。
これを「捕虜」と表記するのは、日本赤軍側の立場に立つことに他ならない。
日本赤軍側は「捕虜」としているが、刑事犯として拘留中または裁判で有罪となり服役中の者を釈放したのだという事実を付記しておかないと、戦果を誇るテロリストに連帯を表明していることになるのだが、そのつもりか?