真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『崩御と即位―宮中で何が起こっていたのか―』保阪正康 「24時間天皇」と「8時間天皇」

2009-11-07 | 読書-歴史
『崩御と即位―宮中で何が起こっていたのか―』
保阪正康/著
2009/01/16

保阪氏ならでは、だな。流石。

表紙からではどの代替わり時の話なのか、わからない。
じつは“明治から平成までの代替わりの「その瞬間」をつぶさに検証、近現代天皇制が確立していく五代の家族史を描く。”ということで、孝明天皇の崩御からこの方、が正解なのだが、順番が・・・。 

目次をぱっと見てもまだわからなかった。
それは知識のなさすぎ?すみませんねえ。

昭和天皇は24時間営業の天皇(営業という表現は著者は使っていないけど)。
24時間ずっと、365日つねに天皇の務めを果たそうとされていた。「24時間天皇」。

今上陛下は、ご自身の時間も大切にするべきだとのお考えもおありだろうと考えられた(著者がそう考えた、の意)ことから、「8時間天皇」…というようなことを書いたら、宮内庁高官から文句を言われた、というくだりが面白い。
陛下はとてもお忙しいので、24時間常に・・・なのです、と。
ふーむ、「24時間天皇」と「8時間天皇」ね。

翻って、皇太子殿下は、どうだろ?
うーん。
その問題についての仮説を書くことをご遠慮申し上げねばならないことは、南面堂の遺憾とするところであります。

「今時、これほど挑発的でスリリングな本はない。」と鈴木邦男氏。
これは怖い本だ。読まなければよかった。知らないほうが幸せだった。そう思った。
・・・うーむ、最上級の讃辞といえよう。

こうまで言われちゃうと、読まずにいられまい。
いまいまい、なんのこっちゃ。

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