真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『「母」がいちばん危ない―“いい娘”にならない方法』 (斎藤 学/村山 由佳【著】 2013年)

2016-11-07 | 読書-人間・心理
「母」がいちばん危ない―“いい娘”にならない方法
斎藤 学/村山 由佳【著】
価格 ¥1,620(本体¥1,500)
大和書房(2013/07発売)

目次
第1章 母と娘のリスキーな関係(「母と息子」の関係より激しくて難しい;エキセントリック過ぎる母 ほか)
第2章 父と娘のセクシャルな関係(同性の子供、異性の子供;思春期の娘が父親を汚がる理由 ほか)
第3章 性愛と結婚のそぐわない関係(電車の中だから女のお尻に触る人;気質の作られ方、パーソナリティの作られ方 ほか)
第4章 自分と他人との分かちがたい関係(それを言葉にされると弱い…;動物的な直感 ほか)

村山女史は、作風を変える前までしか読んだことないのだけれど。
放蕩記も読んでみないといかんなぁ

引用というか、書き写しなどいつもほとんどしない人がするという、相当珍しいこと。

p22 斎藤
そうですね。私が今、「アダルト・チャイルドってどういう人ですか」と訊かれたら、一番わかりやすいのは「みんなにいい人と思われたくて、あまりにもそれが強すぎて、すぐみんなの意向を汲み取ってその通りに動いてしまうから、自分が本当に何を望んでいるかわからないまま生きちゃってる」人。こういうふうに定義すると、私たちほとんど、そうでしょう。

p161-162 村山
私はこれまでにもお話ししてきたように、ものすごく他人の目を意識するんです。
 その全てが母に起因すると決めてしまうのもよくないことだとは思うんですけど、常に母の顔色を窺って「怒られないようにしよう、母に悪く思われないようにしよう、母の自慢の子供でいるようにしよう」と。

 それが習い性、パーソナリティになっていって、大きくなってからも、他社との関係性の中で「この人に悪く思われないようにしよう」と生きてきた。悪く思われて自分が実害を被るというよりも、相手の気持ちを害すること自体に自分が耐えられない。その空気の中に身を置くのが耐えられない。むしろ自分の欲求を飲み込むほうがストレスが少ないくらいなんです。
 「なんで私はこんなに他者の目を気にしなくちゃいけないんだろう、気にしてしまうんだろう」ということがずっとコンプレックスで、「ああ、またやっちゃった。また八方美人をやっちゃった」と自己嫌悪する。
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克服された方々のご努力に敬意を表します。

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