真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

カラスの巣を通じて垣間見たニッポンの社会や環境 『カラスのお宅拝見!』

2010-02-06 | 読書-現代社会
Deep nature photo book
『カラスのお宅拝見!』
宮崎 学【著】
新樹社 (2009/12/25 出版)

写真集「カラスのお宅拝見」が出版される。北海道から九州まで、100を超えるカラスの巣を覗かせてもらって、巣を通して現代社会を語るというものだ

駒ケ根市在住の動物写真家宮崎学さんが、新たな写真集「カラスのお宅拝見!」を新樹社(東京)から刊行した 長野日報

カラスの巣なんかのぞいて、警戒した親鳥に攻撃されるのではないかと思ったら、「こちらが自信をもって行動すれば問題ない」そうだ。
ホント?

この道ウン十年の経験のなせる技なのだろうな。
良い子は真似しない方がよさそうだぞ。

巣の素材のバリエーションが地域性や環境を反映していて、興味が尽きない。
同じ出所と思われる獣毛(赤犬の毛)が多量に用いられている巣の説明には「近くに赤犬の死体がある筈」と断定。経験上そういえるのだろう。

さらに、ヒトの毛髪(白髪)を多量に用いている巣については、「近くに老人の・・・・」と!

上段の真中の色の変わっているのが最後に生んだ「止め卵」だった。

「止め卵」とは?
検索したら、料理の手順ばかりヒット。
「火を止め卵を云々」がひっかかるわけ(笑)。

最後に産まれる卵を「止め卵」と呼ぶ。この止め卵はほかの卵に比べて、その色が白かったり、斑点が大きかったり、まだらであったりする。スズメはこの止め卵を産むと抱卵をはじめる。

巻末に望遠レンズ付カメラを手にする著者の雄姿(写真)があるが、木に登って巣を撮影している様子の写真が欲しかったな。
え?こんな高い木にこんな風に登っちゃうのぉ?
と驚きたかった。

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