真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

戦争の世紀に活躍した「戦争屋」ジャーナリスト

2008-06-06 | 読書-2008
徳岡孝夫『「戦争屋」の見た平和日本』1991年
http://books.livedoor.com/item416345490X.html

『「民主主義」を疑え!』からのつながりで、図書館で倉庫に引き上げられていたのを引っ張り出してもらって読んでみた。
著者が文藝春秋や諸君!などに書いた文章を集めたもの。

戦争特派員が自分たちのことを、また同僚らが少し同情的響きを込めて「戦争屋」、「前線屋」などと呼ぶそうだ。
裏表紙に「特派員、国を誤る」という山本夏彦氏の推薦文が掲載されている。

オンライン書店はどこも品切れで「ご注文いただけません」。
アマゾンのカスタマーレビューもなし。
古書店か図書館で捜すしかなさそうだ。

「・・・疑え!」には「これはジャーナリストの入門書ではない」旨の記載があったと思うが、「戦争屋」は、骨のある、本物のジャーナリストを目指す若者は読んでおいて損はないと思った。

もっとも、ある程度当時の情勢を知らないとよく意味が分からないかもしれない。
テト攻勢って何?沢田教一って誰?ということだとつらいかも。
南面堂もインドのガンジー政権が外国記者諸兄とそんなにもめたとは知りませんでしたわ。

当方は(業界人ではなく)単なる読者だけどね。
エラソーかね、悪かったね。

じつは実家が長年某大新聞、仮にA紙としよう、を取っていた(今でもそうだが)。
さらに、両親それぞれの実家がそのAシンブンの読者だった。
で、筋金入りのAシンブン読者家庭に育った?南面堂は、子供の頃からずっと、Aシンブンを読みながら首をかしげる子供だった。

・中国で起きているわけの分からない騒ぎ(文化大革命、とやらのこと)は、何やらとても素晴らしい、有意義なことであるようなのだが、何のことやら??

・ベトナム戦争(少年がニュースに関心を持つようになってからずーっと続いていた)では南ベトナム民族解放戦線*という人たちが「正義の味方」として描かれているが、人々が正義の味方を恐れているようにも思えるのは何故??
 *最初は「ベトコン」と書かれていたような気もするのだが、いつの間にかそういう失礼な?呼称は控えるようになった??それも不思議・・・

・たまにチラリと姿を見せる「北ベトナム軍」は神聖な存在のようであり、腐敗堕落した「南ベトナム政府軍」とは対極的であるようなのだが、南の人たちは「解放」されたがっているのか??

等々、不思議に思いながら、でも図書館などで他紙と比べてみるなどの知恵もなく、首を傾げるばかりだった。
ニュースに関して論じ合う雰囲気も、周囲にもなかったし。
ああ、たくさんの不思議。。

高校に入って、少しは同級生らと時事問題などを論じたりもできるようになったものの、ナイーブなレベルでしたよ、そりゃあ。
(今でもそうじゃんか、だって?ほっといてくれ!)

「Aシンブン被害者の会」なんてのはないかな(笑)
“子供の頃Aシンブンにずっと報道の名を借りたプロパガンダを読まされたので、大人になってマスコミが信じられなくなり、研修の講師などしても「記事を鵜呑みにしないように」などと言って主催者側ともめるなど、円満な会社員生活を営めないカラダになったぢゃないか。どーしてくれる!”

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