壮絶な「下々(しもじも)の話」が続いたあとでは
説得力が無いかもしれませんが、久々に少しまともなお話を。
2021年末から2022明け、日本海側や東北、北海道では大変な降雪に
なっています。
そのエリアの方々については、街ぐるみでのインフラを含め
対応がかなり進んでおられますので、
本記事は釈迦に説法以外の何物にもなりません。
本記事は、日ごろ雪にあまり縁のないエリアの方々、
特に、慣れない雪によって思わぬ被害を被ってしまったり、
ケガをしてしまったりされる方々向けに書いてみました。
これから2月にかけてまだまだ寒くなって雪が降ることもあるでしょう。
雪道で転ばないように心がける歩き方について
雪国育ち(筆者は富山県生まれです)の経験からお話してみたいと
思います。
雪道で転ばない歩き方を考えていたら、
おお、これは生き方にも通じるではないか
ということも出てきましたので後半で併せて記載したいと思います。
(見出し画像は、「雪道 転ぶ」で検索したら出てきました画像です。
たまには癒される画像もよろしいかと存じ、本文の内容とは全然関連が
ありませんが掲載させていただきました。
「ぱくたそ」という画像サイトの「茜さや」さんという方です)
【1】雪道は始末が悪い
雪が降って嬉しいのは、お犬様か、人間ならせいぜい小学生までで、
大人に近づくにつれ、雪が降ること自体はロマンチックで良いけど
積もられると厄介だなぁ・・・という思いは
多くの方がお持ちになるでしょう。
特に日常、車を運転される方にとっては、降雪は「恐怖」以外の何ものでも
ございません。
かく申します筆者も、首都圏郊外の山間部に住まいしておりますので
雪が5cmも積もると車が使えなくなり大変不便なことになります。
タイヤを交換するのも手間がかかり、かと言って強引にノーマルタイヤで
出かけても、ろくなことにはなりません。
冒頭申し上げました、「当該エリアでは街ぐるみでインフラが」というのは
雪国の方々には常識となっていますが、
道路のセンターラインのあたりから、
チョロチョロと小さな噴水のように水を流しているのです。
それによって雪が解け、とりあえず幹線道路は何とか使えるようになる
という仕掛けで。
もちろんそれも追いつかないくらいのドカ雪が降ってしまえば
どうしようもありませんが、意外に効果的な方法であります。
【2】雪道の歩き方 ~転ばないために~
ニュース映像を見ていると、雪で足を滑らせて文字通り
すってんころりんと転んでいる方々が紹介されています。
顔出し寸前の映像で気の毒に、と思う反面
それらの方々にはある共通した特徴があります。
ツルツルツル~と足を滑らせて尻もちをつく、という転び方です。
希にバターンと前向きに倒れて手をつく方もありますが、
ほとんどの方は前者で共通していると思います。
まあこんな感じで。
それで後ろに手をついたり、足が妙なことになってケガをしたり、
というパターンです。
人って、怖いことがあると腰が引けるのです。
「へっぴり腰」と言う言葉もありますけど、
要するに後傾姿勢になってしまうのです。
そして、かかとに体重が乗ってしまうと、
人はコントロールを失います。
その結果、ツルツルツル~すってんころりん!ということになるのです。
北京五輪、もう開幕ですね。
競技の中で、スキー関係はダイナミックで豪快で、見ていて楽しい
ものです。
たまに見かけます。
ゴール寸前で下記のような体制をとる選手。
適切な画像が見つからず、しょうがないので自分で書きましたが(;'∀')
お分かりいただけるでしょうか。
ホントは、もっと腰が落ちて、地面に付くくらいの姿勢になります。
これには明確な理由があります。
スキーって、板の後ろ側が一番滑りやすいのです。
一番滑りやすいということは一番スピードが出る、のです。
だから選手の中には少しでもタイムを縮めるために上記のような姿勢で
ゴールしようとします。
では、なぜ「ゴール」寸前なのか。
コースの途中でこれをやってしまうと、スピードは出るけど
コントロールできずにコースアウトしてしまうからです。
ゴール寸前なら、ゴールしたあとどうなっても良いからです。
スキー教室では同様のことを教えてもらえます。
スキー場では、ぎゃーと声を上げながらすごいスピードで滑降していき
ステーンとしりもちを付くシーンを良く見ます。
講師はそれを見せながら、以下のように解説します。
「スキーってのは後傾になるとどんどんスピードが出てしまって
転ぶしかなくなるんですよ。
スピードが出ないようにするためには、後傾にならないこと。
つまり、斜面の下側(低い方)に体を傾けるようにすれば
つま先のエッジが効いてスピードをコントロールできるようになります」
要するにこれ、です。
もう答え、出ましたよね。
雪道で転ばないようにするためには、後傾にならないこと。
前傾姿勢になって、つま先に神経を集中していれば、
転ぶことは(全然なくなる、とは言い切れませんが)少なくなる、でしょう。
少なくとも、前傾姿勢になっていれば、咄嗟の時にも対応しやすい状況に
なります。
雪が降ったら、ぜひこれを心がけてみてください。
【3】「生き方にも通じる」とは
そんなことを書いているうちに、思い当たりました。
先ほどのスキー教室の話にもありましたが、
「スピードを出したくないなら、山側ではなく谷側に体を傾けること」。
これって、難しいですよね。
スキー教室に入る人たちは大半が初心者。
怖いから、山側に体を傾けたいもの。
でもそれは、スピードが出て転ぶことにつながる。
それが嫌なら谷側に体を傾けること。
なんというジレンマ!
そう言えば、他にも同様のお話があります。
ゴルフをされる方は、すでにははーんと思い当たっておられるかも
しれませんが、ゴルフって、
「ボールを打ち上げたければ、体を伸ばすのではなく曲げる」という
セオリーがあります。
言葉でうまく書けないのですが、
普通、ボールを高く遠くに打ちたい、となれば人ってどうしても
よいしょーっとばかり、ふんぞり返って打ちたくなるものです。
でも、これをやるとボールの上側をたたいてしまい、
チョロチョロと2~3m転がるだけ、とか
せいぜいスススーっと地を這うショットになってしまいます。
ボールを高く遠くに打ちたければ、ふんぞり返らずに前傾になること。
そうすればボールの下側を打てるので、高く遠くに飛ばせるのです。
これもジレンマ、ですよね。
生き方にも通じると思います。
前に進みたければ、コントロールしたいならへっぴり腰にならずに
前のめりになる。
怖いことがあったとしても、及び腰にならずに怖い方に体を傾けて
立ち向かうこと。
人生、前のめりに生きましょう!というお話でした。
【4】おまけ ~雪かきは賛否両論~
話、戻るんですけど、
雪が降ると雪かき、大事ですよね。
特に雪国の方々は、屋根に積もった雪をそのままにしておくと
最悪、家がつぶれてしまうことになりますので、まずは雪下ろしを
しなければなりません。
その後、とりあえず人も車も往来できるように地面の雪かきをします。
ホントに大変。
とてつもない雪国では、ラッセル車が来てドバーっとばかり雪を飛ばして
くれますが、それほどの雪が降らないエリアの方々は、
基本、セルフサービスで雪かき、せざるを得ません。
(ここから以降の話は、賛否両論、諸説ありますので実践は
自己判断でお願いします)
筆者は、セルフサービスで雪かきをするのは、
かえって雪を踏み固めてしまい凍らせてしまう原因になる、
それよりも簡単で効果的なのは、水を撒くこと、であると考えます。
前述しました雪国の道路のインフラと同様ですが、
水を撒くと、雪って解けるんです。
なぜかと言えば、水の方が温度が高いから、です。
で、水は役目を果たしたら自分で低い方へ流れてくれますよね。
こんな良い話はないわけですが、これに異を唱える方もおられます。
「水なんか撒いて、凍ったらどうするの!」
と言われるのです。
確かに。
でも、水って零下にならないと凍りませんよね。
だから、零下になるエリアや、日は避けるべきですが、
冒頭に述べました「雪に慣れていない」エリアは、零下になることは
ほとんどないと思います。
次回、雪が降ったら雪かきをせずに水を撒いてみてください。
凍らないようにご留意のみ、お願いしますが(;'∀')
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