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3日で始めるテレワーク4「「クラウドにデータを保存する」

2020-04-17 21:30:37 | 日記
メールの次は、「共有サーバー」対応を解決しましょう。

皆様はデータファイル用の共有サーバーをお使いでしょうか。
本格的なサーバーを設置したり、
手軽なNAS(ネットワーク対応のハードディスク)を活用したり、
もっと小規模には、パソコンをサーバーに見立てて、ハードディスクを
共有設定して利用されているケースもあるかと思います。

いずれも社内、事業所内のLANで利用しておられるのではないかと
思います。

メールと同様、社内サーバーは社内で活用するのには大変便利で
また保全性も安全この上ないものですが、
いざ社外から接続しようとすると、一気に「鍵を失くした住人」に
なってしまいます。
セキュリティが高いがための困りごと、というわけです。

社外から共有サーバーに接続するのにはいくつかの方法があります。

(1)現在の社内サーバーのセキュリティを変更して、
  社外から閲覧できるようにする
  →この方法はあまりお勧めできません。
   もともとがそのように設計されていないので、
   単にセキュリティレベルを下げるだけ、になってしまいます。
   
(2)現在のサーバーのセキュリティはそのままにして、
  社外から閲覧するための中間アプリを使用する
  →可能なら、これが一番良い方法です。
   セキュリティレベルを下げることなく、日常の使い勝手も変えること
   なく、社外から接続できるという、、、
   でもこの方法は、この分野に長けている方が担当として関与してくれる
   のが条件とならざるを得ず、その部分のハードルは決して低いものでは
   ありません。

ではどうするか、ということで次の選択肢があります。

(3)クラウド上のサーバーをテレワーク用に活用する
 今や普通に日常的に使われるようになった「クラウド」ですが、
 そのルーツは意外に古く、
 米グーグルのCEO(最高経営責任者)が
 「データは今後、所在を意識しないサーバーに保存されるようになる。
 それはまるで、空に浮かぶ雲(クラウド)のようなものだ」
 細かい文言は多分違っていると思いますが、
 そのような意味のことを言われたそうで、
 その「雲」を意味する「クラウド」がそのまま
 一般的に使われるようになりました。
 そう言われてみれば、
 日常使われる、クラウドを表すアイコンやイラストが
 なんとなく「雲形」のように見えますよね。

 余談はこのくらいにして、
 そういうわけで、現在では大変身近になったクラウド、
 利便性もセキュリティも近年上がってきていますので、
 テレワークでの共有サーバーとして積極的に使いたいと思います。

 「クラウドにデータを保管する」
 と聞くと、多分いまでも多くの方が
 「大丈夫なの?」
 と不安になると伺います。
 その不安点は2つに大別されます。
 1)どこにあるかわからないサーバーなんて、信用できるのか
 2)外部から簡単に接続できるサーバーに大切なデータを保存して
  大丈夫なのか

 まず1)についてですが、
 サーバーがどこにあるのか確かにわかりません。
 でも、いま社内でお使いになっておられるサーバー、
 どこにあるかご存知ですか?
 「多分〇〇の部署の、、、多分あの部屋だと思うけど、、、」
 という感じですよね。
 それではクラウドサーバーとあまり変わらないですよね。

 2)については、
 クラウドが出始めのころは皆様ご心配されました。
 でも逆に、サーバーが社内にあったら「絶対に安全」と言い切れる
 でしょうか。
 通信の世界では、「絶対に安全」と言えるものは多分存在しません。
 であれば、利便性が高い方を活用した方がよいというものです。

 それと、社内のサーバーは、
 機器やサーバーOSが時と共に老朽化していきます。
 サーバーOSはアップグレードして最新版にすることは可能ですが
 その都度結構な費用がかかるのと、
 パソコンと同様に、OSの能力アップに対応するために、
 サーバー本体も機能強化(メモリを追加したり、ハードディスクを増設したり)
 しなければならず、そちらの方も都度結構な費用がかかります。
 さらに何年かすると、日常のハードな使用に耐久の限界が来て
 サーバー機を丸ごと入れ替えをしなければならなくなります。
 社内サーバーは、「社内にある安心感」以外は、
 実はあまり良いことはないのです。

 その点、クラウドサーバーなら、サーバーとしてのハードウエアもOSも
 サーバー管理側でアップグレードしてくれますので、
 そのあたりの心配は無用です。

 という良いことずくめのクラウドサーバー、
 2点だけ検討課題があります。

 その1
 「テレワーク用にクラウドサーバーを使うとなると、
 今、使っているサーバーのデータはどうなるのかな」
 社内では社内サーバー、テレワークではクラウドサーバーを使うと、
 それぞれに保存しているデータのどちらが最新かが
 わからなくなる可能性があります。

 最良の解決策としては、この機会に順次、
 「社内サーバーからクラウドサーバーに主体のサーバーを乗り換える」
 のが良いかもしれません。
 社内サーバーは、社外からの接続は不可、
 でも、クラウドサーバーは、社内からも社外からも接続可、
 ですので、これはひとつ、考えどころだと思います。

 そんなに簡単に乗り換えなんてできるわけがない、という場合は、
 テレワークで外部から閲覧したい資料だけ、を、
 クラウドサーバーに入れておくという運用が現実的です。
 社内サーバーにも同じものを万一のために置いておきたいという場合も
 あると思いますので、
 テレワーク用は「閲覧専用」として、正式なデータは社内サーバーに入れる、
 という運用が良いのかもしれません。
 会社のご事情でご検討ください。

 その2
 「データ量がたくさんあるんだけど、、、」
 クラウドサーバーに収容しきれるか、という課題です。

 結論を申し上げると、クラウドサーバーで大容量収容可能です。

 クラウドサーバー使用料は、ある程度の容量までならば無料です。
 データ量が増えてくると、有料プランがあります(し、それほど莫大な
 金額ではありません)ので、順次、サーバー容量も増やしていけば
 良いお話です。
 ここも、「小さく生んで、大きく育てる」と、割り切って参りましょう。

ご参考に、クラウドサーバーの情報がまとめられたページを
ご紹介します。
(ページをまとめていただいた「ferret」さん、ありがとうございます)

それでは次のエントリーで、具体的な
個人登録の方法と、クラウドサーバーの設置方法について記載します。




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2 コメント

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なるほどクラウドが (Teiji)
2020-04-26 08:54:40
クラウドで良かったのかもしれませんね。
環境作りに何千万もかけたという人の話が最近テレビで紹介されていましたが、やはりそのくらい費用をかけなければならないのかなーと思っていました。
とりあえず始めるならクラウドで良いのかもしれません。
ありがとうございました。
返信する
クラウド便利です (ちびこ)
2020-04-26 09:28:00
コメントありがとうございます。

筆者は長くクラウドを利用していますが、
やはり便利ですよね。
特に、windows、Mac、モバイルで同じデータがリアルタイムに更新された状態で
いつでも見られるというのは
画期的だと思います。

テレワーク向きだと思います。
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