皆様こんにちは。
「しもじもの話」も最終回になりました。
最終回はそれはそれは壮絶なお話です。
でも、皆様もいつなんどき同じような場面に遭遇するかわかりませんので、
敢えてお話しようと思います。
今回も
「まさか自分がこんな目に逢うなんて!」
というお話です。
(ムシ系のお話なので、苦手な方は読まれない方が良いと思います。
特に後半は足の裏がムズムズするかもしれません(;'∀'))
もう何十年も前のことです。
ある日突然、股間、というよりもそのちょっと上
(あまりあからさまに書くと削除されそうなので、この程度の
表現にさせていただきますが)に妙なかゆみが襲ってきました。
ひどいものではなかったのですが、
ちょっとムズムズ、というか何というか。
まあ男性たるもの、
「夏~は股間がかゆくなる」という方もおられるようですので、
その関係かなぁと、あまり気にしていませんでした。
それから、そうですねぇ、1~2日くらい経つと、そのかゆみが
結構ひどくなってきました。
だんだん気になってまいりまして、
洗い方が足りないかなぁと、入浴時にしっかり洗ってみましたが
改善せず、場所が場所だけに親にも友人にも相談することもできず、
まあそのうち治るだろう、と思っていたのです。
さらに1~2日くらい経ちますと、さらにかゆみがひどくなり、
もうホントに、手と言うか爪の先で
ボリボリボリ!と掻かないと我慢ができないくらいになりました。
これはいくらなんでもおかしいぞ。
どういうことになっているのか、を目視してみたのです。
自分で強く掻いていますから、多少赤みがかかっていましたが、
それほどひどい状態には見えなかったのです。
が、よ~くよーく見てみると、
毛の途中に、小さなゴマ粒みたいなものが付いているではないですか。
2~3個くらいですが、それが何本か。
うわ、何だこれ。
気持ち悪いので、ぐいーっと爪でこそぎ取りました。
何だかわからないけど、これが原因だったのかなぁ。
それでもかゆみは改善せず。
ホントに何か悪い病気ではないのか、と不安も頂点になってきました。
それでさらによくよ~く見て見れば、
毛の根本にもゴマ粒のようなものが。
うわ、根本にもいるやんけ。
結構しっかりついているみたいなので、また爪でぐいーっと取って
みようと、、、、
すると、、、
え?ひょいひょいと動いたぞ!
なになになに、このゴマ、動くんかい!
2~3歩あるいて、また動かなくなったのですが、確かに動いてました。
動いていた姿を見ると(その当時はまだ老眼ではなかったので小さいもの
もよく見えたのですが)何やら6角形のような、ちょうどこの記事の
トップ画像のような、カメムシみたいな形をしていたのです。
そこでふと思い当たりました。
毛じらみじゃないのか?こいつ。
当時はまたインターネットも今ほど普及して
いなかったので(それほど昔の話です)
紙媒体の百科事典を引っ張り出しまして、
「け」の項を探しますと、あったあった「毛じらみ」。
うわ、さっきのカタチのやつとそっくりやんけ。
調べてみますと、うわー、すごい生態だ。
まず、何かの介在で人から人に移動する。
成虫は血を吸って卵を産み、卵は数日で孵化し、
さらに血を吸って卵を産み・・・
これがねずみ算的に繰り返されると、そのうち
患部は紫色になってとてつもないかゆみに襲われる!!!
ははーん、この強烈なかゆさはこいつが原因だったのね。
なるほど~、、、と余裕こいてる場合ではないわけです。
そもそもこいつ、どこから来たのか!
昔はよく、風俗のお店でいただいた、という話を聞きましたが、
筆者は真面目なので風俗には行かないのでその可能性はない。
となると、最近誰かから移されたようなことは・・・
考えろ考えろ。
れれ、ひょっとしてあの時か?
筆者は関節や軟骨があまり強くなくて、時折整形外科を受診するのですが
ちょうど2週間ほど前にも受診いたしまして、
整形外科にかかった方はご存知かもしれませんが、大抵すぐに
「治療(リハビリ)しましょう」と言われるわけです。
筆者も同様に治療室に通されまして、
股関節を温められましたが、うつ伏せの姿勢で温かい機器
(うつ伏せだったので良く見えませんでしたが)を臀部に向けられ
ました。で、治療のためとは言え、臀部がむき出しになりまして
さすがにそれでは体裁が悪いと思ってくれたのか、
看護の方が、その辺にあったタオルを臀部にかけてくれたのです。
ど~~も、そのタオルに居たらしいんです。ゴマ野郎が。
そこから筆者に引っ越してきたようなのです。カメムシ野郎が。
よくわかった。もうその整形外科には二度と行かないぞ!と決心した
わけですが、切実な問題は、
いま自分に居住しているゴマ野郎をどのように退治するか、
であります。
なにしろ相手は(百科事典によると)2~3日で産卵し、1週間で成虫になる繁殖力、さらに60度の熱湯をかけても死なない(ヘタにかけたら
人間の方が火傷してしまう)そうで、困ったな困ったな・・・
そこでふと、シラミは戦時中にも多数発生して、当時の人々を苦しめ
ましたが、自治体なのか政府なのかのボランティアが、
何やら白い粉を消毒のために振りかけていたことを思い出しまして、
とりあえず薬局へGo!!
もう恥もなにももはやありません。
「毛じらみの薬ください!」
と。
出てきたのはスミスリンというの毛じらみ用の粉末。
いまも売ってるようですが黄色い箱が、ホントに輝いて見えましたよ。
さっそくトイレに籠って、患部と下着の中にもタップリとふりかけ。
すると。
(ここから先は、虫系苦手な方はホントに飛ばしてください)
体感、あくまでも体感ですが、
ゾワゾワゾワ~と苦しんでいるような感触がありまして、
筆者も決して虫は得意ではないのですが、
「おー、苦しんでるぞ!がんばれ粉末!」とばかり
粉末を心底応援いたしました。
粉を降りかけた直後から、かゆみはピタリと止まりまして、
救われたのですが、今日退治できたのは成虫のみ、で、
卵には効かないのです。
上述しましたように今日退治した成虫が産んだ卵が控えていますので
1~2週間は退治を続けなければならなかったわけですが、
それで完治しました。
移住元が整形外科のタオルだったのかどうかもわかりませんし
ゴマ野郎はいまもまだこの世に生息しているのかもわかりませんが、
なにを介在して移住してくるかわからない生き物ですから、
ある日突然にひどいかゆみに襲われましたら、
毛じらみを疑って薬局へGoされることをお勧めいたします。
という壮絶なお話でした。
あまりこのテのお話ばかりしていてもナニですので、
このシリーズは一旦ここで終了とさせていただきます。
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