植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ゲームマーケット2019春の新作はロシアだー!

2018年12月14日 21時26分38秒 | ゲームシステム
まだ、かなり時期が早いのですが、


 歴史×中量級ボードゲーム製作サークル 植民地戦争+α

 新作は 13・14世紀の ロシアを舞台とした建築ゲーム
 『公国のペレストロイカ』です。


13・14世紀のロシアと言うと、まだロシアって国は存在せず、
ウラジーミル・スーズダリ、ロフトス、トヴェリ、スモクレン、そしてモスクワといった、
ルーシの諸公国が存在するだけで、しかも、モンゴル・タタールの支配下にある状態でした。
(ゲームシステム上、ある条件が満たされると「タタールの侵寇」が発生し、
 全プレイヤーがバーストしたりするなど、当時の歴史テイストを入れる予定です。)

そんな中、プレイヤーは、公(クニャージ)となって、自分の公国を発展させていくゲームです。
(勿論、当時の歴史を知らなくても純粋に国造りを楽しめるものになります。)


私の好きなゲームにショーナンロケッティアズ様の「ウサギの黄金時代」と言うゲームがあります。
プレイヤーは、宰相となって、相手と執政対決を行い、ポイントを稼ぐ対戦型カードゲームです。

あと目的もテーマも違うのですがStudio GG様の作品で「きょうあくなまもの」と言うゲームがあります。
こちらは、魔術師となって、手札のカードを駆使して戦い、相手のライフを0にして倒すゲームです。

システムは違うのですが、どちらも少ないカード枚数を有効に使って、濃厚な戦略性を実現しています。
この二つのゲームを遊んだ際に、カード枚数の少なさから生まれる戦略性にとても感動したものです。
同じ製作者として、「少ないカード枚数のゲーム」に挑みたくなり、
今回作ってみたのが『公国のペレストロイカ』のゲームになります。

但し、両ゲームを真似るのではなく、自分なりの目標を持ちオリジナリティを出すことにました。
(実は、以前同じ試みで、「Re:植民地戦争」と言うゲームを作ろうとして、
オリジナリティを出しきれずに頓挫した経緯があります。)


【前提】
 ウサギの黄金時代や、きょうあくなまものみたいな
 少ないカード枚数で戦略を取れるものを作る

【目標】←ここがオリジナリティーになります。
 1.両ゲームは2人用なので、1~3人用と3人まで遊べるゲームを目指す
 2.好きなテーマ「街づくり」にする



1.の3人はカードを20枚にすることとあまり手持ち枚数を多くさせないことで、解決しました。
手持ち枚数を少なくすると、選択肢が減るので、取れる手段が減る一方、思考時間が短くなるメリットがあります。
この選択肢を減らすは諸刃なので、どこまで減らずべきかは注意が必要ですね。
また、4人用まで広げることも考えましたが、そうなるとカード枚数が多くなりすぎ、
本来の、少ないカード枚数のメリットが失われるので、3人用までにしました。

2.の街づくりは難儀でした。通常、カードそのものが建物カードで、それを建築ないしは購入して、
場に出していくことで、街が作られていくという手法が街づくりをカードゲームで行う場合、
もっともポピュラーな方法です。

しかし、この方法ですと、カードがプレイヤーの場に残り続けてしまい、少ないカード枚数で
実現するのが困難でした。
そこで、カードはあくまで資材を得たり、建物を作ったりする効果だけの使い切りにして、
街は、資材を集めてつくることにしました。

ロシアだったので、イメージとしてはシベリアの毛皮と、ノヴゴロドの木材、ポーランド・リトアニアの麦です。
毛皮・木材・麦を集めると、「カタンの開拓者たち」のように家が建つと言う方法が思いつき、
それぞれの資材を、毛皮=△、木材=□、麦=_(平の土地) にすることで、
これを『そのまま積み木のように組み立てて家を作る』ことを思いつきました。

※カードはまだ製作中の段階で、デザインが変更される場合もあります。


□家 ←△毛皮+□木材+_麦 


積み木の様に、色々な形の家々を作るのは楽しいと思い、この方向でゲームを完成させることにしました。

こんな感じで、次回作は、少ないカードを上手く使うハンドマネージメントとリソース管理で、
他のプレイヤーよりも豊かな(高得点の)街を作って行くゲームになりそうです。

ご期待ください。最後に、ゲームの世界背景(フレーバー)はこんな感じ。。。



昔、ルーシの地にはキエフ大公国と言う大国がありました。
キエフ大公国は分割相続により、幾つもの公国に分かれました。

その後、タタール(モンゴル)の大侵寇を受けます。
財は略奪され、街は焼かれ、人々は殺されました。

あなたは、ルーシの諸公国の公(クニャージ)となって、
荒廃した公国をペレストロイカ(再建)するのです。

依然、タタールの脅威はありますが、毛皮や木材・麦を産出し、
交易により財を増やして、街や教会を建てましょう。
そしてルーシで一番の大公(ヴェリーキー・クニャージ)となるのです!



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