大宝寺のうば桜(エドヒガン)
【うば桜】
昔、ある長者が子どもに恵まれず
松山の西山のふもと、大宝寺のお薬師様に願かけをした。
願いがかなって、女の子が生まれ、露と名づけた。
大事に育ててきた乳母のお乳が急に出なくなったが
お薬師様のおかげで治り、そのお礼に長者はお堂を建てた。
それが、大宝寺の本堂だという。
お露は美しい娘に成長したが、十五歳のとき病にかかった。
乳母は、わが命にかえてもお嬢様をお助け下さいと、お薬師様にお祈りした。
お露は元気になったが、そのお祝いの席で、乳母は倒れ床についた。
乳母はお薬師様との約束ですといって、薬も口にせず
「お薬師様に、お礼として桜の木を植えて下さい」と言い残して死んでしまった。
長者は、乳母のことば通り、桜を本堂の前に植えた
不思議なことに、桜は枝なしに幹から二・三輪花が咲いた。
その花の色は、母乳のような色で、花はまるで乳母の乳房のようであったという。
(松山のむかし話より)
この話は、明治時代に、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の手で英語に訳され
英国・米国で出版された「怪談」にも収められている。
この本堂は県内最古の和様建築で国宝
水屋にも桜が♪
立派な鐘楼
これは陽光桜かな?
古木には必ずと言っていいほど逸話が残っていますね。それによって更に古木が生きている事を感じ、その命の大きさも感じずにはいられないですね。
小泉八雲さんが訳して広めた気持ちも解ります。人の命が木に乗り移るというのは、やはり怪談になるのでしょうね。
それにしてもこの母乳のようなうば桜を傍で見れば、確かに子を思う乳母の心が見えますね。
結構近所なのにね
言われも知りませんでした
御紹介ありがとう!
乳母の命は永遠のようですね。
で、やっと開花なのに飴・・・
間違えました、雨。
お天道様の、いけず・・・
せっかくの花が
なるほどの昔話ですね。
それにしてもたくさんお花~
きっと風に散る頃も幻想的な風景なんだ
ろうなぁ~
小学生の頃、「もちもちの木」という絵本を読んで感想文を書いたときに見た、妖艶な美しさに咲き乱れる夜桜の絵を思い出しました (*^^)v
私もその乳母のように潔く生きて死にたい。
でも、出来ねえだろな。
こちらの桜はまだ蕾のままです。
それ以来のファンで、著書も読みました。
西洋人にしては、ちょっと風変わりな人なんですね。
ステキな桜にひかれて、京都の桜をTBさせていただきました!