イロイロ。。。

   四国 愛媛の松山に住んでます

大宝寺 うば桜(松山市南江戸)

2007-03-24 01:53:23 | 桜の名所

大宝寺のうば桜(エドヒガン)

【うば桜】
昔、ある長者が子どもに恵まれず
松山の西山のふもと、大宝寺のお薬師様に願かけをした。
願いがかなって、女の子が生まれ、露と名づけた。
大事に育ててきた乳母のお乳が急に出なくなったが
お薬師様のおかげで治り、そのお礼に長者はお堂を建てた。
それが、大宝寺の本堂だという。
お露は美しい娘に成長したが、十五歳のとき病にかかった。
乳母は、わが命にかえてもお嬢様をお助け下さいと、お薬師様にお祈りした。
お露は元気になったが、そのお祝いの席で、乳母は倒れ床についた。
乳母はお薬師様との約束ですといって、薬も口にせず
「お薬師様に、お礼として桜の木を植えて下さい」と言い残して死んでしまった。
長者は、乳母のことば通り、桜を本堂の前に植えた
不思議なことに、桜は枝なしに幹から二・三輪花が咲いた。
その花の色は、母乳のような色で、花はまるで乳母の乳房のようであったという。
(松山のむかし話より)

この話は、明治時代に、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の手で英語に訳され
英国・米国で出版された「怪談」にも収められている。








この本堂は県内最古の和様建築で国宝


水屋にも桜が♪


立派な鐘楼


これは陽光桜かな?
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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まぁ! (箱庭)
2007-03-24 07:53:19
なんて素晴らしい!うば桜も昔話もどちらも。。
古木には必ずと言っていいほど逸話が残っていますね。それによって更に古木が生きている事を感じ、その命の大きさも感じずにはいられないですね。
小泉八雲さんが訳して広めた気持ちも解ります。人の命が木に乗り移るというのは、やはり怪談になるのでしょうね。
それにしてもこの母乳のようなうば桜を傍で見れば、確かに子を思う乳母の心が見えますね。
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Unknown (daikiti)
2007-03-24 08:13:46
太宝寺の桜、まだ見たことが無いんです
結構近所なのにね
言われも知りませんでした
御紹介ありがとう!
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乳母桜 (横浜のおーちゃん)
2007-03-24 08:18:47
枝振りが見事で、豪華な花ですね。いわれも素晴らしい。「怪談」に入っていることも知りませんでした。
乳母の命は永遠のようですね。
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Unknown (詩織)
2007-03-24 08:23:47
綺麗に咲いてますね。

  で、やっと開花なのに飴・・・

  間違えました、雨。

  お天道様の、いけず・・・

  せっかくの花が
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納得です♪ (藤子)
2007-03-24 10:10:26
こんなに綺麗なのに何故うば桜?と思いましたが
なるほどの昔話ですね。

それにしてもたくさんお花~

きっと風に散る頃も幻想的な風景なんだ
ろうなぁ~
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妖艶な美しさですね (真衛門)
2007-03-24 10:29:49
日中はもちろんのこと、夜桜も美しそうですね。
小学生の頃、「もちもちの木」という絵本を読んで感想文を書いたときに見た、妖艶な美しさに咲き乱れる夜桜の絵を思い出しました (*^^)v
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いただき (天道)
2007-03-24 10:44:54
その昔話、イタダキですね。
私もその乳母のように潔く生きて死にたい。
でも、出来ねえだろな。
こちらの桜はまだ蕾のままです。
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それにしても (gonn)
2007-03-24 11:00:37
見事な古木で満開の桜も素晴らしいですね。きっと大事にされて お世話も充分なのね。何本もの添え木を見ればうなずけますよ。 こちらは朝から雨になり そちらのうば桜 大丈夫か心配しています。
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gonnさん雨なの? (ふくやぎ)
2007-03-24 12:05:08
小泉八雲、昔、NHKでドラマやりましたね。
それ以来のファンで、著書も読みました。
西洋人にしては、ちょっと風変わりな人なんですね。

ステキな桜にひかれて、京都の桜をTBさせていただきました!
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水面に写る白桜 (Papalin)
2007-03-24 14:47:36
綺麗ですね。写真も素敵。
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