A Pocket Full of Smile

気まぐれに何か楽しいこと、美味しいもの、素敵な場所などを書いてみようかな

海を渡った故郷の味

2013-04-27 08:54:30 | 日記
母国を離れた人たちが難民として日本にたどり着いている、そんな事実があるのは何となく知っていたけれど、その数が毎年2000人ほどにのぼっていることや彼らの日本での生活については今まで何ひとつ知りませんでした。

『海を渡った故郷の味』というタイトルの本を手にするまでは・・・。



これは難民支援協会というNPO法人(そんな活動をしているNPOがあるのも知らなかった)が出版している本で、何かでこの本の収益が日本に住む難民をサポートするために使われるということを知り、プチ募金のつもりで買ってみたんです。

15ヶ国から来た難民の人たちが教えてくれたレシピが掲載されているとても美しい本なのですが、ただ『おいしそう!』とか『これ作ってみようかな』と思う内容ではなく、おいしそうだと思う分、とても胸が苦しくなります。

海外に行くのは好きだけど、それはあくまでも留学だの観光だのという楽しみがあるし、確実に日本に戻れるという確信があるからこそ。
日本という平和な国でのほほ~んと暮らしている私には、どんなに母国を愛していて、どんなに家族のそばで暮らしたいと望んでいても、母国から脱出しなければいけないっていう状況は想像しようと思ってもできないです。

難民ではなく、日本で学びたいという目的を持っているシリア人の知人がいるんですが、シリアって内戦が続いているじゃないですか。
だから家族は大丈夫なのかと聞いたら、大丈夫だけど国外に脱出したって話で・・・。

それなりに大変なことはあるけれど、命の危険を感じることなく過ごせるだけでも、日本で生活できていることはありがたいですね。

でも難民として日本に来ている人は言葉の壁はあるし、生活習慣の違いもあるし、きっと何の予備知識もなく来日したわけだし、何より国に帰れるめども保証も何にもないんですよね。

そんな中、日本で手に入る材料を使って作り方を教えて下さったお料理の数々が、この本には詰まっています。

興味のある方、ここをクリックすると、この本のレシピや内容が掲載されているオフィシャルサイトにいけるのでのぞいてみてはいかがですか?

あと日英併記の本なので、英語のレシピに興味がある人にも良いかも。
コメント
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