〜かたることばが歌になる風になる〜

その後の介護日記

父が日中あまりに眠るので、長年お世話人なっている我が家の隣にある主治医からの指示で、父が具合が悪くなってすぐの9月初めに、MRI検査をした。画像からは、脳の委縮の進行が見てとれたが、後頭部と側頭葉はきれいで、委縮による認知症の進行と、そうではない部分とのはざまにある症状という診断だった。

デイサービスに毎日出るようになった父は、日中よく目を覚まし、デイに来ている高齢の人たちに混じっておしゃべりもしているようだ。

妹たちと主人も入って、父のそばで夜一緒に寝るようになってほぼ一か月。家族の疲労はたまっている。
父は、時折何か一生懸命おしゃべりするが、ロレツがはっきりせず、理解できない内容やら、幻覚のようなものがあったり、認知症特有の症状があるが、私たちの問いかけに、きちんと受け答えして思わず笑ってしまうこともある。

妹が作ってきたおかずの味が薄味だと不満を言ったらしいので、私の担当の時「○○ちゃんの味が水臭い(薄い)て言うたんやてねぇ」というと父は目をつぶったままニヤっと笑った。私も思わずここぞと「この頃ねぇ、健康志向で『減塩』やなんかで薄味が流行りなんやで~。文句言うたらもう作れへんよぉ」と言うと「そうかぁ」と納得した様子。

若い時はイラチで、何でもおっとり、ゆっくりしかできない母はどなられてばかりで、緊張して体調が悪いことが多かったという。

私たちが姉妹が幼い頃、この日本で車がそんなに走っていない頃、父は何CCのものかはわからないが、オートバイに乗って営業に出て、大阪市内で事故で怪我をしたらしく、太ももに傷跡が残っている。その後、我が家のマイカーはスクーターで、父の運転で、前にひとり子供、後ろの席に子供二人を乗せて走ったこともあったらしい。さながら東南アジアのどこかの国の映像を見るような、現代ではありえない光景だ(爆)
私が小学生の頃には『クーペ』という車で家族で大阪方面に出かけることもあった。道路事情も悪く、排気ガスでよく車酔いをした。

今、入れ歯を外して口元が引っ込んで、頬がこけて眠っている痩せ細った父を眺めながら、人が老いていく様とはこのようなものかと見ている。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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