〜かたることばが歌になる風になる〜

50数年ぶりの台風の恐怖

小学生だった頃「第二室戸台風」を経験した。
コースも規模もほぼおなじくらいという予想で報じられていた今回の台風。

普段「おひとりさま」は気楽で自由だと気ままに過ごしている私だったが、昼前の11時過ぎぐらいから雨風がきつくなってきたと思っている内に、唸るような暴風が緩急を繰り返すように襲ってきて、外で何かが飛んでくるような音がして恐る恐る窓から見ると、何処かから風で飛ばされてきたゴミ用ペールが道を転がっていくのが見える。
外では鍵が壊れて開いていた裏庭の仕切りの扉が風で開いてバタバタと音がする。隣家に迷惑かけてはいけないと、重いブロックを立てかけて応急処置をする。
この間、何処かから何かが飛んできて怪我をしたりしたら「なんでこんな時に外に出るの!」と非難されるに違いないと思いながら、盗人のように?2、3分で終える。
屋内の何処に居ても恐怖感が募ってきて「こんな時一人はちょっと怖いなぁ」と、流石の私も弱気になっていた頃、暴風の音が最高潮になった1時過ぎだった。
3度ほどリビングの照明が瞬間点滅したかと思うと、パタッと消えテレビも消え電話のライトも消えた。「停電⁉️」

いつもはすぐ灯りが点くというのに全く点かない。同じ市内なのに妹の所は数秒消えたがすぐ点いてテレビでニュースを見ているという。
その間、ClaVoPPのメンバーともlineのやりとりをして情報交換していたが、1時間以上過ぎても電気は復旧しない。尼崎のゆかりさんのところは停電と断水も。

下の子のお嫁さんから、そちらの方こんなんらしいですがと、息子が撮ったらしい写真を添付して「お母さん大丈夫?」とlineが来た。

うちのすぐ東側を通っている国道添いにあるファミレスの、駐車場の看板か何かの鉄柱が根こそぎもぎ取られて倒れているようだ。

長男は会社から待機命令とかで家にいるようだが、ベランダに置いていたイナバの物置が倒れたとお嫁さんから。
ゆかりさんのうちの近くではイナバの物置が道に飛んできた?という写真が。

真ん中に見える白いものがそれらしい。
「100人乗っても大丈夫」のキャッチコピーだが、中に物があまり入ってないと飛ぶんかな。

lineしているスマホも情報をネットで見ているタブレットもドンドン充電が減っていく。旅行用の満杯にしていたバッテリーからとりあえずスマホとタブレットに充電する。

昨日のテレビのニュース番組で、鉄道やネットの情報も時間差があること。また停電したりすると何もかもが遮断されて、ネットも繋がらないことがあって情報は入ってこない状態になることがある。ラジオがあると確実と言っていたのを思い出し、停電を予想していなかったので、最近どこかにしまいこんでいたグルグル回して充電する、ラジオが聞ける懐中電灯を引っ張り出して電池を交換した。

台風は特急並みの速度で通過して次第に静かになっていたが、日中と言っても薄暗い中聞こえてくるラジオの声が安心感をもたらせてくれた。

今日は真っ暗な中で夜を過ごさねばならないのかと、夕方になってロウソクを持ち出して点灯していた矢先6時半ごろ、急にパッと電灯が点いて明るさが戻った。
電話機の通じる音が聞こえ、テレビのアナウンサーが急に喋り出す。
まるで「光とともに神様が舞い降りた」そんな気分だった。

第二室戸台風台風の時、雨縁に水が入り込んできて縁側が水浸しになり、強風で玄関の引き戸がしわって外れるのじゃないかという恐怖を味わったが、町の中は屋根が飛んでしまったお家や、道に瓦がいっぱい散乱していたことを思い出す。あの時と同じような被害が報じられている。

先日の西日本豪雨の被災地のことを思った。
我が家の停電は数時間で復旧してくれて、困窮するほどのことはほとんどなかったと言えるが、自分の身に起こって初めて被災する辛さを思い知る。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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