〜かたることばが歌になる風になる〜

災害は忘れた頃にやってくる

気ままな一人暮らしで、宵っ張りの私はいつも朝8時前ぐらいに起きている。
月曜日朝食を作りかけていて、そろそろNHKの朝ドラが始まる頃だと思っていると、突然緊急災害情報を知らせるアラームが鳴ってギョッとすると同時に揺れ始めた。
勝手口のそばだったのですぐさまドアを開けた。大きな揺れの時には入り口が変形したりするから、出口を確保することは必須という話を聞いていた。
我が家はまだプロパンガスで、出たところにある1mぐらいの高さの大きなボンベ2本が、結わえた鎖と一緒に揺れていた。数秒だったろうか一瞬で短かったと思う。
多分会社に着いた頃だっただろう長男からLINEで「大丈夫か?」と来た。お嫁さんたちにもすぐメールしてお互いの無事を確認した。

翌日はコーラスの練習日で、堺市に隣接する大阪市でも南に近いこの地域の団員さんたちは、高層マンションに暮らす人も多く横揺れが酷かった、揺れが長かった、食器が壊れたなど、我が家とは全然違う状況のようで驚いた。京都に近い高槻市や茨木市は震源に近いので、続々と被災情報が流れてその大きさがわかってきた。
屋根の損壊があった家庭では、梅雨の雨が更に追い討ちをかけていることと思う。

大阪府の南の方にあって、東西に長いこの地域の真ん中あたりの平地にある私の町は、小学5年生の時に到来した第二室戸台風がとても怖かった記憶の一つだが、その後の阪神淡路大震災の時は、我が家でも今まで経験したことのない揺れと、余震が1日中続いていたことはよく覚えている。また東北の地震は、外出先のホテルの1階の友人のお店で居て、ご主人の「シャンデリアが揺れている」という指摘で、初めて船酔いのような感覚の気持ちの悪い揺れで気づいた。
上階に居たお客さんが続々と降りてきてその恐怖を話していたことが記憶に新しいが、災害による怖さや暮らしへの不便さは未だ経験していない。
神戸に隣接する西宮在住の方が阪神淡路の時、家屋に損傷があったお家の屋根にブルーシートをかけている景色は、かたやすぐ横の大阪府に入った地域とは全く景色が変わって、電車に乗ると、まるで戦時中とそうじゃない町のように見えて涙が出てきたと話していた。

私はあの阪神淡路の時以来、今は遠近用のコンタクトレンズをしているので、外出時は遠近両用メガネ、薬、小さな携帯用懐中電灯、うちにたくさん残っているテレホンカード、マスクなどいろんなものをバックにいれているのでいつもバックが大きい。この頃は小型のリュックということもある。

これをそのままベッドの横に置いて眠る。そばには靴やヘルメット。
リビングの液晶の52インチのテレビは転倒防止の粘着シート(これも5年ごとに替えるのがベストらしい)、家具には突っ張り棒、本棚の扉には留め金、寝室のタンスはベッドと同じ向きにするなどそれなりの対策はしているが、今回の地震で突っ張り棒でも倒れたという話もあった。

震源が大阪の北のほうで震度6弱だとか。続々と被害情報が出てこれほど酷かったのかと実感したと同時に、東南海地震が30年、40年の内に来ると言われているのに、水道管破裂や、道路の亀裂、ガス復旧ができていないなどの報道があると、忘れた頃にやって来る災害にすぐには対処できていないことを痛感してしまう。

災害用の水やカセットコンロ、簡易トイレ、折りたたみ式バケツ、予備のメガネ、すぐ作れるインスタントの食品は、家屋が損壊した時に一番出しやすい玄関の下駄箱の一部に入れている。電池の点検と賞味期限が切れそうになる食品は食べているが、徐々にその補充も遅れているので見直さなければと思っている。
水の配給があった時に入れるタンクなどの代わりに、「空になった」ペットボトルを残しておくのも得策だとか。

「忘れた頃に災害は起こる」
どんな被災状態になるかはわからない。一人暮らしの人間、出来るだけ自分で自分の身を守ることと、災害時に水や食料を買いに走って、町にパニックを起こすことは少なくしようと改めて痛感する。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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