先のブログで、書いた「女声合唱団風」前身の、相愛女子大学合唱部第一回演奏会の、1ステージは「あえかなきざし」という現代音楽の合唱曲だった。
大学の作曲科教授、辻井英世先生に合唱部が委嘱初演した合唱曲。
このページは先生の直筆だが、先の2枚は、先生のがあまりに小さくて読みづらいので私自身で書き写したもの。当時はパソコンもスコアメーカーなども無かったから。
私が書き写したものを見て、女性でもなく男性的でもない不思議な雰囲気を醸し出す、捉えどころのない先生は「よく書き写したね〜」と、いつもの流し目でおっしゃった。
この当時1970年は大阪万博の年で、ドイツ館では現代音楽の第一人者と言われているカールハインツ・シュトックハウゼンの作品を演奏していたと記憶している。
当時2回生だった私には聞いたこともない馴染みのない不可思議な音楽としてしか印象にない。
辻井先生の「あえかなきざし」を作曲することになった経緯については、当初は合唱部の女声のための可愛らしい曲をと考えていたが、シュトックハウゼン氏の現代音楽に触発されて、ご自分に中の音楽に相応しい詩を探したが見つからず、結局、自分のイメージする音を発声(発音)させるために、適当に言葉を置いていった結果このような詩になり、それがこれからの世を予言するかのようでもあると書かれていた。
あえかなあかつきに あえぐ あわい夕ぐれ
(あ ま(わ) い夕ぐれ あえぎ)
ひえきった ひかり と ひらめき が
悲劇のひにひしめいて(ひしめき)
ひそかに ひろがり ひびく
しじま
すずのねは すずしく 朱のスカーフ に しずみ
すみいろにすむしずけさを しずしずととざす
s. ........................sh
(あ ま(わ) い夕ぐれ あえぎ)
ひえきった ひかり と ひらめき が
悲劇のひにひしめいて(ひしめき)
ひそかに ひろがり ひびく
しじま
すずのねは すずしく 朱のスカーフ に しずみ
すみいろにすむしずけさを しずしずととざす
s. ........................sh
さくらさく
あかいカンナ
きくかおる
しろいさざんか
気絶する季節
きりさかれたゆめは にびいろに きしみ
Voile des voluptes miserable.
といき
きざし
あかいカンナ
きくかおる
しろいさざんか
気絶する季節
きりさかれたゆめは にびいろに きしみ
Voile des voluptes miserable.
といき
きざし