先の記事で、2008年の合唱団のコンサート前半の
指揮者のマニアックなプログラム満載の
ブレヒトの詩に作曲された林光さんの作品を紹介させて頂きましたが
もう少しブレヒトの歌詞に作曲されたソングを載せてみたいと思います。
林光さんの生前、オペラ劇団「こんにゃく座」の座付き作曲家として
ご一緒に作曲されていて、林さん亡き後も「こんにゃく座」で今も
作曲をされている萩京子さんのソングを二つ
「暗い柳の木立のかげ」(ベルトルト・ブレヒト詩)
明るくて美しいメロディーですが、歌詞はちょっと意味深です。
「おれが墓地に眠るとき」(B・ブレヒト詩)
先のブログ記事にも書いた、ブレヒトの「ソング」について。
B.ブレヒトが演劇で使った手法で
<見慣れたものに対して奇異の念を抱かせる「異化効果」>という手法。
芝居に没頭して見入っている観客に
少し距離を置いて客観的になるような効果を狙って
突然芝居の筋書きには関係ない歌(ソング)が始まるという手法。
ブレヒトの有名な「三文オペラ」は「マック・ザ・ナイフ(英語」あるいは
「メッキーメッサのモリタート(ドイツ語)」と題され
日本語訳にすると「ドスのマック(メッキー)」というような感じでしょうか。
マック(メッキー)と言う殺人鬼が主人公の
イギリスの上流社会を風刺したオペラだそうで
このオペラの劇中歌「タンゴ バラード」と
このソングをピアノ連弾に林さんは編曲されています。
連弾曲「ヒモの歌」を、私と、大学ピアノ科の先生の富美子さんとで演奏しました。
2008年ステージ後半は、ガラッとイメージが違い
グリークの抒情的な歌曲集から2曲アップしました。
「さくら草」(覚 和歌子作詞/グリーク作曲/寺嶋陸也編曲)
グリークの歌曲で最も有名な作品の一つ
「君を愛す」(覚 和歌子作詞/グリーク作曲/寺嶋陸也編曲))