「女声合唱団風」の指揮者大森栄一先生が
作曲家林光さんの東京芸大時代同期であったことと
林さんの音楽に魅せられて「女声合唱団風」は
2001年から2016年まで「林光作品を歌う団」として
毎年5月にコンサートを開催しました。
2004年には林光さんが来阪されて「こどものたたかい」というソングの数曲を
林さんのピアノで歌ったステージもありました。
お元気で少なくとも10年以上はご健在で活躍されることと信じていた矢先の
2011年9月24日に、林さんは自宅前で転倒して後頭部を打って入院・療養。
昏睡状態のまま2012年1月5日に帰らぬ人となってしまいました。
林さん来阪の時のお食事会の写真
「女声合唱団風」は、2016年のコンサートを最後に
大森先生のご自宅のあった京都のお家の近くにある
キリスト教系の幼稚園の教室をお借りしてソングなどを歌ったりしていましたが
先生は林さん逝去の7年後2019年5月に天に召されました。
奥さまは大森先生が亡くなられた後、ご子息の住む札幌に行かれるということで
一昨年の7月に「風」同窓会に同席下さってお会いできて9月ごろに北海道へ。
半年ほどご子息のご家族と過ごされたあと、先生の元へと旅立たれました。
今日の「風」の同窓会は、7名ほどが都合付かず欠席でしたがお食事も美味しく
20年間音楽を共にした同志の「風」メンバーたちは
今日の集まりの3時間ほどの時間ではまだまだしゃべり足りなくて
1年に1回の集まりでは満足できず、残された時間もそう沢山はないので
半年後またを約束に解散しました。
林光さんは「ケンジニアン」と呼ばれるほど宮沢賢治を敬愛されていて
賢治の詩は勿論、賢治に因んだ詩も作られて曲を付けられたソングもあります。
賢治が、人間と動物たちと自然との共存を目指した「理想郷」のことを歌った
林さん作詩作曲ソング「伝説の広場の歌」(2002年)
是非、ヘッドフォンかイヤホンでお聴き下さい。
花巻のポランの広場にて2003年
もう1曲、ブロ友さんがおっしゃっていた、ご友人のコンサートで歌われるらしい
「けっしてこない聖者の日」(「セチュアンの善人」劇中歌)も追加アップしました。