〜かたることばが歌になる風になる〜

「風」の練習日記と忘年会

先週土曜日今年最後の合唱団の練習だった。

私は練習場に向かう電車の中でちょこっと「いじわる婆さん」をしてしまった。
電車に乗り込むと優先座席の端でゲームに熱中する中学1年ぐらいの、まだ小学生あがりと言った感じの、制服に飲まれたような華奢な男の子が座っていた。
その隣に座ったが、私の右横のスペースが人ひとり座るには少し狭く、高齢の人が来たらどうしようかなぁと思っていると次の駅で案の定女性が立たれた。

彼は目の前に人が立とうが高齢の人だろうが、ゲームに没頭しているから全くお構いなし。私は思わずその男の子の方にググーと詰め寄ってその女性に座るよう促した。彼はゲーム機の方に顔を向けたまま、自分の右足で必死で私の足に抵抗しながら突っ張っていた。「やるんかぁ?」と思ったが、ちょっと大人げないかなぁと思いつつ私も抵抗して譲らなかった。しばらくすると彼は席を立って入り口あたりに移動していった。もっと大きい男の子だったらこんなことできなかっただろう。


この日「長くて短い六つの歌」のピアノ担当の恵子ちゃんはお休み。
ピアノは私と賢子ちゃんだけなので、私担当のK.ワイル(ヴァイル)から歌う。

ワイルはナチの弾圧をのがれドイツから最初にフランスに行く。その後アメリカに渡りミュージカルに力を入れて行った。
今回歌う作品の「Nanas Lied(ナナの歌)」はドイツで作曲したドイツ語歌詞の歌。
「Youkali(Tango Habanera)」はフランスのシャンソン。
「Speak Low(やさしく話して)」「September Song」「Im A Stranger Here Myself(私 ここでは他人なの)」はアメリカで作った作品で彼の変遷がよくわかる。
ジャズシンガーなどがソロで歌う曲が多く、コーラスでどこまでスイングしたり崩したりできるのか不安。
私が伴奏している譜面も、左手の音がまさしくベースの爪弾きだなぁと思う部分があったり、ドラムを刷毛のようなものでなでる(シャッフル?専門的にどう表現するのか知らないもので・・・)シャッ シャッという音が聞こえてきそうなフレーズがある。

前回の練習時ワイルのステージについて先生から「僕が舞台に出て行く時に流して欲しいメロディーがある。ワイルといえばこれだよ」と口ずさんだメロディー「ミーソラーラーー ミーソラーラーー・・・」
「三文オペラ」の「メッキーメッサのモリタート」 ←クリック この劇を書いたB.ブレヒト自身が歌っている。

メッキーとは、「三文オペラ」の主人公マックのこと。ドイツ読みはメッキー。「メッキーメッサ」は「マック ザ ナイフ」日本語で言うと「ドス(ナイフ)のマック」
「モリタート」は、ドイツにおいて、大道歌手が町の広場や街頭で歌った民衆的バラードのひとつ。
「モリタート moritat」moriとtat。致命的な行為、すなわち「殺人行為」という意味だそうだ。
歌の大まかな意味は「あちこちで人が死んで、近くにはいつもメッキーメッサ・ドスのマックの姿があるんだけど、誰もそのドス(ナイフ)を見たことはない。誰の仕業か誰も知らない。普通の人々の中には、牙は見えないけれど、鮫より恐ろしい殺人鬼が紛れ込んでいる」
この有名なメロディーを「ラーララーラ・・・」で団員が歌う中を先生が登場というわけだ。

練習後レストラン「ボーノボーノ」へ移動して忘年会。
ワイン大好きな先生がいつものように、2013年の若いワインと2007年物のワインとを団員たちに振舞って下さった。
 

片方は可憐な乙女と、もう1本はさしずめ熟女というようなところか。

左手前は若いお嬢さんで明るく澄んだワインカラー、右が熟女で色も紫がかったワインカラー。
お料理は、最初に4種の前菜の盛り合わせ、右端はブリのカルパッチョ

食べかけだが、自家製フォカッチャ。

蕪の入ったパスタ

わさびのソースのステーキ
デザート

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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